3月も中旬となり、弥彦・角田山系にも早春の気配が立ち込めている。蒲原平野も3月5日に啓蟄を迎え、長く冬ごもりしていた虫達が這い出てくる季節になった。 ここで言う虫は、昆虫類や軟体動物のナメクジ類、ダンゴムシやゲジゲジなどの甲殻類等も含む。昆虫類は前回述べたように、大体が蛹や卵で冬越しするが、成虫や幼虫でも冬越しする。成虫で冬越しするテントウムシやサルハムシなどが春の暖かさに反応して這い出てくるのが啓蟄の頃だ。テントウムシは、岩や木々などの割れ目から出てくる。ダイコンサルハムシやナメクジなどは白菜の葉をむくとその姿を見ることができる。さて、今回はあまり紹介する自然は少ないが、2・3述べて見たい。
早春の山野草の開花が始まっている。雪割草(上)は蒲原の象徴となる山野草だ。ナニワズ(下左)は樹木の中で、オクチョウジザクラやマルバマンサク等と競って早春に咲く。下右のキクザキイチリンソウもイチリンソウよりも少し早く咲く早春の花だ。三枚の写真は、いずれも知人の小山氏(燕市)撮影によるもの。
3月1日に紹介した蕾状態のコシノカンアオイが3月10日に開花した。2~3センチ位の大きな花だ。きれいとは言えない花だが、意外とアピール度が高い。
昨年から我家の庭を訪れている雀も無事に冬越しして、その元気な姿を見せる。昨年我が家のガレージ隙間で育った雀だと思うが。
我家の庭でもキクザキイチリンソウの葉(上)が見られ、もうすぐその花を咲かすものと思う。2月ころから咲いている福寿草(下)は終わりに近く、何にも無かった庭に潤いを与えてくれたことに感謝だ。