昨日の〝スーパーブルーブレッドムーン〟が東京ではしっかり観測されたようで、その綺麗な月がテレビに映し出されていました。よかったですね。いつもは見逃すことが多かったので、今回は…と思ったのですが、山口は曇でぼんやりと…残念でした。
二月になりましたのでテンプレートを春らしいのに替えました。どうですか、明るくなったでしょう?
「如月」(きさらぎ)というと、陰暦二月のことで仲春になりますが、「二月」は陽暦ですので、月の初めに寒が明け、立春を迎えますから初春の季語になります。まだまだ寒さの厳しい日も多く、春が来たという実感は乏しいものの、梅が咲き初めたり鶯の初音が聞こえるようになったりと、気分的には冬とは違いますね。
波を追ふ波いそがしき二月かな 久保田万太郎
花豆をくろぐろ煮たる二月かな 市村究一郎
万太郎の句は、海岸の景でしょうが、波が波を追っていく、さらにそれが「いそがしき」と捉えたところが二月らしいです。なんだか波が春を追いかけているようで…きっとそれは〝春一番〟が吹いているからなんでしょう。この「二月」のところを三月や四月などと置き換えてみると、ここはやっぱり二月が動かないと思いませんか。
究一郎の句も、まず「花豆」という言葉がいいですね。正式にはベニバナインゲンのことなんですが、大粒のそれも紫がかった黒色の豆で、煮豆や甘納豆などにします。それをここでは「くろぐろ」と言ったところに寒さが残る「二月」が絶妙に響いているのです。煮含められて艶の出た豆…やはり他の豆ではこの雰囲気はでないでしょう。「花」の字も「ハナ」という音も春へ向かっているようですね。
ご近所の犬。通るとき、吠えたりせずいつもじっと見ています。写真撮るよとスマホを向けると、姿勢よくしてくれました。ホントかな?
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