お盆休みの8月中旬、蒲原平野は穏やかな時間が流れていると言いたいが、実はそうではない。新潟県のコロナウイルス感染者がここ数日100人超え、西蒲区も毎日一人は出ており、腰が落ち着かない日々が続いている。弥彦・角田山系と蒲原平野はいつものように姿気高く、大地はどっしりと動きない。ただ、熱中症警戒アラートが頻発していた上旬に比べ、12日ころから天気が不安定になり、気温が低く雨模様の日々が続き、人としては過ごしやすいがイネにはあまり歓迎できない状態が10日以上も続いている。さて、外出が少なくなった私は、この16日に定期検診のために海岸道路で新潟へ行ったので、その時に見た蒲原の様子を紹介したい。
7月下旬に開花受精したイネは、穂がたわわになり「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の状態になりつつある。早いもので今月下旬から、遅くとも9月下旬にはすべて収穫を終えるであろう。ただ、12日ころからの降雨続きの涼しい気候が収穫量に影響するのではないかと少し心配でもある。
平野部から海岸に向かう途中の砂丘地帯では、秋の野菜などが元気に生育している。上のタバコは昔は沢山栽培されていたが、近年その量は少なくなっている。タバコの収穫は終わりに近いが、下のゴボウや大根・ネギなど砂丘地帯に向いている野菜類はこれからが盛りだ。
砂丘地帯も平野部と同じく、休耕地が目立つが画像下にあるように牛などの放牧飼育が見られる。
砂丘地の休耕地では、雑草が生い茂っているがその中で、画像上にあるアレチマツヨイグサが開花の盛りだ。画像下はアレチマツヨイグサを食草としているコガネムシの一種がたくさん見られた。この雑草は、時として月見草とも言われるが、夜に月を見るかのごとく花がポンと開くのである。
日本海は穏やかであった。写真上では佐渡がよく見えた。日本海と平野部の田んぼは、西蒲原に住む私達の誇りだと思っている。