鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

人生70年にして初の・・・

2019-01-08 15:05:24 | 日記

正月になってからの「初○○」というのは人それぞれにたくさんあって、初詣、初仕事、初天神・・・と多彩だが、失敗にも初物がある。

話は少しビロウだが、今日の午後、銭湯に行った時のこと。

脱衣所で着ているものを脱ぎ始めたのだが、上衣を脱いだあとズボン(ジーパン)を脱ごうとしてチャックを半分ほど下したところで中に着ていたカッターシャツの一番下の部分が引っかかって(チャックを噛んでしまって)おろすことができなくなった。

チャックのつまみの部分を上に引こうが下に引こうが何度やってもダメ。今度はシャツをつまんで引っ張って見るのだが、これもダメ。

「ああ、これではズボンが脱げない」としばらく無駄な抵抗を試みながら観念しかかった時、逆転の発想でシャツをまず脱げないかとボタンを全部外してみたら、Tシャツを脱ぐときのやり方でシャツの裾部分を後ろから頭の上に持って行き、脱ぐことができた。万歳!

シャツを体から脱ぎ切ったら、ようやくジーパンを下におろすことができて一件落着(チャックが一番上で噛んでいたら脱ぐことは難しかったが、真ん中だったのですんなりと)。

カッターシャツを高く掲げてみると、シャツの一番下の部分にジーパンのチャックがかみついた状態でぶら下がった。ははは、我ながら恥ずかしいのとおかしいのと半分の心境(脱衣所にいた他の客が見ていたら首をかしげるような一風変わった脱ぎっぷり!)。

ズボンのチャックがカッターシャツなどを噛んでしまうのは今まで数え切れないほどあったが、かかる事態は人生これまで70年(正確には満69年)生きてきて、初めての経験。初○○どころの話ではない。

話は実はこれだけでは済まず、両者を分離させようとあくまで正攻法でチャックの上下へのスライドを試みたのだが、手に負えず、「ええい、シャツの一部がチャックの歯にかみ切られても構わぬ」とばかり、両者を思い切り引っ張ったところ、何とチャックのスライドの部分と噛んでいる歯の三枚が千切れて床に転がったのである。

要するに、繊維という植物質でできている布切れ(生地)の方が金属であるYKK製(?たぶん)のチャックに勝ってしまったのだ。

これにも驚いた。

家でかかる事態が起きていたなら、かように手荒な解決策を採らず、時間をかけてやわやわと両者の引き離しに取り掛かっていたのだろうが、何しろ両者が噛み合ったままでは入浴後に着るに着られないではないか。トホホな話であった(帰りはチャックが閉まらないまま穿いて帰ったが、幸い上衣が長いタイプのジャンバーだったので恥はしのげた)。

帰宅後に家内に見せたところ、「チャックは直りません、ジーパンは私のバッグになるかも」と軽蔑よりもほくそ笑んでいたのにはまたトホホであった。