超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

土壌投入に時間がかかったのはドアの製造管理ミス

2008年12月17日 19時47分53秒 | Weblog
5月25日の火星着陸以来、5ヶ月超に渡って火星の土壌や大気などの科学探査活動を継続してきた火星探査機「フェニックス」が6月に観測活動開始した直後に、採取した土壌サンプルを「オーブン」と呼ばれている実験容器内になかなか投入するができなかったのは、オーブンのドア部分を製造した業者が指示とは異なる部品を納入し、また、観測機の開発を担当したアリゾナ大学側でも指示とは異なる部品であることを気づかずに部品の取り付けを行ったことに原因があったことが15日、英科学雑誌「ネイチャー」がまとめた「フェニックス」チームに対するインタービュー記事によって明らかとなった。

 「フェニックス」チームによるとオーブンのドアの構造は直前に設計の変更が入ったのにも関わらず、部品の製造業者となるハニービー・ロボティックス(Honeybee Robotics)社は古い設計図に基づき部品を製造。また、「フェニックス」チーム側も送られてきた部品が古い設計図に基づいたものとは気づかずに部品の取り付けを行ってしまい、これが元で、結果的にオーブンドアがなかなか動かずにドアの上に載せられた土壌サンプルがなかなか、オーブン内に落下しない原因となってしまった模様だ。

 「フェニックス」チームでは、こういう問題が起きてしまった原因として、観測機開発期限が迫っていたことを受けて、チームの内部で十分に検査する態勢が整っていなかった、と述べ、チームの能力に問題があったのではなく、開発のために十分な時間が与えられなかったことが原因とする見解を示している。

 画像はNASAが公開した実際に土壌を投下したオーブンのドア部分の映像。ドアの上部に投下された土壌はドアを「パタパタ」動作させることによってドア内のオーブンに落下するはずだった。

米国市場でPS3が深刻な売上減、CNNは「沈みゆく船」と酷評

2008年12月17日 19時47分21秒 | Weblog
11月の米市場でのPS3の売上台数が前年同月比18.9%減の37万8000台に止まるなど、深刻な出荷減少となっていたことが米市場調査会社、NPDグループが発表した資料により明らかとなった。

 競合するマイクロソフトのXbox360は前年同月比7.6%増の83万6000台、首位の任天堂のWiiは前年同月比2.1倍の204万台と米国市場では既に、家庭用固定ゲーム機の勝敗は付いたとする見方が浮上してきている。

 CNNの専門サイト「CNN Money」で人気を呼んでいるコラム記事「SILICON ALLEY INSIDER」では、PS3が米国市場で伸び悩んでいる要因として

(1)競合機種と比べて値段が高すぎること
(2)50インチ以下のTVで見る限りブルーレイであってもDVDであっても大した差はなく、高価なブルーレイを搭載していることに一般消費者は関心を寄せていないこと
(3)PS3には売上げを主導する起爆剤的なソフトタイトルが存在してないこと

 の3つを挙げた上で、PS3は「沈みゆく船(Sinking Ship)」と酷評する記事を掲載した上で、PS3が騎手挽回ができる唯一のチャンスは値下げしかないと述べている。

 曰く、「確かにPS3のグラフィックスはすばらしいかもしれないが、200ドルでXbox360を入手できるこのご時世に400ドルも出してPS3を購入しようと考える人は誰もいないだろう」と。

 出井伸之社長の元で1990年代半ば以降、急速に業績が悪化する結果となったソニーは、2005年にハワード・ストリンガー氏が新CEOに就任することで経営挽回するかのような兆しもでていた。しかし、今月9日には再び、大規模なリストラ策を発表するなど、ここにきて再び、業績悪化が表面化してきている。

地球以外で初めて液体の撮影に成功

2008年12月17日 19時46分55秒 | Weblog
探査機『ホイヘンス』が撮影した画像には、地球以外の天体の表面で観察された初めての液体かもしれないものが写っていた。

この写真は、地球以外の惑星や衛星の地表に、凍った湖だけではなく液体が存在する可能性を示すものだ。そして液体の中には、地球外生命体が生息する可能性が高い。

2005年に土星の衛星タイタンに着陸した後、ホイヘンスが撮影した写真の1枚に、同探査機の縁に一時的に形成されたメタンの滴と見られるものが写っていた(右側の写真の左下隅にある矢印部分)。研究者たちは、探査機から出た熱によって湿度の高い大気が立ちのぼり、探査機の冷たい縁の上で凝縮したものと考えている。

ホイヘンスが液体の形成に一役買ったとしても、このメタンの滴が、地球以外の天体の地表で直接検出された初めての液体であることに変わりはない。

タイタンには地球と同様に雲や湖、川が存在し、地球を除いて太陽系で唯一、液体が地表から蒸発し雨になって戻る天体だ。[ホイヘンスのデータに基づくと、定期的な降雨と浸食により河床が形成され、地表には「泥」の層が堆積している、という日本語版記事はこちら]

科学誌『Icarus』に発表された論文の主執筆者で、アリゾナ州トゥーソンにあるアリゾナ大学に所属するErich Karkoschka氏は、「地球以外で最も興奮に満ちた世界がそこにある」と話す。

小型探査機ホイヘンスを切り離した後、タイタン上空からデータを収集した探査機『カッシーニ』は、研究者たちが液体メタンなどの湖と考えるものをタイタンの地表に見出している(日本語版関連記事)。地球にはメタンを食べる微生物が存在するため、タイタンでも、メタンが溜まっている場所は同様の生物の格好の生息地になる可能性があると研究者たちは考えている。

タイタンの現在の大気は初期の地球と非常に似ているため、メタンの湖は生命の起源や進化の初期段階を学ぶ実験室になるかもしれない。

天文学者たちはこれまで、タイタンではメタンの雨が激しい雷雨として降り注ぐのか、少量の霧雨として降り注ぐのか、あるいはその他の形で降るのか推測を続けている。これまでのところ、降雨の様子がカメラに収められたことはない。