7月も下旬に入った。ここ新潟市蒲原平野もうだるような猛暑が連日続いている。新潟コシヒカリも我が地方では、もう出穂が始まった。9月には収穫が始まり、9月いっぱいで水田は切り株だけが残る風景となる。蒲原平野の水田は農地整備などできれいに区画され、昔の小川もコンクリートで用排水路が整備されている。一見緑の絨毯であるが、歩いてみると生き物が少ない。私が子供の頃には、田んぼというと、どじょう・ふな・なまず・雷魚、タニシやカラスガイ、豊年エビや多数のミジンコ、トノサマガエルやへび、そして秋になると赤とんぼの群れやイナゴ・バッタの大群等など生き物にあふれていた。
今はどうであろうか。歩いてみると、アマガエル・ヒル・ミジンコなどが見られるが、上記の生き物は皆無である。農薬の長期散布、環境の変化など多くの要因があろうがさみしい風景である。生き物と共存していた水田は今はただ食料生産の場所となっている。中でもトノサマガエルがいなくなったのは、用排水路の整備が影響している。トノサマガエルは、コンクリートの壁を乗り越えられないのである。その点アマガエルは体が吸盤になっていてコンクリートの壁を乗り越えることができ、生きる力を見ることができる。
高速道路の樹木は、夏枯れ状態で花を見ることができない。アカメガシワの花も線香花火が終わり、若い実になりつつある。5月に盛りであったニセアカシアも赤褐色のマメ科特有のサヤがぶら下がっていた。樹木でないがカラスウリが開花していた。この実をカラスが好んで食べたのでこの名前があるといわれている。
画像説明 ①出穂を迎えた水田のイネ(この穂の中にイネの花があり、開花して受精する) ②コンクリートで整備された用水路(アマガエルはこの壁を登れる) ③花の上と窓ガラスに吸着しているアマガエル(これではどんなところでも登れるな) ④アカメガシワの線香花火のような花と若い実 ⑤ニセアカシアのサヤ(中に実あり) ⑥カラスウリの花
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます