自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年3月その2

2021-03-18 22:19:06 | 日記

 3月も中旬となり、弥彦・角田山系にも早春の気配が立ち込めている。蒲原平野も3月5日に啓蟄を迎え、長く冬ごもりしていた虫達が這い出てくる季節になった。 ここで言う虫は、昆虫類や軟体動物のナメクジ類、ダンゴムシやゲジゲジなどの甲殻類等も含む。昆虫類は前回述べたように、大体が蛹や卵で冬越しするが、成虫や幼虫でも冬越しする。成虫で冬越しするテントウムシやサルハムシなどが春の暖かさに反応して這い出てくるのが啓蟄の頃だ。テントウムシは、岩や木々などの割れ目から出てくる。ダイコンサルハムシやナメクジなどは白菜の葉をむくとその姿を見ることができる。さて、今回はあまり紹介する自然は少ないが、2・3述べて見たい。

早春の山野草の開花が始まっている。雪割草(上)は蒲原の象徴となる山野草だ。ナニワズ(下左)は樹木の中で、オクチョウジザクラやマルバマンサク等と競って早春に咲く。下右のキクザキイチリンソウもイチリンソウよりも少し早く咲く早春の花だ。三枚の写真は、いずれも知人の小山氏(燕市)撮影によるもの。

3月1日に紹介した蕾状態のコシノカンアオイが3月10日に開花した。2~3センチ位の大きな花だ。きれいとは言えない花だが、意外とアピール度が高い。

昨年から我家の庭を訪れている雀も無事に冬越しして、その元気な姿を見せる。昨年我が家のガレージ隙間で育った雀だと思うが。

我家の庭でもキクザキイチリンソウの葉(上)が見られ、もうすぐその花を咲かすものと思う。2月ころから咲いている福寿草(下)は終わりに近く、何にも無かった庭に潤いを与えてくれたことに感謝だ。

 


蒲原平野と自然 2021年3月

2021-03-03 23:56:54 | 日記

蒲原平野も3月に入り、あちこちに早春の香りを感ずる季節になった。新潟県のコロナウイルスは毎日5人前後の感染者数があり、まだまだ勢いが止まらない。幸い西蒲原はここしばらくは感染者数がないのがありがたい。でもそのお陰で外出がままならない。3月1日新潟の病院で定期検診があり、久しぶりに外出したので車で少し平野部を走ってみた。弥彦山の山麓林道やスカイラインはまだ開通していないので、山々の様子を紹介できないのが残念だ。

今回も海岸道路を通って新潟へ行く。松野尾〜越前浜を経て海岸道路に入る。道路脇の木々(上)はまだまだ幹と枝だけの状態だ。砂丘地帯から見た角田山(下)はどっしりと平野部(一部耕耘が始まっている)に鎮座し、頂上部や谷間にはまだまだ積雪がある。

越前浜集落に入る手前に現在利用停止状態の県立青少年研修センターがある。ここは昭和40年代に旧巻農業高校の遠隔地農場あり、生徒たちがマイクロバスに乗って行き、実習を行ったところだ。牧草やスイカ・メロン・大根などを栽培していた。その後に青少年研修センターが建てられたのだが、時の流れか、これも現在は利用休止状態になっている。この研修センターに入る手前の道路から砂丘地の蒲原平野を撮ってみた。右に角田山、正面に松野尾集落、ずーっと向こうに粟ヶ岳や守門岳、五頭山や飯豊連峰の山々が見える。

海岸道路に入った。上の砂丘畑はまだまだ作物の姿を見ることはないが、今月の20日過ぎから少しづつタバコやスイカ・メロンなどが植え付けられていくだろう。反対側の日本海(下)では波は静かで、春の海を感じさせる。遠くに見える佐渡は、ドンデン山などの山々はまだまだ積雪が見える。例年、5月の連休にはこの道を除雪して観光活動が始まるのだ。コロナウイルスが終わり、観光の佐渡の到来を願うばかりだ。

帰りは山の林道がまだ通行不可なので、平野部を走った。弥彦・角田の山々には頂上付近にはまだ雪があり、平野部も褐色の稲株状態だ(上)。反対側の粟ヶ岳などの越後山脈は、まだ深い雪に覆われている(下)。写真は、上も下も弥彦〜岩室の道路から撮ったものである。

画像は、弥彦・角田山系に多く見られるコシノカンアオイという山野草である。山道付近にあったものでその花を見ることができた。上の紋入りの葉がそのまま冬を越し、下の長楕円形の目立たない花を咲かせるが、これは蕾状態で少し開きかけている。この葉は、ギフチョウの食草となるもので、4月にはこの蝶をたまに見ることができる。コシノカンアオイの名前の由来であるが、葉が花の葵(あおい)に似いていることから付けられたものである。新潟県(越)で、それも寒い冬〜早春に咲くことから、「越の寒葵」と言うことか。

上の福寿草は我が家の庭で咲いていたもので、2月中旬から咲いている。今はめったに見られないが、私の子供の頃には角田山にはたくさん見ることができた。下の写真は椿の仲間サザンカで、ヤブツバキやユキバタツバキなどに似ているが開花(11月〜2月)が早い。ツバキは3月下旬ころから4月が花盛りである。これは誰かが植えたもので野生ではない。