蒲原平野に秋が来た。黄金色の稲穂の収穫が始まった。ただ今年は雨が多く台風もあったため稲穂の倒伏が多かった。ただ最近のコンバインは倒れたイネを起こして脱穀する機能を備えている。しかし収量減は免れないだろう。
高速道路の法面では、秋の象徴であるススキが目立ちはじめ、秋の鳴くむしのコオロギやスズムシなどの直翅類の雄が雌に対して盛んにラブコールの鳴き声をあげていた。新潟県での秋の鳴くむしについては、長島義介著の「新潟の秋に鳴くむしの仲間たち」によると約140種以上の仲間がいるとの報告がある。樹木ではヌルデやセンニンソウが花盛りである。センニンソウの花に似る植物にボタンヅルがあるが、葉を見ると相違がはっきり分かる。アカメガシワの実が熟して小さな黒い実を沢山見ることができる。法面ではヘクソカヅラやツユクサ・エノコログサが盛りだ。
画像の説明 ①コンバインでの収穫作業が始まっている平野部 ②雨と台風で稲穂の倒伏が目立つ ③ススキが目立ち始めた ④秋の鳴くむしの代表株である「エンマコオロギ」 ⑤ヌルデの花が満開だ ⑥センニンソウの花も花盛り ⑦アカメガシワの実が熟し始めた ⑧ヘクソカヅラの花 ⑨ツユクサ・エノコログサが盛りだ