コメント1人目は・・・
ついこの間まで、記録用の写真にしかほとんど興味を示されなかった「S.Yさん」です。
私たちとしては、そんな興味を示さなかった方が、こんなにがんばっている!・・・ 感無量です。一眼レフをお勧めしてよかったと思っています。
1枚目
(E-410,ZD ED14-42/3.5-5.6)
ISO400 42mm(35mm換算) 1/6 F11
渋い味わいのある作品です。おそらく、背景の光、池の反射具合、左上の木の幹、手前の草などかなり意識して3脚を使って撮られたと想像します。
設定は問題はありません。しっかり絞っていますし、水平もばっちりです。緑に深みを与えるためにマイナス補正してもよかったかもしれません。
なんとなくポイントが散漫したような感じがするのは、よくよく見てみると、言いたいことが盛りだくさんだからだと思います。S.Yさんが、いろいろ考えて撮影している光景が眼に浮かびます。
手前の草の茶色い部分が、幻想的な雰囲気から日常に、連れ戻してしまっている気がします。もうちょっと手前の草のボリュームを少なくかな?
2枚目
(E-410,ZD ED40-150/4.0-5.6)
ISO100 300mm(35mm換算) 1/100 F9
小さいりんご(?)を葉っぱが囲んでいる、かぶさっている様な雰囲気を出したかったのでしょうか。いい雰囲気が出ていると思います。
もっとぼかしたかったら2つのことを注意です。
1.300mmでは絞り開放はF5.6です。若干絞ってありますね。
2.前ボケを極端に出したい場合、意識してレンズのすぐ前に葉っぱなどを配置すると透けるような前ボケになります。そういう配置にすることが出来れば、更に幻想的になりますよ。
S.Yさんのいいところは、撮影の意図をひしひしと感じられるところです。
自分の意図することをどうやって表現できるかを1つ1つ考えて、撮影方法の引き出しを多く作っていきましょう。