昨日だったか、安倍首相は新型コロナ治療薬としてアメリカの製薬会社ギリヤドが「エボラ出血熱」に効く薬として開発した「レムデシベル」を5月中にも認可して使用すると述べていた。
その一方で日本の製薬会社「フジフィルム富山化学」が2014年に新型インフルエンザ治療薬として開発し、巷では少なからぬ効果を認められている「アビガン」は、入手したいとの要請のあった世界の多数の国々に送り、その治験結果を参考にして、日本として承認をする意向であるとの何とも不可解な見解を示した。
アビガンもレムデシベルも今度の新型コロナウイルスに対する実際の投与では、同じようにまだ極めて少ないことは確かだ。
同じように投与例の少ないながらなぜアメリカのレムデシベルを先行させて許可を与えるのだろうか。全く不可解である。
残念ながらここにも「アメリカへの忖度」があったと考えるほかない。
俳優の石田純一、脚本家の宮藤官九郎、野球解説者の片岡氏など著名な人たちが感染し、危うく重症化する寸前でアビガンの投与により「劇的に回復した。3日の服用で平熱に下がった。」と自らコメントを発信しているのに、だ。
彼らのコメントは決してアビガンの開発製薬会社からスポンサー料を提供されたから、というわけではないだろう。実際に効果があり、本人の純粋な喜びの声に違いあるまい。
アメリカファーストを掲げるトランプとしては日本の製薬会社の治療薬に席巻されては困るのだろう。何しろアメリカの製薬会社はアメリカ産業の屋台骨の一つだからだ。ロビー活動も相当なものだろう。
世界をリードするアメリカの産業では、シリコンバレーのIT産業、航空機産業、兵器産業、そして医薬品産業(あと付け加えれば農業)で、自動車をはじめとする機械工業は凋落して久しい。
安倍首相の冒頭の声明はまさにアメリカへの忖度以外の何物でもない。もしかしたらトランプにホットラインで「新型コロナの治療薬ではレムデシベルを優先的に使って欲しい」などと言われているのかもしれない。シンゾーはトランプに弱いのだ。
行政経験の全くない新大統領トランプの当選が決まるや、世界で最初に「トランプタワー」にお祝いに駆け付け、親父の当選に喜びながらも果たしてうまくやれるのか心配だった長女のイヴァンカにいたく気に入れられたシンゾーはトランプからも信頼を得た。
それはそれでいいのだが、以来トランプはシンゾーを持ち上げつつ、自分のいいように扱ってきたのが見え見えである。
今度もそんなところか。
その一方で日本の製薬会社「フジフィルム富山化学」が2014年に新型インフルエンザ治療薬として開発し、巷では少なからぬ効果を認められている「アビガン」は、入手したいとの要請のあった世界の多数の国々に送り、その治験結果を参考にして、日本として承認をする意向であるとの何とも不可解な見解を示した。
アビガンもレムデシベルも今度の新型コロナウイルスに対する実際の投与では、同じようにまだ極めて少ないことは確かだ。
同じように投与例の少ないながらなぜアメリカのレムデシベルを先行させて許可を与えるのだろうか。全く不可解である。
残念ながらここにも「アメリカへの忖度」があったと考えるほかない。
俳優の石田純一、脚本家の宮藤官九郎、野球解説者の片岡氏など著名な人たちが感染し、危うく重症化する寸前でアビガンの投与により「劇的に回復した。3日の服用で平熱に下がった。」と自らコメントを発信しているのに、だ。
彼らのコメントは決してアビガンの開発製薬会社からスポンサー料を提供されたから、というわけではないだろう。実際に効果があり、本人の純粋な喜びの声に違いあるまい。
アメリカファーストを掲げるトランプとしては日本の製薬会社の治療薬に席巻されては困るのだろう。何しろアメリカの製薬会社はアメリカ産業の屋台骨の一つだからだ。ロビー活動も相当なものだろう。
世界をリードするアメリカの産業では、シリコンバレーのIT産業、航空機産業、兵器産業、そして医薬品産業(あと付け加えれば農業)で、自動車をはじめとする機械工業は凋落して久しい。
安倍首相の冒頭の声明はまさにアメリカへの忖度以外の何物でもない。もしかしたらトランプにホットラインで「新型コロナの治療薬ではレムデシベルを優先的に使って欲しい」などと言われているのかもしれない。シンゾーはトランプに弱いのだ。
行政経験の全くない新大統領トランプの当選が決まるや、世界で最初に「トランプタワー」にお祝いに駆け付け、親父の当選に喜びながらも果たしてうまくやれるのか心配だった長女のイヴァンカにいたく気に入れられたシンゾーはトランプからも信頼を得た。
それはそれでいいのだが、以来トランプはシンゾーを持ち上げつつ、自分のいいように扱ってきたのが見え見えである。
今度もそんなところか。