昨日の夜8時50分頃、PCを開いて見ていると突然机がグラグラッと横揺れして…地震!と咄嗟に叫んでいました。ところが、主人は立っていたからか一瞬何のことか分からなかったようで、私がテレビ、テレビというと、やっと画面を切り替えてくれました。
見ると震源地は伊予灘で、地震の規模を示すマグニチュードは5.1、大分市などでは震度4を観測したと…。山口でも震度4や3と出ていましたので、宇部は?…あの揺れでは3ぐらいだったでしょうか。滅多にないことですのでちょっとビックリしました。もしかしたら2度目の揺れが来るかもと、ちょっと身構えましたが、それだけですぐに収まって…、また地震による津波の心配もないと、ホッ!です。
大分の弟に電話してみると、さすがに震度4でビックリしたと。今回は最初大きく横揺れがして、その後地面が突き上げられるようなドーンという地響きがして、それがコワかったそうで、これは熊本の時の直下型地震と同じような感じだったとも言っていました。
そうしたら今日は徳島県北部に震度3の地震が14時35分頃あったとか。こんなに続けてあると、今度は大きな地震が来るのではと本当にコワいですね。日本には安全なところはもうどこにもなさそう!
おまけに今度は沖縄の方では台風6号が近づいていると…。オリンピックは5日後には開会式です。でもこんなんではオリンピックを楽しむ気分にはなれそうもないですね。考えると気が重くなるばかりですので、話を変えましょうか。
それでは、昨日の午前中の〝きらら教室〟第4回目のことでも。午後からは宇部馬酔木の句会もありましたのでちょっと疲れました。
さて、今年度のきらら教室はなぜか雨に降られることが多く…今日も朝からザーザー降り。それで最初は講義をしながら外の様子を見てどうするかを決めましょうということに。
今月もレンジャーのIさんが資料(下の写真)を準備してくれました。それを見ると…
園内で使える季語として…①天牛(かみきり) ②金亀子(こがねむし) ③天道虫(てんとうむし) ④花潜(はなむぐり) ⑤守宮(やもり) ⑥蟬(せみ) ⑦雨蛙 ⑧犬枇杷(いぬびわ) ⑨蒲の穂(がまのほ) ⑩睡蓮(すいれん)…と。
ここから下の写真は、第3回目のきらら教室(6月19日)で撮ったもの。この日もやはり朝の内は雨が降っていたのですが、やがて止んだので久し振りの梅雨晴間だと喜んで外に出ると…空にはこんな雲が一面を覆っていました。でもみんな元気で雨上りの公園をいつも通り吟行して、それぞれ一句詠みました。
この日の最高点句はHさんの、〈やまももや手繰れば雫ぱらぱらと〉でした。彼女は鳥や生きものが大好きで、この日も守宮を捕まえてホラッと…。ビックリでしょう。ここでは一番若いお嬢さんなんですよ。そのやまももを一枝採ってきたのが下の写真。もちろんみんなで味見しましたよ。甘酸っぱい味だったかな。
他の写真は、上から睡蓮、守宮2枚、瑠璃糸蜻蛉、燕の巣2枚(トイレの電灯の上で卵を温めていました。それを撮ろうとして自分が鏡に映ったのに気がつかず…パチリと)、この日の空模様2枚、犬枇杷、赤芽柏の花、夏萩です。1ヶ月経つと見るものも多少は変りますが、まだまだ夏の季語のオンパレードでした。
さて、また今回の教室の話に戻りましょうか。講義をしているうちに雨が少し小降りになりましたが、もう今日はこのままでいいという皆さんの意見に従って最後まで室内での勉強になりました。
それでは何について話そうかと考えて…先日から私のブログを訪問されて俳句に興味を持たれたSさんが、つぶやきとして作られた一句について…
それが素晴らしい発想の句でしたから皆さんにも紹介しようと…。でも、紹介するだけでは面白くないし、せっかくだからみんなも作って発想の勉強をしましようかということになりました。
その句は〈梅雨明けのニュース〇〇〇〇……〉と、後半のSさんの句は書かずに、この後半の句を自分の発想で詠み完成させるというもの。Sさんの句は最後に明かすとして、さあ、これを読んでおられる皆さんも一緒に考えてみましょう。
俳句は、575と季語で一応は俳句らしくなります。しかし、それだけだったら〝仏造って魂入れず〟のようなもの。それを読んでも何の感動も共感も生まれなければ真の俳句とは言えません。私はそのような句を〝俳句もどき〟と言ったり、〝ただごと俳句〟と言っています。
そのためには先ず内容(句材)の吟味が必要でしょう。確かに何でも句になりますが、でもそこに何か心に響いてくるもの、即ち詩情がなければ、それはただ事になってしまうのです。その句材を選ぶときに発想の転換が大きな働きをするということ。それを今回の例句で勉強しようということなんですよ。
では教室の皆さんが詠んだものを紹介しましょうか…と思ったのですが、かなり長くなりましたので、これはまた次回に回しましょう。お楽しみに!