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自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然2020年7月

2020-07-04 21:49:17 | 日記

蒲原平野も7月に入り、平野部は一面イネ株で緑の絨毯となっている。今話題のコロナウイルスも県内の感染者数は増えておらず、7月に入り入院していた最後の1名が退院して県内の入院患者はゼロになった。しかし、東京では反対に第2波になったかのように感染者数が増加しておることから見て、決して安心できる状況でもないと思っている。さて、蒲原平野部も山々も緑が濃くなり、植物も夏の花が咲き始めていた。梅雨に入りパッとしない天気が続いていたが、ここ2日ばかり晴れ間が見えたので間瀬峠と五箇峠を越えて海側に車を走られてみた。

イネ苗の生長は早く、今月の下旬には穂が出始めてイネの花が咲き、受精が行われて結実するのだ。転作作物であったハス(レンコン)の花も咲き始めた。角田山の右麓の角田浜や越前浜ではスイカの出荷が盛りに向かっている。

間瀬峠を越えて海側に行ってみた。晴れていたため水面は美しく、佐渡もよく見えた。海浜では多くの浜辺の植物が生育していた。その一つであるハマヒルガオ(下)もつぼみが膨らみもうすぐに全開するだろう。

帰り道は五箇峠を走ってみた。濃い緑一色の林道で、峠の駐車場には五箇峠コースから登山する人たちの車で溢れていた。なお、上の写真にもあるように五ヶ浜集落から登山する浦浜コースもあり、角田山は平日でも登山者にとっては人気の山だ。

山の木々の中で最も出葉の遅いネムノキも蕾(上)が膨らみ、一部開花(下)していた。

林道ではドクダミが白い花びらを盛んに広げて一面ドクダミの絨毯だ。ドクダミは昔から蒲原では薬用として用いられたこともあり、私も母親から手足に湿布してもらった思い出がある。ドクダミという名の由来は、毒や痛みに効果があることから「毒痛み」という言葉から転化した説や、独特のにおいがあるため何か毒が入っているのではないかと勘違いされて「毒溜め」と呼ばれるようになり、そこからドクダミになった等の説がある。

ムラサキシキブ(上)とエゾアジサイ(下)の花が林道脇に咲いていた。どちらの花も弥彦・角田山系には多く生育している。エゾアジサイは北海道に咲くことからこの名があるらしい。弥彦・角田山系で咲いているアジサイの仲間には白い花をもつノリウツギもあるが、ほとんどはエゾアジサイである。ムラサキシキブは紫の実をつけることから紫式部を連想してつけられたという説等があるが、いずれにしても紫式部と関連がありそうですね。秋に紫色の実が美しく、よく生け花に利用される。

6月に花を紹介したガマズミが実を結んでいた。まだ若い実であるが、これから秋にかけて赤色に変わり、鳥などの貴重な餌となる。角田山系のガマズミにはもう一つミヤマガマズミがあるが、違いは葉を触るとわかる。ガマズミは手で触ると細かい毛があり、ざらざらとしているが、ミヤマガマズミは少なくて平滑である。

我が家では一昨年入手した「ブーゲンビリア」が初めて咲いた。きれいで玄関を飾ってくれている。下の写真は五箇峠の林道に咲いていたヘビイチゴで、あまりおいしそうだったのでマクロ撮影してみた。しかし、食べるとおいしくない。ヘビイチゴは何か恐ろしそうな名前がついているが、何も恐ろしくはなく黄色い花もこのように赤い実も可愛らしい植物だ。ヘビが食べるイチゴ「蛇苺」とか蛇がいそうな湿った暗いところに生えているころからこの名があるらしいが、定かではない。