昨日はテレビの中継でアメリカの「ワールドシリーズ」を観ていたが、ニューヨークヤンキーズとロスアンジェルスドジャーズの対戦は日本選手二人が在籍しているドジャーズの勝利となった。
ドジャーズに在籍しているのは大谷翔平選手と山本由伸選手の二人だ。
大谷翔平はドジャーズに移籍する前は5年間エンジェルズに在籍していたが、そこでは投手兼野手としていわゆる「2刀流」を貫いていて、投手としても打者としても大きな足跡を残している。
しかし今年になってドジャーズからのオファーがあり、10年で一千億とかの桁外れの契約金で移籍が決まった。
その後の活躍は「本塁打50本、盗塁50」という大リーグ史上初の記録を残し、ドジャーズへの高額の移籍がフロックではないことを内外に示した。
在籍1年目でドジャーズの「ワールドシリーズ制覇」に遭遇したのだが、この「快挙」を新聞でもテレビでも「悲願の世界一になった」と言うのだが、ちょっと待て「悲願の」の使い方が違うだろう。
「悲願の」という言葉は、それまで到達したいと思っていても何度も何度もはじき返されてなかなか思うようにいかなかったのだが、辛抱の末にようやく達成できた――というような場合にだけ使われるのだ。
例えば例示するにはちょっと気が引けるが、例の北朝鮮による拉致事件の被害者の家族が、時の政府に何度も何度も解決を訴え、30年ののちにようやく解決を見て被害者が愛する家族のもとへ帰って来たような場合に使う言葉だ。
ところがドジャーズの優勝は大谷選手が移籍して一年目に達成しており、これでは「悲願の」は大げさすぎるというよりか使えない言葉だ。
大谷が大リーグに行った頭初からドジャーズに所属し、7年目にようやく念願のアメリカ一位になったというのであれば、「悲願の」は使えなくはないが・・・。
同じドジャーズに、今年日本から移籍したのが山本由伸投手だ。
この人の場合は「ラッキーボーイ」という言葉がお似合いだ。
投手としてはそれなりの一年だったが、打者としての大谷ほどの話題性はなかった。
ところが今回、初めて在籍したドジャーズの優勝に遭遇したのだ。何というめぐり合わせだろう。
大リーグでの戦績はともかく、ワールドシリーズの第2戦ではヤンキースを相手に7回を失点1で抑えたことで大いに株が上がったようだ。
ドジャーズとの12年契約3億ドル(約450億円)は伊達ではなかったことになる。
大谷は12年契約で1000億円を超えているから、二人合わせて1500億円(一年の単位では125億円)が支払われるのだが、アメリカの「金(かね)本位制」は我々の理解の範疇を超えている。
(※いまアメリカでは大統領選挙前の活動の真っ盛りだが、アメリカの最高年俸者である自動車会社テスラの経営者イーロンマスクは共和党候補のトランプを支持しており、支持者に100万ドルを提供するとか何とか言っているようだが、これこそは我々の理解を超えており、日本では公職選挙法違反でしょっ引かれる案件だろう。)
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