今朝起きて外を見ると、地面が濡れています。大したことは無かったようですが、そろそろ雨が欲しいところでしたので植物にはいい案配でした。
今日は火曜日、句会の日です。午後に出掛ける時、またぱらぱらと降ってきましたが、小雨。でも、教室はちょっと蒸し暑い!それで、冷房を掛けたんですが、スイッチを入れても風も何も出ません。ということは、今日は28度以上ないということかしら。市では省エネのため冷房は28度以上の時だけ。それで、勝手に使わないように事務室の方が管理していて、クーラーを使えないようにしているのです。温度計がないのではっきりした温度はわかりませんが、やっぱり午後は暑いし、狭い部屋に12人もいると、部屋の温度も上がると思うんですが…ね。仕方がないので窓を全部開けて行いました。
今月の兼題は「蟷螂」、この字は「とうろう」とも「かまきり」とも読み、秋の季語です。
カマキリ科の昆虫の総称で、頭は三角形で小さいが、前胸が長く肥大している。鎌のように鋭い前肢は獲物を捕え、長い後肢は跳躍に適していて、怒らせると前肢をかざして向かってくる。雌は目の前のものを食べてしまう習性があり、交尾の時、雄を食べてしまうことはよく知られているが、昆虫では珍しいことではないようです。害虫を食べてくれる益虫でもある。「蟷螂生る」や「子蟷螂」などになると夏の季語。
今日の最高傑作(?)は〈蟷螂の正体調べ読み耽る〉。どういうことかさっぱり分りませんでした。そこで「どうして蟷螂の正体を調べるの?」と聞くと、「昔子供の時見たことはあるのですが、最近は全く見かけないので、子供の本で調べたんですよ。」と。「それで、正体が分ったの?」「ええ、よ~く分りました」と言って、これですよと、一冊の本を取り出して見せてくれました。『カマキリのかんさつ』という本。すると、横にいる仲間が「先生!この句、〝正体〟じゃなく〝生態〟の間違いですって…」と。みんなで大笑いでした。今度は誰かが、「この句〈蟷螂の正体見たり……〉としたら面白いのでは?」「ホントね。じゃあ下五どうする?」「それが問題!」などと、ひとしきり〝カマキリ談義〟が続きました。
最高点句は、〈子蟷螂親にも負けぬ面構〉でした。私も以前見たことがあるんですが、確かに小さいながらも一人前に鎌を振りかざして向かってくる子蟷螂は何とも憎々しい顔つきでしたね。