自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

高速道路脇の樹木2018年7月その3

2018-07-27 11:25:35 | 日記

 7月も下旬だが、ここ蒲原平野ももうすぐ一番暑い8月に入る。高速道路脇の水田はイネの花も盛りで受精が始まっている。今年で長く続いてきた減反政策が終わる。初めの頃、10アールあたり1万五千円の助成金が出ていたが、現在はその半分くらいになっているようだ。これからは助成金はなくなる。いくらでも米を作ってもよいが、その代わり自分で作ったものは自分で売りなさいと言うことになる。これからが稲作農家の生き残りをかけての正念場になるだろう。減反した水田の転作も結構進んでいた。この地域では大豆生産が一番多いようだが、その他いろいろな転作作物も見られる。転作作物はどのように変化していくのであろうか。

 高速道脇の樹木の花は、前回も記したが夏枯れ状態だ。このような中でもヤマハギが咲いていたし、ネムノキの花は盛りだ。5月に紹介したエゾイボタが若い実を沢山つけていた。秋には黒い実になる。樹木が少ない法面にクズが生い茂っている。一面に蔓延り、他の植物の上を被っている。クズの花は紫だ。

 画像の説明 ①水田の状態とイネの穂(イネの花が見られる) ②イネと転作作物の大豆(岩室地区の新谷集落から撮る) ③蒲原平野の夏の夕暮れ(夏はいつもこのようなあかね色の空を見せる:新谷集落から岩室温泉方面) ④ヤマハギの花 ⑤エゾイボタの若い実 ⑥生い茂るクズとその花


高速道路脇の樹木2018年7月その2

2018-07-20 13:18:37 | 日記

 7月も下旬に入った。ここ新潟市蒲原平野もうだるような猛暑が連日続いている。新潟コシヒカリも我が地方では、もう出穂が始まった。9月には収穫が始まり、9月いっぱいで水田は切り株だけが残る風景となる。蒲原平野の水田は農地整備などできれいに区画され、昔の小川もコンクリートで用排水路が整備されている。一見緑の絨毯であるが、歩いてみると生き物が少ない。私が子供の頃には、田んぼというと、どじょう・ふな・なまず・雷魚、タニシやカラスガイ、豊年エビや多数のミジンコ、トノサマガエルやへび、そして秋になると赤とんぼの群れやイナゴ・バッタの大群等など生き物にあふれていた。

 今はどうであろうか。歩いてみると、アマガエル・ヒル・ミジンコなどが見られるが、上記の生き物は皆無である。農薬の長期散布、環境の変化など多くの要因があろうがさみしい風景である。生き物と共存していた水田は今はただ食料生産の場所となっている。中でもトノサマガエルがいなくなったのは、用排水路の整備が影響している。トノサマガエルは、コンクリートの壁を乗り越えられないのである。その点アマガエルは体が吸盤になっていてコンクリートの壁を乗り越えることができ、生きる力を見ることができる。

 高速道路の樹木は、夏枯れ状態で花を見ることができない。アカメガシワの花も線香花火が終わり、若い実になりつつある。5月に盛りであったニセアカシアも赤褐色のマメ科特有のサヤがぶら下がっていた。樹木でないがカラスウリが開花していた。この実をカラスが好んで食べたのでこの名前があるといわれている。

画像説明 ①出穂を迎えた水田のイネ(この穂の中にイネの花があり、開花して受精する) ②コンクリートで整備された用水路(アマガエルはこの壁を登れる) ③花の上と窓ガラスに吸着しているアマガエル(これではどんなところでも登れるな) ④アカメガシワの線香花火のような花と若い実 ⑤ニセアカシアのサヤ(中に実あり) ⑥カラスウリの花

 

 


巻・潟東インターから新潟西インターまでの高速道路脇の樹木7月初旬の状況

2018-07-04 20:40:09 | 日記

 7月に入った。蒲原平野の7月は私の子供の頃とは違って、非常に蒸し暑い。連日30度を越す真夏日状態だ。今年は特に暑く、樹木の開花も早い。5月にはまだ葉が開いていなかったネムノキがもうピンク色になって開花している。ネムノキは前回にも記した沢山の小さな葉が夜になると眠るかのように閉じるのでこの名前の由来がある。アカメガシワも開花が始まった。この花の開花の様子を私の友人が「線香花火」と言った。まさにその通りでである。シモツケや街路樹として道路脇に植えられているアベリアが開花していた。私たちの地方では、家の周りに風よけとしてよく植えられている「ヤダケ」が潟東付近の高速道路脇に沢山見られた。竹と言うが笹の仲間に分類される。ヤダケは昔、弓の矢に用いられたので「矢竹」といわれたと言うが本当だろうか。子供頃はこのヤダケを釣り竿に使ったものだ。常緑のヒサカキ(正月にサカキの代わりに神棚に供えられた)が存在感を示しており、潟東インター付近に特に多いアキグミは6月あんなに沢山の花を見ることができたのに、実が全くついていない。今年は不作だ。

 画像の説明 ①弥彦角田山系と蒲原平野の夕方 ②ネムノキ開花 ③アカメガシワが開花始まる ④シモツケ ⑤アベリア⑥ヤダケ ⑦アキグミ