5月のGW明けから蒲原平野も真夏日並みの気温になったりして、晴天で暑い日々が続いている。ただ、ここ4〜5日は梅雨入りしたかのように雨模様の天候だ。新潟県のコロナウイルス感染者数も時として50人を超え、その勢いが続いている。最近は長岡や三条などの中越地方の感染者数が多いのが気にかかる。
GW明けにはすべての田んぼで田植えが終わり、約10日過ぎた現在の稲苗は、しっかりと活着している。4月10日前後に種を蒔いてから40日位経ているが、稲苗は秋の収穫に向かって元気いっぱいだ。
先日久しぶりに高速道路脇を走ってみた。タニウツギが法面に花盛りだ。弥彦・角田山系に分け入れば同じ風景を見るだろう。高速道路では上の写真にある色の花が殆どで他の色を見ることは少ない。山々では沢や谷に自生し、幹が空洞(空木)であることから谷空木(タニウツギ)という名の由来がある。田植えの頃から花が咲く木々としても有名だ。「夏は来ぬ」という唱歌の中にある「卯の花」といわれているウツギの白い花も田植えの時期に盛りを迎える。このウツギも弥彦角田山には沢山ある。
ニセアカシヤ(上)やヤマボウシ(下)も白い花を咲かせて今が盛りだ。明治時代に導入された北米産のニセアカシアは、和名ではハリエンジュと言われている。中国産のエンジュという木に似ており、枝に鋭い針があることからこの名がある。ニセアカシアは学名から来ている。ヤマボウシは叡山の山法師の白い頭巾に花の周りの総苞が似ていることからその名の由来があると言われる。
我が家は家を新築してから30年以上経つが、写真にある白花シランはその時に植えたものである。最初は白い花だけであったが、その中から本来の紫色の花が咲くようになってきた(下)。先祖返りであろうか。本来のシランは漢字で「紫蘭」と書き、[紫色の花を咲かせる蘭]からその名前があるが、株分けの他に種子でも繁殖できる。この白花シラン(上)は、30年前に白花の種子をフラスコ培地に蒔いて、クリーンルームで増やしたものである。