ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

二月

2018年02月01日 | 俳句

 昨日の〝スーパーブルーブレッドムーン〟が東京ではしっかり観測されたようで、その綺麗な月がテレビに映し出されていました。よかったですね。いつもは見逃すことが多かったので、今回は…と思ったのですが、山口は曇でぼんやりと…残念でした。

 二月になりましたのでテンプレートを春らしいのに替えました。どうですか、明るくなったでしょう?

 「如月」(きさらぎ)というと、陰暦二月のことで仲春になりますが、「二月」は陽暦ですので、月の初めに寒が明け、立春を迎えますから初春の季語になります。まだまだ寒さの厳しい日も多く、春が来たという実感は乏しいものの、梅が咲き初めたり鶯の初音が聞こえるようになったりと、気分的には冬とは違いますね。

 波を追ふ波いそがしき二月かな    久保田万太郎

 花豆をくろぐろ煮たる二月かな    市村究一郎

 万太郎の句は、海岸の景でしょうが、波が波を追っていく、さらにそれが「いそがしき」と捉えたところが二月らしいです。なんだか波が春を追いかけているようで…きっとそれは〝春一番〟が吹いているからなんでしょう。この「二月」のところを三月や四月などと置き換えてみると、ここはやっぱり二月が動かないと思いませんか。

 究一郎の句も、まず「花豆」という言葉がいいですね。正式にはベニバナインゲンのことなんですが、大粒のそれも紫がかった黒色の豆で、煮豆や甘納豆などにします。それをここでは「くろぐろ」と言ったところに寒さが残る「二月」が絶妙に響いているのです。煮含められて艶の出た豆…やはり他の豆ではこの雰囲気はでないでしょう。「花」の字も「ハナ」という音も春へ向かっているようですね。

 ご近所の犬。通るとき、吠えたりせずいつもじっと見ています。写真撮るよとスマホを向けると、姿勢よくしてくれました。ホントかな?

 

   

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蕗の薹 | トップ | 節分 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事