超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

廃棄されたガンマ線観測衛星、米国家安全保障会議が異例の情報収集

2008年12月03日 21時14分08秒 | Weblog
1991年にスペースシャトル「アトランティス」により打ち上げられ、2000年6月に意図的に大気圏突入が実施されて運用放棄が行われたNASAの宇宙観測衛星「コンプトンガンマ線観測衛星(Compton Gamma Ray Observatory)」に関して、米国家安全保障会議が、別の用途で利用可能かどうか、データの研究解析を進めてきた研究者に対して打診を行っていたことが1日、米ボストン・グローブ紙の報道により明らかとなった。

 コンプトンガンマ線観測衛星は、その名の通り、宇宙線の一種となるガンマ線を観測するために開発された探査衛星で、宇宙におけるガンマ線バースト現象の発見に大きく貢献したものとなる。しかし、機能不全を理由に2000年6月に突然、NASAによって大気圏再突入が実施され、焼却処分されていたものとなる。

 以来、コンプトンガンマ線観測衛星で収集されたデータはニューハンプシャー大学のジム・ライアン博士によって人知れずして解析作業が進められていた。

 ところが、最近になってから突然、ライアン博士の元に米国家安全保障会議から衛星のガンマ線観測能力に関する問い合わせがあり、一連の応答により、ライアン博士は、米国家安全保障会議は地上に隠された「汚い爆弾(dirty bomb)」の捜査用にコンプトンガンマ線観測衛星の機能を応用することができないか問い合わせをしてきたものだということが判ったと述べている。

 汚い爆弾とは高放射性廃棄物などを詰めた通常爆弾のこと。火薬などの通常爆薬を使って爆発を起こさせることで、辺り一面に放射能汚染を起こさせることが狙い。

 放射性廃棄物さえ入手することができれば比較的容易に製造が可能なことから「弱者の核兵器」として、テロリストなどの反米思想を持つ過激勢力が米国内で使用することが懸念、その対策が急がれていた。

なんで今頃?って疑問があるんだけど。
地上の操作に有効なら、また製造、打ち上げ、活用するんだろうか?

エアボーンレーザー、模擬弾道ミサイルを標的にした発射実験に成功

2008年12月03日 21時10分28秒 | Weblog
ボーイングと米ミサイル防衛庁は1日、B747を改造した「YAL-1A」実機に搭載した空中発射型戦略レーザー「エアボーン・レーザー(Airborne Laser)」による弾道ミサイルに見立てた模擬弾を標的にしたレーザー発射実験に成功したことを発表した。

 実験は地上に駐機状態の「YAL-1A」を使って実施され、「YAL-1A」の前部レーザー専用銃座に搭載されたレーザー照射装置を通して照射されたレーザービームは予定通りに弾道ミサイルに見立てた模擬弾にフォーカスすることに成功した。

 今回の実験は「YAL-1A」が地上に駐機状態にある他は、米ミサイル防衛庁が構想しているブースト段階の弾道ミサイル迎撃の状況と近い環境で実施されたものとなる。実験を主導したボーイングでは「エアボーン・レーザー・ミサイル防衛システムの現実性を示す重要な成果」とした上で「9月に行われた実機を使ったレーザーの初発射実験に続いて、チームは2つ目の大きなマイルストーンを遂げることができました」と述べ、今回の成果を強調した。

 ボーイングでは次段階として、目標に対するエアボーン・レーザーの遠距離照射実験を行うと述べている。

 米ミサイル防衛庁による戦略ミサイル防衛構想では、ブースト段階、ミッドコース段階、ターミナル段階の3段階で戦略ミサイルの迎撃を行うことが想定。この中、既にミッドコース段階の戦略ミサイル迎撃に関してはスタンダードミサイル(Standard Missile 3)を使ったイージスシステム(Aegis BMD)がほぼ完成。また、ターミナル段階に関しても地上発射型のパトリオットミサイル(Patriot Missile)やイージスシステムを使った迎撃実験が部分的成功を納めており、エアボーン・レーザーによるブースト段階の迎撃が成功すれば、各段階で部分的に迎撃失敗が起きたとしてもシステム全体では確実に弾道ミサイルの迎撃を可能とする戦略ミサイル防衛構想が完成することとなる。

 飛行中の「YAL-1A」を使った飛行中の模擬弾道ミサイルに対するエアボーン・レーザー発射実験は来年中にも実施される予定だ。


そもそも、レーザー光は指向性や収束性に優れてる。
発生する電磁波の波長を一定に保つことができる。
レーザーの名は、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(輻射の誘導放出による光増幅)の頭字語(アクロニム)から名付けられてます。

ただ、ミサイルを破壊する威力をもつとなると…
外れた場合ってどうなるんだろうね?

他にも戦術高エネルギーレーザー(通称:THEL)ってのがある。
これも試験済みで、迫撃砲・ロケット・砲弾をほど食い止めてる。
まだ移動型に移行するコスト面で、作戦可能な兵器といえないけど…
THELはフッ化重水素レーザー。

今回のAL-1はCOILと呼ばれるもの。
以下、COILの詳細~wikiより~

本システムの中心は、直立したSUV車ぐらいの大きさのモジュールを6個結合して構成されたCOIL(酸素ヨウ素化学レーザー、Chemical oxygen iodine laser)である。各モジュールは6,500ポンド(2,948kg)ほどの重量がある。機首のターレットからの発射時には、米国の一般的な家庭で1時間で消費する以上の力と同等のエネルギーを、レーザーが5秒間に生み出す。

この酸素ヨウ素化学レーザーでは化学励起反応が用いられる。水酸化カリウム(KOH)と過酸化水素(H2O2)、塩素ガス(Cl2)を反応させて準安定状態の酸素(O2)が生成され、反応室内でヨウ素ガス(I2)が加えられてヨウ素原子を励起状態にした上で超音速ノズルから噴出する。ヨウ素ガスは断熱膨張によって瞬時に-145℃にまで温度低下することで強力なレーザー光を放射する。

反応によって大量のハロゲン化合物が成層圏に放出される。発生するハロゲン化合物はフロンガスの比ではなく、オゾン層への悪影響が懸念される。 また水酸化カリウムと過酸化水素は非常に反応性が高い危険な薬品であり、扱いが難しいという問題もある。

低コストなんじゃないかなぁ~。
でも、外れた場合は重力に従って曲がって…
やっぱり最終的にどうなるのか気になるw

【光岡 ヒミコ 発表】2シーター・オープンモデル

2008年12月03日 20時55分17秒 | Weblog
光岡自動車は3日、新型車となる『卑弥呼(ヒミコ)』の発表を行った。4日から全国一斉販売を開始する。

卑弥呼は、マツダ『ロードスター』をベースとした2シーター・オープンモデルで、オリジナルデザインのフロントフェンダー、ボンネット、バンパー、リアフェンダー、トランク、リアバンパーを架装したモデル。1990年と2000年に発売した『ラ・セード』の後継モデルに当たる。

デザインおよび企画は『オロチ』のデザインを手がけた青木孝憲氏。デザインのポイントは、ロングノーズ、ショートデッキのプロポーションで、フロントフェンダーとリアフェンダーの比率を、青木氏が「美しさの黄金比率」と言う7:3でデザイン。ホイールベースをベース車比で700mm延長し、フロントオーバーハングは560mmに短縮した。また、フロントからリアフェンダーへとつながる「波」は、豪華客船が大海を進む瞬間を捕らえたものだ、としている。

2009年モデルの予約はインターネットにて受け付ける。年間35台の受注生産を予定しており、2009年3月から12月までの間に順次納車される。

価格は、495万円から565万円。


相変わらずのデザインアイデンティティですね。
キライではないけど…やっぱオロチ以外は興味ないっす。
モーターショーでオロチ見たときの衝撃は凄かったからさ♪

Glove Could Rehabilitate Guitarist's hand

2008年12月03日 13時00分09秒 | Weblog
After Long Blondes guitarist Dorian Cox suffered a stroke in June that paralyzed the right side of his body, calling into question his future as a guitarist. Since he plays leftie, a paralyzed right hand means no fretwork.

However, Cox is hopeful about recovering with the help of the SaeboFlex glove, pictured. Purely mechanical and requiring no electricity, the SaeboFlex glove "allows the neurologically impaired individuals the ability to incorporate their hand functionally in therapy and at home by supporting the weakened wrist, hand, and fingers."

"My right arm and leg aren't really usable so I can't play guitar," Cox told the Daily Telegraph. "That was a nightmare because it meant the band couldn't carry on and my livelihood had suddenly gone. But it could have been a lot worse."

The Long Blondes broke up in October mainly due to Cox's condition.

He recently spoke with the NME about what it's been like to use the glove. "It's a fantastic service, it's helping tremendously and I think it can work wonders for me and others – it's almost like a gym for my hand. I know things might never be the same again and nobody can give me a definite answer about whether I'll play guitar again, but I'm getting back on track with their help."

医学も機械工学も発展してますな。
近い将来ってこともないけど、再生医学やこういったサポート技術が、
もう少し身近に、誰でもが、低価格で恩恵を受けるようになれればいいですなぁ~。

国内最大級の恐竜・丹波竜、全体現すか 第3次発掘開始

2008年12月03日 12時54分01秒 | Weblog
 国内最大級の植物食恐竜「丹波竜」の化石の一部が見つかっている兵庫県丹波市で未発掘部分を探す第3次発掘が始まるみたい。
 この日は丹波竜が埋まっているとみられる白亜紀前期(約1億4千万~1億2千万年前)の地層の上にある岩盤を、重機で取り除く作業を行なっている。

 今回の発掘場所は、尾や頭の骨の一部が見つかった第1次発掘(07年2~3月)と、肋骨などの胴体部分の骨が見つかった第2次発掘(今年1~3月)の現場の南西側の隣接地。来年1月8日までに表層の岩盤を深さ3~4メートルにわたって取り除き、1月9日~3月上旬に手作業で化石を探す。

 これまでに見つかった化石の大きさから丹波竜は体長十数メートルと想像されており、首を反らせた姿勢で地中に横たわっているとみられる。今回の発掘では、首や脚の骨が見つかる可能性があるだけに、もしそれが発見されれば、丹波竜の全体像が浮かび上がり、世界的にも貴重な全身骨格に近づく。

 発掘現場はJR福知山線下滝駅の東約1.5キロで徒歩約20分。見学自由。当面は土日と年末年始は作業を休む予定だが、1月9日以降は土日も作業する。

こういう古代ロマンもいいですね。
いい状態のものが発掘されることを期待したいと思う。
詳細は追って報告します。

炭素繊維強化プラスチック:リサイクル技術開発

2008年12月03日 12時50分50秒 | Weblog
スポーツ用品などに使われている軽くて強い「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」のリサイクル技術を、静岡大の岡島いづみ助教と佐古猛教授が開発し、2日発表した。高温高圧のメタノールを使うことで炭素繊維と樹脂に分離し、それぞれを100%再利用できるという。

 CFRPは、ゴルフクラブやテニスラケットに使われており、自動車部品や人工衛星、航空機での実用化が期待されている。しかし、溶剤に溶けず、熱すると固まるためリサイクルが難しく、埋め立て処分されている。

 CFRPは高温高圧の「超臨界水」なら溶けるが、樹脂自体も分解してしまう。研究チームは分解力が水より弱いメタノールに着目した。超臨界メタノールはCFRPの樹脂同士を結びつけている硬化剤だけを切断し、炭素繊維と液状化した樹脂に分離することを発見。ろ過後に、硬化剤添加などの処置をしたところ再びCFRPとして利用できた。強度もほとんど変わらなかった。

◇ゴルフクラブ応用も
 岡島助教の試算では、CFRPは世界で約9万トンの需要があると推定されている。岡島助教は「当面、年間の需要が世界で3800万本と言われるゴルフクラブのシャフトでの実用化を目指したい」と話す。


車のパーツに使われているのはまだわずか…
以下、TORAYが10月くらいに発表した技術。

炭素繊維複合材料の自動車プラットフォームを10分で成形

-スチール対比50%軽量化、1.5倍以上の衝突安全性(エネルギー吸収量)を実証-
 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(神奈川県川崎市、理事長:村田成二、以下「NEDO技術開発機構」)の委託事業である「省エネルギー技術開発プログラム「自動車軽量化炭素繊維強化複合材料の研究開発」」(*)において、東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:榊原 定征、以下「東レ」)は、このたび炭素繊維複合材料(CFRP1)を用いて自動車プラットフォーム2(車台)の前部フロアを、10分以内に成形することに成功しました。従来のスチールに対して50%の軽量化を実現するとともに、1.5倍以上の衝突安全性(エネルギー吸収量)を達成しました。

 CFRPは、軽量化と安全性の両立が求められる次世代の自動車構造材料として注目されています。しかし量産技術の確立に向けて、“大型・複雑構造の形成”と“成形時間の短縮”が技術課題となっています。特に成形時間の短縮は、CFRPの量産性向上とコストダウンに直結する重要な課題です。東レはこの課題に対し、CFRPを10分サイクルで成形することを目標に、「ハイサイクル一体成形技術」の開発に取り組んできました。

 「ハイサイクル一体成形技術」は、金型の中に炭素繊維のプリフォーム3(中間基材)を配置し、樹脂を高速で注入・硬化させてCFRPを成形するRTM4法を全面的に見直すことで、実現したものです。今回、以下の新技術を融合することで、複数の部材が一体化した大型サイズのCFRPを10分以内のハイサイクルで、一貫して自動成形できるようシステム化しました。

1.「ハイサイクル成形樹脂」
 RTM法に使用される低粘度エポキシ樹脂の設計を抜本的に見直し、流動性と硬化速度及び耐熱性を飛躍的に向上させた「ハイサイクル成形樹脂」を新たに開発しました。金型内の樹脂流動時間:3分、硬化時間:5分という短時間の成形サイクルを可能にした他、ガラス転移温度:140℃以上という耐熱性を達成しました。同樹脂を用いたCFRPで、自動車構造部材に適用可能な力学特性を発現することを確認しています。
2.「自動プリフォーム賦形技術」
 プリフォームは、型紙を作製して炭素繊維シートを裁断・積層し、賦形5(ふけい)することで作られます。しかし手作業が多いため、品質管理が難しく、生産性の向上にも限界がありました。本開発プロジェクトでは、炭素繊維シートの立体賦形技術とその自動化技術及び炭素繊維シートの裁断形状をプリフォームの形状から予測する「立体賦形シミュレーション技術」を新たに開発し、従来のプリフォーム製造工程における問題を解決しました。
3.「ハイサイクル注入工法」
 大型CFRP部材を成形する場合、注入した樹脂が炭素繊維シート全体に含浸するまでに時間がかかるという問題があります。今回、大型CFRP部材においても樹脂を3分以内に炭素繊維シートに含浸させる、新たな樹脂含浸工法「ハイサイクル注入工法」の開発に加えて、金型内に注入した樹脂の流れを予測する「含浸シミュレーション技術」を確立しました。
4.「大型成形試験設備」および「自動搬送装置」の導入
 実物大の自動車プラットフォームという大型CFRP部材にも対応できる大型成形試験設備を導入した他、自動搬送装置の開発によって、これまで人手で行われていた大型CFRP部材の運搬工程の省人化を図り、成形工程のさらなる自動化を進めました。
 東レは本開発技術を用いて、まず2005年に複雑な三次元形状を持つドアインナーパネル(1.2m×0.8m大)の10分成形に成功したのに引き続き、このたび1.8m×巾1.6m大の大型・複雑構造を持つプラットフォーム(前部フロア)についても10分サイクルの成形を達成しました。

 一方、安全性の検証において、同プラットフォーム試作品を用いて前面衝突試験(フルラップ衝突試験)を行った結果、スチール対比50%の軽量化を実現しつつ、1.5倍以上の衝突安全性(エネルギー吸収量)を達成しました。これにより、本開発プロジェクトの最終目標である「安全性と軽量性を兼ね備えたCFRP製プラットフォームのハイサイクル一体成形」の実証に成功しました。

 本技術は自動車用途にとどまらず、航空機をはじめとした幅広い用途で展開することも可能です。東レは、「ハイサイクル一体成形技術」をCFRPの本格普及に向けたキーテクノロジーの一つと位置づけ、早期の実用化を目指します。今後、自動車・航空機向け総合技術開発拠点「A&Aセンター(Automotive & Aircraft Center)」(愛知県名古屋市)に開設した自動車向け総合開発拠点「オートモーティブセンター(AMC)」及び来年4月に開設予定のCFRP成形品技術開発施設「アドバンストコンポジットセンター(ACC)」において、本技術の実用化開発を推進していきます。

 東レは2006年10月より、経営のイノベーション(革新と創造)による高収益企業への転換を目指して、中期経営課題“Innovation TORAY 2010 (IT-2010)”をスタートし、その基本戦略の一つとして「重点4領域への先端材料の拡大」を推進しています。東レは、重点領域の一つにあたる「自動車・航空機」分野に向けた先端材料事業を強化・拡大していくことで、高収益企業への転換を加速して参ります。

 省エネルギー技術開発プログラム「自動車軽量化炭素繊維強化複合材料の研究開発」は、NEDO技術開発機構が、東レと日産自動車株式会社に委託して実施してきました。具体的には、「ハイサイクル一体成形技術」、「金属など他素材との接合技術」、「安全設計技術」および「リサイクル技術」の各開発テーマについて研究開発を進めました。今回開発に成功したプラットフォーム(前部フロア)試作品は、東レの複合材料研究所とコンポジット開発センターが中心となって開発に取り組んできた成果です。
* プロジェクト実施期間 : 平成15年11月~20年3月(期間:4年5ヶ月)
プロジェクト予算 : 約20億円
プロジェクトリーダー : 東レ(株)複合材料研究所 所長 北野彰彦
1 CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plasticの略。「炭素繊維複合材料」、「炭素繊維強化プラスチック」のこと。
2 プラットフォーム : 複数の車種で共用している部材で、量産性が特に求められる。
3 プリフォーム : 成形するCFRP部材の形状に合わせて裁断、積層した炭素繊維シート。
4 RTM : Resin Transfer Molding(レジン・トランスファー・モールディング)の略。成形法の一種。
5 賦形(ふけい) : プリフォームに成形するCFRP部材の形状を付与すること。