一昨日の広島造幣局の〝花のまわりみち〟で、投句箱のことを書きましたが、その時、昨年の入選句の短冊が会場に掲げられ、その入選句集の冊子も置いてありましたので、戴いてきました。参考までにご披露しますね。
特選三句 木村里風子選
一席 桜狩り地震(ない)かけめぐる星に住み 宮本 恭子
二席 朝ざくら鳥語溢れてをりにけり 山岡 祥子
三席 腰おろす長椅子に花散りきたる 福島 正則
さて、宮島へ向かうバスの中で、ガイドさんが「今日は、宮島の大聖院(真言宗御室派大本山)で火渡り式があります。ちょうど午後からなので、滅多にない機会ですよ、体験なさるのもいいかも…。」と言う。
エエッ!一度は〝火渡り式〟なるものを見たいとずうっと思っていましたが、今までチャンスがなくて、人の話を聞いては羨ましがっていたんです。ヤッター
この大聖院では、毎年11月15日と4月15日に行われるンですって。よかったぁ~仏様に感謝です!
宮島に着くと、鹿たちは、いる、いる…でも以前よりはぐっと少ない感じだけど、どうしたんでしょう?
桟橋から商店街へ。途中あなごめしの〝いな忠〟さんにお弁当を頼んでいたので貰って行く。
食べるときは鹿が寄って来るので気を付けるようにと聞いているので、いい場所を選んだつもりでしたが…でもやっぱり来ましたよ。一頭でしたが。鹿さんは仕方なく(?)…花びらを食べていました。
あなご飯弁当おいしかったなぁ~始めて食べたんじゃないのに、一味違っていました。
モチロンお天気もいいし、桜も咲いてるし…でもそれだけではなさそう、この〝いな忠〟のだからでしょうと、みなが言う。
腹ごしらえが済んだので、早速大聖院へ。やっぱり階段ですねえ~数えて上ったら98段。
11時から「大般若転読法要」、13時からの「柴灯大護摩経」が済んで、ちょうど14時からの火渡り式(火伏法)が始まるところでした。
この行事は真言密教の秘法儀式です。弘法大師が弥山で修行して以来、1200年間燃え続けている「消えずの霊火」から移された霊火を炉壇に点火しますと、檜の青葉が白煙を上げて燃えあがり、やがて火柱となります。それが燃え尽きたあと、まだ熱い熾きを広げて道を作り、そこを裸足で渡るのです。
まず大導師が渡り、それから僧侶や修験者(山伏)、信者、参拝者の順で、それぞれ願望成就を唱えながら渡ります。「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とは言っても、やっぱり熱いでしょうね。
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山伏のホラ貝が鳴り出しました。まず大導師が塩を撒いて浄め、四方を祈祷、いよいよ…やっぱり熱そう…風が吹くと黒い炭が赤くなります。さあいよいよですよ。???大導師もなかなか〝心頭を滅却すれば火もまた涼し〟とはいかないのでしょうね。さあやっと始まりました。大導師(1枚目)に続いて次々と山伏が…一回りしたところで信者の方(2枚目)今度は一般の参拝者です。あっ!子どもが渡りました、小学校2,3年生ぐらいかな?次は大人たち…あっ、外人さんも渡りましたよ。(3枚目) 見れば、長蛇の列です。(4枚目)
しばらくは煙に噎せながら眺めていましたが、さあ帰ろうとしかかったとき、仲間のうち3人が滅多にないことなので参加してくるという… もうびっくりです。
でも、私は持ち物を加持して浄めていただきましたから、きっと御利益があるかもね。
本当によいご縁でした。俳句は出来なくてもいいから、何でも体験ですよと、皆と話しながら行く。
全員が集まったところで、喫茶店にてミニ句会です。
初めの頃は、吟行は好きだけど、句が出来ないから…と渋っていた人たちも、もう何も言わなくても「はい、ここで3句よ!」というと、もう誰も文句は言いません。すぐに句帳を出してさらさらと…
なんか、とても嬉しいです。みなさんがここまで成長したのかと思うと…。
「結果を恐れるな!なるもならぬも、出たとこ勝負よ」と、言い続けた甲斐があったわぁ~
ちなみに、わたしの句は、〈肩に膝に五百羅漢の花まみれ〉でした。(大聖院には五百羅漢もありました)
宮島の大鳥居は、もうすっかり潮が引いて、人がたくさん下りていました。
4時のフェリーで宮島口へ、するとポツリポツリと雨が…。 バスに乗っている間は土砂降り、トイレ休憩のSAでは止み、またまた土砂降り。でも、最後の終点ではすっかり止んでいました。傘持って行ったけど結局差さずじまい。
日頃の行いがいいからですねとはガイドさんの弁。車中でのジャンケンポンゲームでもわがチームが勝って賞品をゲット…言うことなしの旅でした。
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