今日も1日雨…また緊急メールが届きました。今度は宇部にも土砂災害警戒および浸水警戒のためレベル4相当の「避難指示」が出たんです。山口県全域の川で危険水位を超えている所があちらこちらにあるようですから、このまま降り続けたら…どうなるんでしょうか。
私の住んでいるところは山はありませんし、今まで水に浸かったこともないということですから安心していますが、でも油断は大敵!…気をつけます。
今日は早朝より避難情報のうち最高レベル5の「緊急安全確保」が、佐賀、長崎、福岡、つづいて昼過ぎには広島と、4県に発令され、その後、長野、岐阜、島根各県でも発令されました。テレビでは川の氾濫や冠水した道路などの映像が次々に映し出されていましたが、本当に他人事ではありません。
この秋雨前線は15日に一旦太平洋側に南下し、雨は小康状態になる地域もあるようですが、20日ごろまで停滞する見通しなんですって。それで週間天気予報はどこも傘マークばかりが並んでいました。気象庁予報課の黒良龍太課長も14日の記者会見で、「前線はすぐに北上し、1週間程度本州付近に停滞する可能性がある。安心する状況では決してない」と話され、引き続きいつどこで災害が起きてもおかしくない状況は続くのだという。
本当にもう日本全国どこも安心してはおられない状態ですが…。ではこんな状況を俳句では何といって詠めばいいんでしょうか。
幾日も降り続く梅雨時のような秋の長雨を「秋霖(しゅうりん)」といいます。しかし、今回のような秋雨前線にはちょっとしっくりきませんよね。余りにも綺麗すぎるような気がして。それはきっと〝しゅうりん〟という音感から来るものではと私は思うのですが、皆さんはどのように感じますか。
同じような秋の長雨のことを「秋黴雨(あきついり)」ともいいますが、私はこちらの方が感覚的には合うような気がします。だって黴雨は「梅雨入り」の変化した語ですし、今回の雨の降り方を見て「返り梅雨」とか「戻り梅雨」のようだという人もいたぐらいですから。また、この秋の長雨に関連して、河川の氾濫や鉄砲水などが出るのを「秋出水」ともいうんですが…
泥連れの水おそろしや秋ついり 三橋敏雄
太き綱投げて船寄す秋黴雨 小川濤美子
この二句などをみると、いつ頃詠まれた句かは分かりませんが、まさにテレビで見る今回の様子そのものでしょう。このような水害は昔から何度も繰返されてきたのでしょうが、それが年々規模を大きくしていっているような…いや間違いなく大きくなっていますよね。
地球温暖化による異常気象は日本だけではなく、世界各国でも起っているというニュースをよく耳にしますもの。新聞やテレビでも雨量や最高気温など、「これまで経験したことのないような」とか「記録的」なという表現が毎年のように聞かれますから。このままこの記録をどんどん更新していけば、地球がまるで空気を入れすぎた風船のようにいつかは破裂してしまうのではと思ったりして…コワくなります。もちろん10年や20年そこらの話ではないのですから、当然私はもう生きてはいませんけどね。(笑)
とにかく今の子どもたちの将来を心配しているのです…でもどうしていいのか分かりません。今は取り敢えずコロナの問題から解決していかなくては…ねッ。
今日の写真は、先日の吟行会で見つけたものですが、「苧(からむし)」の花?だとグーグルレンズにはでました。もしそうなら「苧麻」とも書いて、〝からむし〟とか〝ちょま〟と読み、夏の季語なんです。でも、ネットの写真で調べてみると、ラセイタソウの花に似ていましたが、高さなど他の説明がちょっと違うような…。イラクサ科カラムシ属の多年草であることは同じです。苧は茎からは強靱な繊維を採りますが、もし違っていたらご存じの方教えて下さ~い!お願いします。
カラムシと近縁のヤブマオでは無いかと
グーグルレンズて調べましたが、どうでしょうか
この写真の植物…よく見かけていて、誰かがシソの葉みたいといったので、調べたら〝からむし〟と。
それで覚えたものなんですが、今回また調べて似たものがたくさん有るのですね。
〝ヤブマオ〟…この名前始めて知りました。
調べてみると、カラムシの葉は「互生」,ヤブマオの葉は「対生」で区別が付くんですって。
この写真の葉の付き方は対生ですから間違いなくヤブマオ…高さも合っています。
そういうところまでしっかり見てこないといけませんね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
中国地方の雨も一旦小康状態でほっとしております。
秋の雨、季語でぐっと気分が変わってまいりますね。
秋黴雨、もう字面が梅雨の雨と違って寂しい気分になりますね。
大変、勉強になりました。
幾たびも本を伏せたり秋黴雨 信州人
自分の父母は他界しております。
父母と呼べる人は妻の義父母だけです。
妻の実家と二家族でお互いのお墓に参りました。
我が家のお墓は高峯聖地公園、北に浅間山・高峯山、南にアルプスを望む美しい環境の霊園は、真夏でもさわやかな風が通り抜けます。
標高1,000mの高原にあります。
なので、市街地が降っておらなくても、墓地は雨、まさにちわき様の御明察通りです。推敲して
父母へ傘差し掛くや墓参 信州人
小降りになってまいりましたので、茶豆を摘んでまいります。
お墓参りに行かれたんですね。
〝北に浅間山・高峯山、南にアルプスを望む美しい環境の霊園は、真夏でもさわやかな風が通り抜けます。標高1,000mの高原にあります。〟
ナント羨ましいこと!そんな美しい自然の中ならご両親も安らかに眠っておられることでしょう。
〈父母へ傘差し掛くや墓参〉…
こういう場合は欲張らない方が…父か母のどちらかで。でないと傘に入りきらないしみんなが濡れてしまうでしょう。でなければ、〈父母に傘取りに戻るや…〉とかすれば、あなたが濡れて傘を取りに行ってる姿が見えますね。
〈幾たびも本を伏せたり秋黴雨〉…
まあまあかな…今一つ伝えきっていないところがあります。なぜ幾たびもなのでしょうか…長雨だからというんでは読者には疑問しか残らないでしょう。そこが問題なのです。
長野県でも土砂災害が起ったという…あれは岡谷でしたか…
小諸の方は大丈夫なのですか。千曲川があるでしょうが、川の畔ではない?
とにかくお互いに気をつけましょう。
「秋黴雨(あきついり)」
仮名をふらないと分からない
雨にも色々あるな
驟雨もあると
吉行淳之介はこの作品で世に出たと
雨にも色々あるな、いろんな時期によって言葉が違うか
色の種類もたくさんあるが、雨にも色々あるな
気が遠くなってくるな
このブログやコメントを書くとき、下手に2度クリックしたり、気がつかずに手が触れたりすると…言葉が消えていることがあります。見直さずにUpすると…ということで、前回のコメントでは失礼しました。
私がいつも参考にしていましたのが、テレビや新聞で気象エッセイを発表されていた倉嶋 厚さんの本、3年前に亡くなられましたが。雲や風や雨の話、季語にまつわる話など…大好きでよく読んでいました。
辞書にも載っていない地方独特の言い方なども…
農業にしても漁業にしても天気というのは死活問題に繋がりますものね。
いま朝ドラの〝おかえりモネ〟でやっている気象予報士ですが、倉嶋さんの時にはまだその制度がなくて…だから「気象キャスター」なんですって。
確か彼がテレビで、「五月晴」は5月の晴ではなく梅雨の晴間のことだという説明があって、全国に広がったという記憶があります。
ウレシカッタですね。間違って使う記者がいたりしたから。
こんな些細なことでも知れば楽しい…気が遠くなるほど…世界は無限ですもの。(^_^)