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立花孝志は何を間違えたか?

2021-06-13 18:01:28 | 歴史
立花孝志氏がコロナで入院したそうですね。

新型コロナが風邪の一種というのはあながち間違ってはいない。

ではどこで彼が勘違いしたかと言えば、風邪なら甘く見ていいと思ったところにある。
歴史的に見ればスペイン風邪のパンデミックは世界に大きな爪痕を残した。
風邪というのは単一種のウィルスが引き起こすものではなく、新型でないコロナウィルスも風邪と言われる病の何割かを占めている。

風邪の症状の大半は外部からの侵入者を退治しようとするときの体の免疫反応が原因で、免疫の暴走が重症化の一因を担っている。そして新型コロナは免疫暴走のリスクが高いのが特徴。

ただ、風邪の一種には違いなく、風邪がどのようにして人に伝染るかを知れば防疫法をいかにすべきかが見えてくる。

風邪というのは飛沫と接触感染。このうち、飛沫は勢いよく飛ばさせず飛沫を含んだ空気を長時間滞留させないこと。つまりは換気の在り方が重要になる。
次に接触感染であるが、感染者が咳を手で押さえるあるいはマスクなど呼気にさらされたものに手を触れるなどしたのち、あっちこっちを触ることによってウィルスが方々に付着する。ただし、こうしたウィルスはいつまでも生き延びるのではなくやがて死滅する。
問題はウィルスが付着したところを死滅前に別の人が手で触れると手にウィルスが付着する。こうしたウィルスは自然にはそう簡単に死滅しないが、この時点では感染しない。そのあとウィルスが付着した手で粘膜に触るとそこでウィルスが繁殖を始め感染してしまう。
だったら、商業施設、飲食の入り口で手を洗わせあつあつのおしぼりで手を拭かせ、消毒が終わるまで店内のものに触れさせないことを徹底すること、衣類などにウィルスが付着して死滅前に店内のものに付着する恐れがあるので、飲食などではたとえ客に嫌悪感を抱かれても客が退店した場所の消毒ふき取りを徹底すること。これだけでかなり飲食などに通常に近い営業スタイルで感染リスクを抑える方法を提示できるはずなのだが、世の中自粛警察などと言う忌むべき連中の声が勝ってしまっている。

だから自粛だなんだというのを批判的に述べることと、新型コロナが風邪の一種であることについては彼の主張に間違いはなかった。問題は風邪の一種であることを踏まえた防疫の在り方を提示・啓蒙すれば英雄になれたかもしれないが、彼のやったことは防疫の逆を行く感染とリスクの拡大をひたすら突き進んでしまったところに大きな間違いがあった。

そして、あれだけ無警戒な行動を助長して感染症を甘く見る発言を公にしておきながら、自分が罹ったら早々に入院するというなんとも無様で無責任な姿をさらすことになってしまったのである。

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