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肥満の糖尿病患者の薬は? 家庭医が教える病気のはなし 名郷直樹先生

2015-07-22 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

産經新聞 平成27年(2015年)7月21日 生活面

家庭医が教える病気のはなし 名郷直樹先生

 

肥満の糖尿病患者の薬は?

 

 糖尿病の薬には多くの種類があります。インスリン、スルホニル尿素(SU)剤、メトホルミン、ピオグリタゾン、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬などです。

 これらの中で、最も合併症予防効果が明確に示されているのがメトホルミンです。

この予防効果は、これまでも紹介してきたイギリスの研究で1998年に論文として報告されています。

 この研究は、参加した糖尿病患者のうち、医学的に肥満と判定される肥満度20%以上の糖尿病患者を対象に、メトホルミンで厳しく治療するグループと、当初は薬物治療を厳しく行わないグループで、合併症全体を比較しています。

結果は年率4・3%の合併症が同3・0%に減るというものでした。

これはインスリンやSU剤で治療したグループの同4・0%よりも大きな効果です。

 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー=過去1~2カ月の血糖値の平均)でみると、メトホルミンで治療したグループは7・4%、インスリンやSU剤は7%で、血糖を下げる効果としては他の治療より弱かったのです。

血糖を下げることが合併症予防にそのままつながっていないという事実が示されています。

インスリンやSU剤で7%まで血糖を下げるよりも、メトホルミンで7・4%ぐらいに下げた治療法が合併症予防の点では勝っていたのです。

 この研究では、さらに注目すべき結果が示されています。

当初、SU剤で治療されたにもかかわらず血糖が十分に下がらなかった患者に対し、メトホルミンを追加して治療しているのですが、そのグループでは合併症の予防効果が示されるどころか、むしろ合併症が増加していたのです。

この結果の解釈は難しいですが、少なくとも2種類の薬を使うよりは、最初からメトホルミンのみで治療した方がいいということは言えそうです。

 この論文が出たのが98年ですから、その時点で、肥満のある糖尿病患者の第一選択薬はメトホルミンということを研究結果は示したわけです。

しかし、現実の臨床はなかなかそうは動きませんでした。

 最近になってようやく第一選択薬の立場を得つつありますが、いまだメトホルミンの治療を受ける以前に別の種類の薬を複数飲んでいる人も少なくないでしょう。

そうした治療は、研究結果を無視した15年以上遅れた治療といえるのです。 〔武蔵国分寺公園クリニック院長 名郷直樹先生〕

 ※ ※ ※ ※ ※

肥満の糖尿病に用いられる漢方処方

大柴胡湯:柴胡;半夏;生姜;黄芩;芍薬;大棗;枳実;大黄

防風通聖散:当帰;芍薬;川芎;山梔子;連翹;薄荷葉;生姜;荊芥;防風;麻黄;大黄;芒硝;白朮;桔梗;黄芩;甘草;石膏;滑石

上記の処方に

瘀血(おけつ)があれば駆瘀血剤(くおけつざい・おけつを取り除く方剤)を加えます。

水滞・水毒があれば利水剤を用います。

ゴールド三養茶を加えると良いでしょう。

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

 

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円

分包品1包1g入り

60包3,500 円

240包10,000円

1包60円