自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

弥彦・角田山系と蒲原平野2019年11月

2019-11-18 23:10:44 | 日記

11月に入るとさすがの蒲原平野も冬の訪れを感ずる朝晩の寒さだ。しかし、今年は少し違うようだ。11月初旬というとネギの収穫とその水洗いが非常に冷たく感じるのが普通であるが、今年は結構暖かい日もあり初冬独特のあのピリッとした寒気が感じられない。刈株から新芽を出して緑の絨毯を呈していた平野部も黄色の絨毯に変わり、雪を待つだけになった。弥彦山麓の林道を車で走ってみた。今年は、紅葉が美しくない。いつもだときれいなケヤキやナラなどの雑木林も目を奪うほどのものはなく、褐色に枯れた葉や枝だけが目立つ晩秋となっている。高速道路の樹木も枝だけが目立ち、樹木下の代表的なススキやセイタカアワダチソウもあの面影もなく、枯れた状態が目立つ。

11月の蒲原平野の田んぼは、緑から黄色に変化した切り株が目立つ。日の入りも早くなり、午後5時前には薄暗くなり、岩室温泉の灯りが目立ってくる。

弥彦山麓の林道を走ると、例年より暖かいにも関わらず紅葉の前にすでに枯れ葉状態の樹木が目立つ。今年の弥彦・角田山系の紅葉は期待できない。

山麓とは違い、我が家の庭に目を転じてみると、意外と紅葉がきれいだ。上のヤマボウシは植えてから30年経つが、今年は最も紅葉が美しくて今が盛りとなっている。下のヤマモミジも例年通り紅葉が始まっている。

 林道の枯れ葉状態の樹木の下では、落ち葉が目立ちその中で10センチ以上もあるホウノキの実がたくさん落ちていた(下)。また、樹木下には薬草として利用されてもいるオウレンが一面を覆っていた(上)。

 間瀬海岸では、マルバシャリンバイの実が盛りを迎えている(上)。ブルーベリーそっくりの実は食用にはあまり利用されない。マルバシャリンバイの仲間である表日本に多いシャリンバイは、その樹皮で作った染料で大島紬などに利用されている。キヅタの花が盛りを過ぎていた(下)。キヅタは夏ヅタ(甲子園のツタで有名で、赤く紅葉して枯れ落ちる)と違い、冬でも枯れないで緑の葉のまま越冬して褐色〜黒い実をつける。

高速道路の法面は樹木はほとんどが枝だけになっており、下草もススキやエノクログサも枯れている。冬も間近だ。