自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年9月その3

2021-09-27 21:25:49 | 日記

9月下旬、平野部では稲刈りがほとんど終わっている。昨日岩室産の新米コシヒカリを食べたが、塩だけふったおにぎりでもほっぺたが落ちた。蒲原の秋は、米の収穫が終わると砂丘地のさつまいも・大根・ネギや角田山丘陵地の越王柿が収穫を迎える。我が西蒲原は味覚の秋の盛りを迎える中、コロナ感染者も減少傾向にあり、嬉しい限りだ。

画面前のイネはまだ刈り取りが終わっていないが、他の田んぼはすべて刈り取られ、切り株から新しい芽が出ている田んぼもある。それが緑の絨毯となり、田植え後の様相を呈している。

鎧潟クリーンセンターをバックにした蒲原平野の様子を紹介する。上の写真は9月下旬の稲刈りの終わった様子、右下は8月下旬の黄金色の田んぼの様子、左下は田植え後順調に生育している6月の緑の田んぼである。5月に植えたイネは今9月で収穫を迎えた。西蒲原を含めた越後平野は、短期間で栽培できる効率の良い主食となるイネの大産地なのだ。

9月25日精米をするために岩室の新谷というところにある精米所に行く。精米所の前に花盛りを過ぎたが、まだまだ見事な彼岸花(上)を見ることができた。この彼岸花ロードは、新潟市から環境整備で表彰されたこともあり、農面道路脇を飾り、車で通る人達の目を楽しませてくれる。彼岸花ロード脇で稲刈りの終わった田んぼの切り株から新しい芽が出ていた(下)。緑色は悪いが、田植え後の田んぼのようだった。

用があって、久しぶりに巻郵便局まで歩いてみた。越後線の踏切を渡り歩いていると、列車がきたので撮ってみた。巻駅から出たばかりで、越後曽根駅に向かって走っているところだ。越後線も昔と違ってカラフルな電車になったものである。私が高校生の頃は、この線路を蒸気機関車D51等が走っていた。時の流れは早いものだ、光陰矢の如し。


蒲原平野と自然 2021年9月その2

2021-09-07 18:51:54 | 日記

8月下旬から始まった蒲原平野の稲刈りは9月に入って最盛期を迎えつつある。黄金色に染まった蒲原平野は、私達に緑の癒やしや光合成作用による酸素供給をもたらしている。そして今ここに食料となるお米の生産を迎え、私達に大きな恵みを与えてくれるのだ。有り難いことだ。また、夕方になると秋の鳴く虫の仲間が、私達に秋の夜長を楽しませてくれる。8月のお盆ころから鳴き始めた秋の鳴く虫が、今が盛りと鳴いていたので、その中から蒲原平野部に生息する代表的な種類のいくつか紹介したい。

たわわに実ったイネが刈り取られて行く。

黄金色の蒲原平野。我々蒲原人の誇りです。

弥彦・角田山系と平野部は、時として美しい風景を私達に見せてくれる。弥彦山に日が入る(上)、越後山脈方面では大きな虹を見せる(下)。

  • 上の四枚の写真はすべてコオロギの仲間である。ツヅレサセコオロギ(上左)は20㍉未満の大きさで、鳴き声を「綴れ刺す」と聞きなして、冬に向かって衣類の手入れをせよとの意にとったことにその名の由来がある。鳴き声は優しい。エンマコオロギ(上右)はコオロギの仲間の中で最も大きく、頭部の顔の模様が「閻魔様」の怒った顔を思わせることからその名の由来がある。鳴き声は大きい。ミツカドコオロギ(下左)は20㍉に満たない大きさで、オスの頭部顔面が平たく前に傾斜し、背面から見ると左右前方の三方に角(カド)がでているように見えることからこの名がある。下右のオカメコオロギは顔が平たく下膨れ気味で「オカメ顔」を連想させることからその名前がある。この四種とも私達の周りで見ることができるが、一番多く見るのがエンマコオロギである。一度コオロギを捕まえてみて観察してみてください。きっとこの4種の中にいるかも。
  • コオロギ類と違う鳴く虫をみてみたい。文部唱歌に「あれ、マツムシが鳴いているチンチロチロチンロリン、あれスズムシも泣き出した。リンリンリンリンリーンリーン、ガチャガチャガチャとクツワムシ、秋の夜長を鳴き通すああ面白い虫の声」と唱われていました。スズムシ(上)は、鳴き声が鈴の音色から、クツワムシ(スズムシの下)は鳴き声が馬の手綱を引くための金具をくつわといい、この動きがガチャガチャと音を立てることから、マツムシ(クツワムシの下)は、鳴き声が松風の音のようであることからこの名がある。マツムシは吸盤があるためガラス面などを登ることができる。一番下は、カンタンという虫で、ルルル、コロコロと鳴く声が美しいことから鳴く虫の王様ともいわれる。ヨモギなどでよく見られ、そこに産卵する場面も時として見ることができる。いずれも弥彦角田山麓から蒲原平野と家の周りなどで見られる秋の鳴く虫である。秋の鳴く虫は外国では、騒音として見られるが、日本では秋を象徴する音色として親しまれている。

蒲原平野の自然 2021年9月その1

2021-09-05 17:55:57 | 日記

 新潟県のコロナウイルス感染者が、8月には100人超えが連日続いたが、9月に入ってからは少し減少傾向に向かっている。西蒲区でもポツリポツリと出ているので、まだまだ安心できない。私の通っているアクアパークでも、9月3日から16日まで臨時休館に入った。しばらくは近くの田んぼ道を歩くことで健康状態を維持ですね。さて、本日久しぶりに弥彦山を登ってみた。山頂近くまではスカイラインで車で行き、そこから徒歩で弥彦山頂をめざしたので、その様子を紹介した。

弥彦山を徒歩で登ると9合目(上左)に着くが、そこから左に行くとテレビ電波塔(下左)を経て山頂にある奥の宮に到達する。右に行くと山頂食堂付近(下右)を経て山頂ロープウェイ駅(上右)に行く。今日は登山道が土砂崩れで道が通れなくなっていたが、ロープウェイは営業していた。

山頂にある弥彦神社奥の宮の高台から南西方面には、大河津分水(上)の流れがあり、その河口と寺泊港(下)を見ることができる。

ロープウェイ駅から右を見ると大平山(下)が見える。ここは私が20代の頃、弥彦山頂スキー場のあったところで車の止まっているところにロープ棟があり、そこから大平山に登って滑り降りてきたものだ。スキー場のあった大平山からは日本海が青々と見え、佐渡がくっきりと横たわっていた(中)。また、蒲原平野を一望することもでき、秋の収穫を迎えた田んぼが黄色に色づいていた(上)。

山道にはススキ(左)が秋の訪れを感じさせ、タマバシロヨメナ(上右)や赤く色づいたガマズミ(下右)が目についた。山道脇からはセミの鳴き声が耳に大きく響いていた。そのほとんどがミンミンゼミで、一部ツクツクホウシや秋の鳴く虫の声が聞こえた。夏の終わりと秋の始めにかけて植物も虫たちも元気一杯だった。