「怒りっぽい人」「穏やかな人」などという印象は持って生まれた個性ではなく、
自分の意思でいつでも変えられるというお話を、前にしました
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。
人によって
つかみやすい感情の癖
があるからです。
人は小学校中学年頃の家庭の雰囲気、両親の感情の癖をつかみやすいとも言われています
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。
・・昔から、暴行事件や殺人事件の犯行の動機を聞くと、
「カッとなって」 殴った・刺した、首を絞めた・・、というものが多いですよね。
なぜカッとなった自分を抑えられなかったのでしょう。
自分自身の感情なのに自分自身が振り回されるのはなぜなんでしょうか?
事件にまでならなくても、私たちの日常生活で、
自分の感情を持て余してしまう時
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、ありませんか?
多くの方は経験をされているでしょ?
私たちは子どもの頃から感情をコントロールする練習をしてきていません。
というか、感情はコントロールするものだということ自体、教わってきていないんですね。
「感情豊かなのは人間らしい」のは確かです。
その豊かな感情を野放しにしているのでは、それは犬や猫と変わりません。
犬や猫は感情をむき出しにします
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。
人間は「感情に任す」のではなく「感情をコントロール」できるのです。
コントロールは封じ込めることとは違います。
込み上げた怒りを押さえつけて、怒っていないふりをするのではありません。
怒っていいんです。ただ、大切なのは
怒っている自分を冷静に見ているもう一人の自分を作ること
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。
なぜ自分は怒っているのか?何にこんなにも腹が立つのか?
感情をちょっと横に置いて、冷静に考えると、
自分の期待通りに相手が動かない(=思い込み)とか、
自分と相手の価値観の違いだったり、
自分がないがしろにされたという思いだったりに気づきます。
そうすると「話せば分かり合えるか…。」とか
「ま、いっか~。」 「大したことじゃないか~。」と気持ちが変化していきます
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。
これが、
感情のコントロール法です
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。