自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年5月その2

2021-05-19 13:59:24 | 日記

 5月のGW明けから蒲原平野も真夏日並みの気温になったりして、晴天で暑い日々が続いている。ただ、ここ4〜5日は梅雨入りしたかのように雨模様の天候だ。新潟県のコロナウイルス感染者数も時として50人を超え、その勢いが続いている。最近は長岡や三条などの中越地方の感染者数が多いのが気にかかる。

GW明けにはすべての田んぼで田植えが終わり、約10日過ぎた現在の稲苗は、しっかりと活着している。4月10日前後に種を蒔いてから40日位経ているが、稲苗は秋の収穫に向かって元気いっぱいだ。

先日久しぶりに高速道路脇を走ってみた。タニウツギが法面に花盛りだ。弥彦・角田山系に分け入れば同じ風景を見るだろう。高速道路では上の写真にある色の花が殆どで他の色を見ることは少ない。山々では沢や谷に自生し、幹が空洞(空木)であることから谷空木(タニウツギ)という名の由来がある。田植えの頃から花が咲く木々としても有名だ。「夏は来ぬ」という唱歌の中にある「卯の花」といわれているウツギの白い花も田植えの時期に盛りを迎える。このウツギも弥彦角田山には沢山ある。

ニセアカシヤ(上)やヤマボウシ(下)も白い花を咲かせて今が盛りだ。明治時代に導入された北米産のニセアカシアは、和名ではハリエンジュと言われている。中国産のエンジュという木に似ており、枝に鋭い針があることからこの名がある。ニセアカシアは学名から来ている。ヤマボウシは叡山の山法師の白い頭巾に花の周りの総苞が似ていることからその名の由来があると言われる。

我が家は家を新築してから30年以上経つが、写真にある白花シランはその時に植えたものである。最初は白い花だけであったが、その中から本来の紫色の花が咲くようになってきた(下)。先祖返りであろうか。本来のシランは漢字で「紫蘭」と書き、[紫色の花を咲かせる蘭]からその名前があるが、株分けの他に種子でも繁殖できる。この白花シラン(上)は、30年前に白花の種子をフラスコ培地に蒔いて、クリーンルームで増やしたものである。


蒲原平野の自然 2021年5月

2021-05-03 12:55:14 | 日記

蒲原平野も田植えと新緑の5月に入った。新型ウイルスについては、新潟県でも相変わらず一日に30人前後の感染者を出している。西蒲もポツリポツリとあり、何時になったら終息を迎えられるか心配だ。さて、BLOG4月号の2で、クローバーの名前の由来を「ヘラクレスの棍棒の形が三つ葉の形に似ていることに由来」と述べたが、説明不足であったため追加したい。「ラテン語で棍棒を意味する言葉であるクラバがクラブに転訛してクローバーと変化していったもの」、すわなち3つの瘤のある棍棒にクローバーの三つ葉が似ていることから来ているものでラテン語に関係するのですね。

すべて水が入り、いつでも田植えができる準備が整っている蒲原平野の風景(潟東集落から弥彦角田山系を見る)。この田んぼは私達に多くの恵みを与えてくれる。①なんと言っても米という食料を生産してくれることが第一である。②次に写真にもあるように水を湛える貯水池の役割を果たし、大雨などがあっても広大な田んぼのお陰で、水が溢れて家屋や畑に侵入することを防いでくれる。③田植えされた稲の苗が大きくなり田んぼ全面を緑に覆うことにより、光合成作用により二酸化炭素を吸収して酸素を供給してくれる。④そして最後に、このような豊かな田園風景が私達の目や身体を和まし、心を豊かにしてくれます。都会では味わうことのできないこの風景を蒲原平野に住む私達は享受しているわけです。このような素晴らしい自然の中に生きていることにいつも感謝しています。

昔は大勢の人で手植えをしていたものが、今では乗用田植え機で補助人二人〜三人くらいで一挙に植えてしまう。現在では、ゴールデンウィーク期間中にはすべて田植えが完了するのである。機械力とはすごいものだとつくづく思う。

新緑の5月。我が家でも緑が鮮やかで、ニシキギ(上)やヤマモミジ(下)が目を和ましてくれる。