渡辺武著わかりやすい漢方薬
第二章漢方薬はどう診断するか
3 血の道症(血毒症-血証)
人間までが臭くなる
人間は食物を食べて、十分に消化吸収して排泄できれば、健康は保障されますが、胃や腸で停滞して排泄できないままたまっていると、肝臓が無理して解毒作用をし、腸の中の汚物を腐敗から防いでいるのです。
が、便秘がつづくと排泄物である大便は異様な臭気を発し、放っておけば身体中に臭気がまわってくさくなりかねません。
四年前、(1970年~頃)
山岳ベース事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B2%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6
赤城山で起きた連合赤軍の陰惨な事件は、まだ心が凍るような恐ろしい事件でした。
そもそも、あの事件の発覚は、赤軍派メンバーが村落に降りてきたとき、身体から発する異様な臭気があったからです。
なんと赤軍派の連中が隠れて食べていた食物は、インスタントラーメンを米の中でごった煮した、〝赤軍がゆ〟、ミソ汁に小麦粉だんごと粗末なもので、野菜といえるものはなく、警官がアジトに踏み込んだとき、鼻をつく臭気がプンプンでした。
それもそのはず、デンプン質の単一な粗食では、便秘を強制しているようなものであり、男女の別なく十人が十人、同じ臭気を放っていたにちがいありません。
だから、たとえ里に逃げてもすぐに発見される状態にあったと思われます。
便秘は肝臓に負担をかけて生きているようなもので、だんだんと血症を起し、やがて血毒と親戚関係にある、ガンとか腫瘍とか肝炎、心臓障害の原因をつくることになるのです。
また、呼吸器や皮膚にも負担をかけていることは、いってしまえば、腸がつまると身体全体がつまってくること、ちょうど弓の弦を張れるだけ張っているようなものです。
弦に傷でもあったら大変です。プツンと切れてしまいます。
便秘の原因は、食べている食物だとか、神経質でカッカしているとか、いろいろありますが、総じていえることは、腸の活動がにぶいということです。
この活動を助けてやれば便秘は起らないのです。
ヨーロッパ人は肉食で大食いですが、日本人のように胃腸をこわしません。
ヘドロである大動物の肉を毎日食べていて便秘にならないのです。
それは多量のスパイス、香辛料を肉と一緒に食べているからです。
香辛料は昔は気剤という薬でした。
薬を一緒に食べているのだから助かります。
香りの高いものは腸の活動を刺激して消化吸収を促進させる効き目を持っています。
便秘症の人は総じてこの香辛料を〝常識のウソ〟にだまされて摂らない人に多いようです。
ワサビ抜きの寿司をパクパク食べている人は、てきめんに便秘になります。
ということは、生肉と生魚は腐敗しやすいもの、それを胃の中にポンポン入れれば、胃や腸は冷蔵庫ではなくて、三十七度の腐敗の適温です。
腐敗しないのが不思議です。
肝臓は必死になって腐敗を防ぐ解毒作用をします。
腸の中でチェックされてとどめられ、停滞するわけです。
香辛料はその腐敗を防ぐ効果を持っているのです。
腸を刺激して活動を高め、胃腸の中の食物の腐敗を防いでくれればこれは腸にとっては、一挙両得ということになるわけです。
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蘭香 らんこう
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