昌栄薬品です
薬学博士故渡邊武著 自然とのバランス健康法『わかりやすい漢方薬』
第四章 漢方による心身の健康法
1 病気を予防する法
P210 病名薬の盲点をつく漢方 漢方薬は、病名ではなくて病状で薬の処方を決めています。
患者の訴えを中心に心身を正常化し、中和することが大前提ですから、病気になる一歩手前、身体の調子がちょっと変だという時点で解消する病気の予防薬としても大変すぐれています。
「上工は未病を治す」といわれるように、病気は急にかかるわけではなく、かかる前に必ず身体の状態がくずれてきます。
この未病の時に治してしまう医者がすぐれた医者だというのです。
早くいえば、ガンになったり、ガン細胞が発見されてからではおそいわけです。
ガンになる前に胃や腸に異常があったり、痛みを覚えたり、肩がこったり、食欲がなかったり、吐き出したりという症状が続くものです。
全く何の自覚症状もなくてガンにかかるわけはありません。
それは身体のひずみを自覚しようとしなかっただけです。
だから、病名がついた時には、病気が進んでおり、身体の機能がこわれてガタがきたということで、手遅れになっているということです。
ところが世間では、病気を発見した時を病気の始まりと勘違いしているのです。
病気は未病のうちに解消するのが本当の医者であり、名医なので、ガンや卒中で倒れてから、いくら侍医がかけつけ、メスを振って手術に成功しても、それは名医とはいえません。
病気が進行してからいくら名医にかかってもダメだということです。
なぜかといえば、診断がいくら正しくても、病名に合わせて処方された薬を飲むだけだからです。
漢方薬のすぐれた点は、上薬、中薬、下薬があって、訴えによって未病から処方される薬剤、上薬がちゃんとあることです。
その薬を決めるのが、昔でいう漢方医だったのです。
だから、明治まではこの漢方医のことを「薬師」ともいっていました。
薬師が今でいう医者と薬剤師を兼ねていました。
その名の通り、昔の医者は患者の訴えによって、正常化の薬の処方を決めることに重点をおいていました。
治療と薬とが直結していたのです。
漢方は薬物療法ですから、いわゆる今でいう臨床薬学みたいなもので、薬学に長じていなければ治療ができなかったのです。
今は、薬剤師はあってなきがごとし、医者は、診断はできても薬学を知らないというチグハグな治療状況なのです。
東大病院の内科の医局のM博士は、ある高名な工芸家の御曹子で、学生時代に父親の後を継ぐことを断念して、医学への道を選び、東大医学部を卒業して、十数年間に数回海外に留学した優秀なお医者さんですが、漢方医学を学びたいと私の所に来られました。
M博士は「西洋医学では、大学病院の大先生も助教授もインターンの学生も、診断が決まれば、肝心の治療薬は大同小異で、処方はみな同じこと。
自分が勉強してきた医学を生かして患者を治療するには、漢方の処方のように、一人一人の患者を相手にした薬剤を、医師が責任をもって処方するのでなければ、せっかくの診断も無になってしまう」と言われました。
明治以来、西洋医学が大学で教えられるようになって、漢方医学は医学からうとんじられた学問でありましたが、最近、大学病院や研究室で若手の医師・薬剤師によって研究もさかんになっています。
西洋医学の場合は、どうしても病名に患者をあてはめることになります。
その医師としての矛盾や悩みを解決する医の道が、二千数百年間の人体実験で病人と対決してきた漢方の医薬学に、そのカギが存在しているといっても過言ではありません。
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