超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

米五大湖の湖底に9000年前の人類の活動の痕跡、米研究者が発見

2009年06月17日 19時28分25秒 | Weblog
米五大湖の一つとなるヒューロン湖の水深40メートルの湖底に今から9000年前のものと見られる人類の活動の痕跡が残されていることが8日、調査を担当したミシガン大学の発表により明らかとなった。

ミシガン大学の考古学調査チームが撮影した映像には石を組んで作ったと見られる暖炉のような構造物がはっきりと映っており、狩猟生活を続けていた当時の原住民が獲物を求めて移動する途中で残していったものではないかと見られている。

通常、こうした単純な人為的構造物は地上にある場合は、風雨などの影響で崩れて数千年を経て残っているケースはほとんどないのが普通。調査チームでは9000年前の当時の風景が湖の底にそのままで残っている可能性が高く、今夏にも改めて調査を再開したいと述べている。

現在、ヒューロン湖の水深40メートルの辺りは9000年前の当時は湖と湖をつなぐ陸橋として地上に露出していたことが判っている。

パナソニック、薄さ99mmを実現した85v型プラズマテレビを開発

2009年06月17日 19時24分52秒 | Weblog
 パナソニックは6月17日、高発光効率と薄さ99mmを実現した85v型プラズマテレビを開発したと発表した。2009年秋に業務用ディスプレイとして発売する予定だ。

 85v型プラズマテレビは、1920×1080ドットのフルハイビジョンモデル。民生用モデルにも搭載されている「NeoPDP」技術を採用し、フル動画解像度1080本と4万対1のコントラスト比を実現しているとのことだ。

 パナソニックでは、すでに103v型の大画面プラズマテレビを製品化しており、85v型は103v型の技術を基に生産されたとのこと。本体サイズは高さ1195mm×幅2015mm×奥行き99mm、重量は約130kg。103v型に比べ、重量で約30%削減したという。

 今後は駅や空港の室内掲示板、管理施設用モニターなどに活用される。

ミト・クアドリフォリオは170hpの新開発1.4ターボを搭載

2009年06月17日 19時19分25秒 | Weblog
 アルファ・ロメオは、2008年夏に欧州で発売され、すでに日本を含む世界34カ国に導入され、6万台を受注した新型Bセグメント・ハッチバックのミトに、新開発エンジンの“MultiAir(マルチエア)”エンジンを搭載し、9月に発売すると発表した。

 フィアット・グループの開発拠点であるFTP(フィアット・パワートレイン・テクノロジー)が開発したマルチエア・エンジンは、電子制御油圧式バルブの開閉タイミングおよびリフト量の制御により、スロットルバルブなしで吸排気をコントロールする、BMWのバルブトロニックやトヨタのバルブマチック、日産のVVELと同様の、先進的なバルブ制御機構を備えたエンジンだ。

 このマルチマチック・エンジンは、同排気量の従来型エンジンと比較して、最高出力が最大10%、最大トルクは最大15%向上するうえ、燃費向上によるCO2排出量の最大10%削減を実現。さらに、ウォームアップ中にはバルブタイミングやEGRの最適制御などにより粒子状物質(HCおよびCO)を最大40%、NOxは最大60%削減が可能。将来的にこの技術は、ガソリン・エンジンだけでなくディーゼル・エンジンにも応用される。

 また、このエンジンは、自然吸気のほかにターボ化も可能で、ターボ・エンジンは出力が同等の自然吸気エンジンより25%も燃費性能が優れているという。つまり、最近の潮流である“ダウンサイジング”にピッタリのエンジンなのだ。

 ミトには、このマルチエア・エンジンのトップ・ユニットである1.4リッター・ターボのマルチエア1400・16vターボを採用。最高出力は105hpと135hp、170hpの3種類が用意される。トランスミッションは5M/Tまたは6M/Tが組み合わされる。

 105hpおよび135hpの仕様は、ミトの既存グレードすべてに設定。最大の注目は、排気量1.0リッターあたりの出力が100hpを優に超える170hp仕様で、こちらは高性能バージョンの“クアドリフォリオ・ヴェルデ”に搭載される。なお、ミトのマルチエア・エンジン搭載モデルは、アイドリング・ストップ機構のスタート&ストップ・システムが標準となる。

アウディA5スポーツバックがデビュー、9月に正式発売

2009年06月17日 19時18分00秒 | Weblog
 アウディAGは、クーペ、カブリオレに続くA5モデルレンジ第3のボディバリエーションであり、同モデルレンジの新たなエントリーモデルとなるA5スポーツバックを、9月に欧州で発売すると発表した。

 A5スポーツバックは、2009年1月にデトロイトショーで初公開されたアウディ・スポーツバック・コンセプトの量産バージョン。極めてエレガントかつエモーショナルな5ドア・クーペ・スタイルが最大の特徴だ。

 詳細なボディサイズは、現時点では不明だが、全高はA4セダン(1436mm)より36mm低いという。ホイールベースは2810mmでA5クーペ/カブリオレより59mm長く、A4に対しても2mmだけ延長されている。

 室内はコンセプトカーと同様に4人乗りとされた。全高が低く抑えられ、しかもリアに向かって絞り込まれたルーフ形状であるにもかかわらず、後席は十分な頭上空間と広々とした足元スペースを確保。また、サッシュレスドアの採用により、スリムなサイドウインドー形状としながら優れた乗降性も実現した。

 大型のハッチを備えたラゲッジは、4人乗車時でA4アバントに匹敵する480リッターの容量を確保し、スタイリッシュなデザインと優れた実用性を両立。リアシートバックを折り畳めば最大で980リッターに拡大する。

 パワーユニットは、ガソリン・エンジンが最高出力211hp、最大トルク35.7kg-mの2.0リッター直4直噴ターボの2.0TFSIと、265hpを発揮する可変バルブリフト機構のアウディ・バルブリフト・システムを備えた3.2リッターV6直噴エンジンの3.2FSIの2種類。ディーゼルは、170hp、35.7kg-mのアイドリングストップ機構を備えた2.0直4直噴ターボの2.0TDIと、190hp、40.8kg-mの2.7リッター直4直噴ターボの2.7TDI、そして240hp以上の最高出力と51.0kg-mもの最大トルクを発揮する3.0リッターV6直噴ターボの3.0TDIの3種類が用意される。

 トランスミッションは、6M/Tのほか、CVTとデュアルクラッチ式7段2ペダルM/Tの7段Sトロニックを設定。駆動方式は2WD(FF)のほか、3.2FSIと3.0TDIにはクワトロが組み合わされる。

 シャシーには、ステアリング・レスポンスを向上させるフロント電子制御デフロック機能を備えた新開発ESPを採用。さらに、スロットル・レスポンスと7段SトロニックまたはCVTの変速制御、そしてパワーステアリングのアシスト制御を3段階に切り替えることができるアウディドライブセレクトを設定。MMI(マルチメディアインターフェース)装着車はこれらの制御モードが自由にプログラム可能だ。

 また、アウディドライブセレクトは、電子制御ショックアブソーバーのアダプティブ・ショックアブソーバーや、車速感応式連続可変ギアレシオステアリングのダイナミック・ステアリング、スポーツデファレンシャルを備えたクワトロ・システム(3.2FSIおよび3.0TDIに設定)のうち、ひとつ以上とセットで装着可能となっている。

 ドイツでは、9月の正式発売に先駆けて、すでに受注がスタート。価格は3万6050ユーロ(2.0TDI)からとなっているが、2010年中頃には、より低価格なモデルが追加予定となっている。

価格は意外と良心的かも。まぁ最低限ですけれど…

シャトル打ち上げを延期させた“犯人”とは…

2009年06月17日 19時16分03秒 | Weblog
SF映画『2001年宇宙の旅』で人間に反抗したコンピューター「HAL9000」には及ばないが、GUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)もなかなかのものだろう。13日に予定されていたスペースシャトル、エンデバー号の打ち上げを断念させてしまったのだから。GUCP(写真はアメリカ、フロリダ州のケネディ宇宙センターで撮影)は、外部燃料タンクと余剰水素ガス排出官の接続部にあたる。

 13日、このGUCPに危険度の高い漏れが発見されたため、シール材の交換を行わざるを得なくなったのだ。エンデバー号の打ち上げは17日に改めて行われる予定だったが、またもや漏れるという事態に…

銀河のスリップ痕が明かす謎とは?

2009年06月17日 19時14分36秒 | Weblog
米国ストーニー・ブルーク大学の幸田仁氏らの研究チームが、からす座のアンテナ銀河やへび座のArp 220など十数個の衝突銀河をすばる望遠鏡で撮影して、銀河を取り巻く衝突の痕跡をとらえた。銀河の中には、痕跡を含めると従来よりも2倍の大きさに広がっていることがわかったものもある。

研究チームのカリフォルニア工科大学のNick Scoville氏は「新しい画像を使うと、合体前の銀河の軌道を描いて、それぞれの天体について時間をさかのぼることができます。自動車事故の現場検証で、道路に残されたスリップ痕をようやく見つけたようなものです」と話す。

この観測で検証できる「現場」とは、「超高光度赤外線銀河(ULIRG)」と呼ばれる、赤外線で明るく輝く銀河だ。爆発的なペースで誕生した星が周囲のガスを暖めることで、赤外線を放射しているのだが、星が急速に形成される原因は不明だった。すばる望遠鏡の画像は、銀河が特定の方向で衝突・合体することでULIRGになったことを示している。

銀河の回転と合体の軌道が同じ方向である(つまり、左回りの銀河に対して左回りの角度で別の銀河がぶつかる)と、逆の場合に比べて合体の痕跡が大きく広がる。まさに今回すばる望遠鏡がとらえたとおりだ。さらに、合体が急速に進んでガスが中心に集まりやすくなり、爆発的な星形成が進む。

研究チームの一人、愛媛大学宇宙進化研究センターの谷口義明氏は「初期宇宙で星が誕生した主な場所として、ULIRGが有力です」と指摘する。今回の観測は、銀河の進化とともに、初期宇宙における星形成活動の解明につながるかもしれない。

6千年前の巨大遺跡、イギリスで発見

2009年06月17日 07時02分24秒 | Weblog
 イギリス南部で撮影された航空写真にミステリーサークルのような奇妙な地形模様が写っていたが、このたび、それが先史時代の巨大な複合型儀式施設であることが判明し、考古学者たちは驚きの声を上げている。

 今回の発見につながったデイマーハム考古学プロジェクトのリーダーで、ロンドンにあるキングストン大学の考古学者ヘレン・ウィックステッド氏は次のように話す。「この遺跡の近くにはあの有名なストーンヘンジがあるが、それよりも1000年古いものだ。遺跡には木製の神殿の痕跡のほか、6000年前に建設された2基の巨大な古墳が確認されている。イギリス最古の建造物の一つと考えられるが、このように巨大な遺跡が今日に至るまで発掘されてこなかったとは、まったく驚くほかない」と話す。

 ストーンヘンジの調査を続けているストーンヘンジ・リバーサイド・プロジェクトのリーダーの一人で、イギリスにあるブリストル大学の考古学者ジョシュア・ポラード氏は今回の調査報告を受けて次のように話している。

「今回の発見は並大抵のものではない。考古学者は過去数十年にわたりストーンヘンジの周辺地域に注目してきたが、この地のことはいままで誰も気付かなかった。おそらく、あまりに規模が大きい複合的な遺跡なので、とっくに発見済みで既に知れわたっているものだと考えられてきたのだろう」。

 遺跡が発見されたのはストーンヘンジからおよそ24キロ離れたデイマーハムという村で、村の農地には200ヘクタールにわたり、数々の構造物の外郭線がところどころに描き出されていた。

 イギリス政府所属の史跡保護機関であるイングリッシュ・ヘリテージが通常業務の航空調査を行っている際に、まるで“ミステリーサークル”のようなこの地形模様を発見した。しかもこの模様は、“本物の”ミステリーサークルのように作物を平たく倒すことで大きく描かれたものではなく、地中に埋もれた遺跡によって植物の成長が阻害された結果生まれたものだったのだ。

 今回発見された遺跡の最大の特徴は2基の巨大な古墳で、大量の土塁によって長形墓(long barrow)と呼ばれる墳丘墓が築かれている。ただし、何世紀にもわたり耕作が続けられてきたため、現在の標高は建設時よりもかなり低くなっている。2基の墓のうち大きい方は長さが70メートルある。

 イギリス各地にある同様の墳墓の年代を基に、この長形墓は6000年前のものと推定されている。発見されたデイマーハム遺跡はさまざまな要素を備えた複合施設であるが、長形墓の年代が最も古い。

 調査チームのリーダーのウィックステッド氏は、「長方形の埋葬塚はイギリスの建築形態として最古のものと考えられており、非常に珍しい“掘り出し物”だ。1950年代以降、長形墓の全面的な発掘は行われていない」と話す。

 デイマーハム古墳はまだ発掘調査が行われていないが、おそらく長形墓の内部には、白亜層の岩盤をくり抜き木材で補強した部屋があると考えられている。そして、そこには祖先崇拝の一環として人骨が収められているはずだ。石器時代後期、この地域では遺体を鳥などの動物に食べさせて、残った骨だけを埋葬していたという。

 長形墓のほか、この地が青銅器時代(イギリスではおよそ紀元前2000~700年)に入ってからもなお、農耕社会にとって重要な中心地であり続けていたことを示す遺跡も見つかっている。

 古墳のそばには溝で囲まれた大きな円形の構造物が2つあり、丸く囲われた土地の最大幅は60メートル近くにも達する。

 そして、非破壊型電磁法調査の結果、柱穴の痕跡が示された。かつてこの円形の土地の内部には直立した木の柱が輪を描くように配置されていたと考えられる。この点からも、デイマーハム遺跡が儀式上・宗教上の役割を担っていたことは間違いないだろう。

 ストーンヘンジ・リバーサイド・プロジェクトのポラード氏は、「ストーンヘンジのすぐそばに木の柱が円形に並べられた神殿“ウッドヘンジ”があるが、デイマーハム遺跡もよく似た特徴を持っている。ウッドヘンジの小型版なのかもしれない」と話す。

「また、デイマーハム遺跡では柱穴をU字型に並べた囲い地も見つかっている。青銅器時代のものだが、非常に独特な構造でどんな目的で使われていたのかまったく判明していない」と、調査チームのリーダーのウィックステッド氏は話す。

 ほかにも、遺跡周辺では青銅器時代の埋葬塚を示す円形の外郭線が26基分見つかっており、さらに、火をおこすための石器やイギリス最古の様式で作られた陶器の破片があちこちに散らばっていた。紀元1世紀にローマ人がグレートブリテン島に侵攻してくる以前から農業が行われていたようだ。

「デイマーハム遺跡の土塁は何世紀にもわたる耕作ですり減ってしまっている。しかし、皮肉なことに、そのために考古学的な価値が高まったのかもしれない」と、前述のポラード氏は話す。もし墓の土塁がそのままの高さを誇っていたら、18~19世紀に横行した墓荒らしの格好の標的となっていただろう。表面の土塁は失われてしまったが、その結果として埋葬された中身の部分は残ったというわけだ。

 また、調査チームのリーダーのウィックステッド氏は、「この遺跡が発見されなかったのは、政府が見逃していた点も大きい。おかげで少なくとも地中は手付かずの状態で保たれているはずだ」と話す。

 1890年代に州境を策定する際、デイマーハムはストーンヘンジのあるウィルトシャー州ではなくハンプシャー州に組み込まれることになった。「おそらくハンプシャー州の人々にとっては古代の遺跡など他人事だったのだろう」。

 こうして農業と政治の幸運な組み合わせにより、デイマーハムの先史時代の遺産は今日まで姿を隠し通してきた。

 ストーンヘンジ・リバーサイド・プロジェクトのポラード氏は次のように話す。「今回の遺跡が示すように、多様な儀式活動は必ずしもストーンヘンジのような一大中心地を必要とするものではない。人々はさまざまな場所に集い、それぞれに儀式の場を築くものだ」。

マチュピチュは神話的風景の再現だった?

2009年06月17日 07時02分05秒 | Weblog
 ペルーのマチュピチュ遺跡はインカの巡礼地であり、神話を再現した場所であるという新しい研究が発表され、議論を呼んでいる。マチュピチュは西暦1460年頃にインカの皇帝パチャクテクが宮殿として建設したというのが従来の説だが、その定説に異議が唱えられている。

 標高2430メートルの山の尾根に位置するマチュピチュ遺跡は、スペイン人に征服された後は長い間歴史に埋もれていたが、1911年にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムがナショナル ジオグラフィック協会などの支援を受けて発見して以来、世間に知られるようになった。

 今では人気の観光地となったマチュピチュだが、この遺跡がそもそもどのような役割を果たしていたのかについては、さまざまな憶測や議論の対象となってきた。

 研究著者でイタリアのミラノ工科大学の天体物理学者ジュリオ・マグリ氏は、「インカの神聖な場所の多くも同じ視点で見直してみる必要がある」と話す。マグリ氏の説によると、これまでのマチュピチュは巡礼地として構想、建設されたもので、そこでは崇拝者たちが先祖のたどった重要な旅を象徴的に追体験できると考えられていたという。

 インカの神話では次のように語られている。インカ帝国は最初にチチカカ湖にあるボリビア領の「太陽の島」で形成された。最初のインカ人たちはそこから地下をつたって旅を続け、後のインカの首都クスコに近い場所、タンプ・トッコ(Tampu-tocco)から地上に出た。それからワナカウリ(Huanacauri)と呼ばれる近くの丘の頂上まで移動したところ、彼らのうちの1人が石に変身して、重要な寺院になったという。

 マグリ氏は、マチュピチュの特定の建造物はこの旅の重要なランドマークを象徴していると主張する。例えば、石を無秩序に積み重ねたものは、最初のインカ人たちが旅した地下の“空洞”を表現している。

「大地の女神パチャママは無秩序と結び付けられている。同様に、マチュピチュの広場はタンプ・トッコを表し、石のピラミッドはワナカウリの代わりになっている」とマグリ氏は言う。

 マチュピチュのレイアウトは、訪れた人が南東の端にある門から入って北西に導かれるように設計されているが、これは偶然ではないという。

 マグリ氏はWebサイト「arXiv.org」で発表した論文の中で、マチュピチュの南東-北西のレイアウトは、空に上った太陽の経路が、1年を通じてたどられたものだと主張している。最初のインカ人による神話上の旅の方向も南東-北西であり、やはり神として崇拝される太陽の影響を受けていると見られる。

 マチュピチュは聖地として庶民にも高貴な人にも同じように開放されていたらしく、その点はインカの巡礼地として知られている太陽の島とよく似ているとマグリ氏は話す。「私たちの知る限り、太陽の島への巡礼はすべての人に開放されていたが、最深部の聖域にはだれもが入れるわけではなかった。マチュピチュでも同様の方針が採られていただろう」。

 イェール大学の考古学者リチャード・バーガー氏は納得できないようだ。「マグリ氏は特定の建物に関連する天体の運動の重要性を強調しているが、それでも、マチュピチュが王族の避暑地だという従来の解釈と彼の議論が両立しないわけではない。フランスのベルサイユ宮殿にある宗教的な美術や施設が、王宮としての役割と矛盾しないのと同様だ」。

シャトル17日発射で正式決定、1日で2機のロケット発射の超過密スケジュール

2009年06月17日 07時01分35秒 | Weblog
NASAは13日に予定されていたスペースシャトル「エンデバー」(STS-127)の打ち上げを17日に実施する方向で15日までに正式決定した。

 17日にはスペースシャトルの発射台に隣接するケープカナベラル空軍基地から月探査衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter(ルナー・リコネッサンス・オービター)」の打ち上げも予定されており、NASAは1日で2機のロケットの打ち上げを実施するという超過密スケジュールで臨むこととなる。

 スペースシャトルの打ち上げは国際宇宙ステーションでのドッキングした際の太陽光の関係から、今週中に打ち上げができなかった場合、打ち上げ日程は改めて来月中旬まで延期する必要性が生じる。また、LROの打ち上げに関しても月軌道への投入軌道の関係から遅くても20日中に実施しなければ、今月中の打ち上げのチャンスは無くなることにもつながり、NASAでは今回決定した打ち上げスケジュールに関しては厳守する方針。

ESAのハーシェル宇宙望遠鏡、クリヨカバーの展開作業に成功

2009年06月17日 07時01分13秒 | Weblog
欧州宇宙機関(ESA)は中央ヨーロッパ夏時間で14日12時53分、5月14日に打ち上げに成功した「ハーシェル宇宙望遠鏡(Herschel Space Observatory)」のクリヨカバー(cryocover)を地上管制からのコマンド送信により展開する作業に成功したことを発表した。

 クリヨカバーとは観測機器を覆っているいわゆるレンズキャップのようなもの。通常、衛星本体はシュラウド内に格納されて打ち上げが実施されるため、シュラウド内の衛星を更に別の格納容器で覆う必要性は生じないが、ハーシェル宇宙望遠鏡の観測機器は液体ヘリウムにより1.4K(摂氏マイナス272度)まで冷却された状態で動作する必要があるため、熱雑音の影響を受け易く、打ち上げ時はクリヨカバーによって保護されていた。

 今回、クリヨカバーの展開作業に成功したことを受けて、ハーシェル宇宙望遠鏡は観測開始に向けた最終段階に入ったこととなる。

 ハーシェル宇宙望遠鏡は今後、7月の第1週頃に太陽-地球系のラグランジュL2ポイント投入に向けた最終軌道変更を実施し、最終的には僚機の宇宙望遠鏡プランクと共にL2ポイントに到達する予定。