おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
クラシエ漢方療法推進会の資料から
低体温の漢方療法の捉え方③-④
(2) 寒湿が肌肉*に停着する症状 (実証)
*肌肉=きにく・脾の運化機能により営養される。肌とは肉と同義で体表に接する筋肉をいう。
一般的に「湿邪は下から受ける」といわれます。水分は重いので下方に停溜しやすいので、下半身だけ冷えることが多くなります。
金匱要略(きんきようりゃく)という書物の五臓風寒積聚病(ごぞうふうかんしゃくじゅびょう)第十一・十六条には、「腰以下が冷え、五千銭を帯びるが如し」とされており、腰の重い痛みのつらさを表現しています。
魚屋、八百屋、調理師、漁師など湿気が多く、冷たい環境で仕事をする人にこの症状を呈する人が多いです。
外界からの湿気が体内に侵入して留まり、血行を阻滞し、この状態が長く続くと、「陽虚寒湿」に変化してしまい重症になってしまいます。
症状・・前日の(1)の症状がひどくなる
治法・・冷えを取り除き、小便と共に下半身にある湿邪を排泄する
方剤・・苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)=甘姜苓朮湯(かんきょうりょうじゅつとう)茯苓・乾姜・白朮・甘草
桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)=桂枝・芍薬・大棗・生姜・朮・茯苓・甘草・附子
3.貧血など血の巡りが悪く冷えを受けやすい症状
「体温をあげると健康になる」の本によると「筋肉量が少ないと、基礎代謝が上がらず低体温になります」とあり、筋肉トレーニングを勧めています。
また、低体温が女性に多いのは、男性に比べて筋肉量が少ないためだと書かれています。
漢方療法的には、「肝は血を蔵す(各臓器のなかで血液量を最も多く蔵している)」の血が不足したため、筋肉に血液を送り正常に働かせることができていない状態です。
そういう、肝血虚*の体質のものが、環境からの寒邪の影響や冷たいもの中心の食生活の影響を受けて、寒邪がとどまりとどこおるため、体温を上げることができなくなります。
寒邪は肝の経絡を阻み滞らせるので、足の内側などに強い冷えを感じます。
*肝血虚・かんけっきょ=眼がかすむ、目の乾燥感、筋肉のけいれん、手足のしびれ。女性では月経のおくれ、月経血の過少、無月経などがみられることが特徴。
症状・・手足の冷え・四肢が冷たい・体が痛む・皮膚が蒼白・腹が冷えて痛む
症例:子供、睾丸が二つ触れることが無く、冷え一つ隠れてしまう症状に合小建中湯
しもやけに処方したところ変わらず、二倍量を服用後治癒、冷えの強い方でした。
治法・・肝の経絡を温め、胃を温める。
方剤・・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう
大棗・生姜・当帰・芍薬・木通・桂枝・細辛・甘草・呉茱萸
酒服する。
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