毎朝目覚めればベットに腰を下ろしおもむろに寝室のカーテンを引き着替えしながら少しの間日光浴が晴れた日の自分の朝のスタートである。
ガラス越しには既に手足を伸ばし大きくなり過ぎた図体で日光浴をしているベランダ飼育の我が家のペット亀(ミシシッピーアカミミカメ)が首を伸ばしこちらを向き自分と目を合わせる。 よお・・おはよう!カメさん今日も元気かね
4月半ばに冬眠を済ませ約一ケ月経過した今朝は何時ものところにその姿が見えない。
何処か視界には入らない場所に移動したのだろうとその時は左程不審にも思わず階下に降りた。
入れ替わり妻が亀の餌やりと洗濯もの干しにベランダへ・・・・
暫くして亀が動かない死んだ様だと妻が興奮気味に伝えて来た。
手足をだらりと出し首は引っ込め甲羅の中ピクリとも動かない姿に自分も動揺する。
昨日迄餌を食べ元気であったと妻が寂しそうに言うが我が家に来てかれこれ20年近く妻の世話でこれまでに育ったのにと残念に思う。
冬眠明けに先日妻と話したばかり、あと何年かで我ら夫婦がいなくなればこの亀は先行きどうなるのだろうかと話したのが嘘の様だ。
今日は亀の死を悼むのか終日妻との会話が少ない様だ。
明日は我が家の庭にねんごろに埋葬してやる事にしようと思う。
夫婦ともに高齢者になった今ペットとの別れさえとても寂しく思うものだ。
在りし日の亀
娘の部屋に入り込み寛ぐ
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冬眠明けの日光浴
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