8月も残すところあと2日となった。8月は体調悪く外出が出来ず、写真を撮ることが殆ど出来なかった。そこで少しだけ撮った写真と秋に向けての自然を紹介したい。今年の8月は西蒲区もコロナウイルス感染者が、連日50人から100人と過去最高を更新している。田舎の平野部も安心していられない状況だ。しかし自然は微動たもせず例年の姿を見せてくれる。ありがたいことだ。
8月下旬の平野部の様子です。稲穂は垂れ下がり収穫まじかで、早生の品種は既に始まっている。ただ今年は雨が多く品質に問題がないか心配だ。
8月のお盆過ぎ、新潟へ定期検診を受けた帰りに角田浜に寄った。海は穏やかでマダラであるが海水浴をしている家族を見ることができた。灯台は少し改修が行われており、私が子供の頃と同じ姿で海の安全に寄与している。この灯台の上をシーサイドラインが走っており、中には洞窟が通っている。久しぶりに洞窟を歩いてみたが、子供の子と同じで懐かしがこみ上げた。洞窟を通り抜けると灯台下の岩場に出る。残念ながら写真を撮り忘れたので画像はないが、ここに奥州路に向かう源義経が逃げ隠れという船隠しがある。父から聞いた逸話であるが懐しく思い出した。
さて、今回は青空に映える秋の木の実を少しだけ紹介したい。写真は、弥彦山頂上付近のトチの実で、秋に熟すると3つに裂けて1〜2個の栗に似た球形の果実を見ることができる。トチモチに利用される。
岩室の種月寺の山門にそびえ立つモミの木の若い実である。6〜10センチ位の大きさで最初は写真のように緑色であるが10月頃に灰褐色になり種子が抜け落ちる。神聖な木で神社に植えられている。主に使える家来を臣(おみ)というが、これが転じてモミと言われ、神社を守る神聖なる木として植えられている。
写真は左がラカンマキ(松野尾)、右上マツ(角田)と右下がドイツトウヒ(角田山)である。ラカンマキは赤い部分は食べられるが、黒い部分や若い実は食べられない。松の実はマツボックリと言われ、卵型で翌年秋に熟し、翼状の種子を散布する。ドイツトウヒは10から20センチの巨大のマツボックリで細長く垂れ下がる。モミと同じくクリスマスツリーに利用される。
上ヤマボウシ、下はアクグミの赤い実である。ヤマボウシは過去にも紹介したので説明は避けるが、9月〜10月頃熟し、食べられる。ヤマボウシ酒としても利用される。アキグミも以前紹介したので説明は省くが、食べられ、アキグミ酒としても利用される。弥彦角田山系のグミの仲間にはトウグミもあるが、これは6〜7月頃熟す。