柏からイタリアニュース

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新型コロナを恐れぬ否定主義者に、コドーニョの市長が訴えた。

2020-07-29 22:31:04 | 新型コロナ
Corriere della sera  29 luglio 2020 | 15:04

Il sindaco leghista di Codogno: «Negazionisti del Covid? Vengano a vedere il nostro cimitero»
Francesco Passerini: «Mi fanno venire l'ulcera. Dal 21 febbraio al 18 maggio sono morte 224 persone, rispetto a una media di 80-90 negli anni passati in quel periodo»


コドーニョの市長、フランチェスコ・パッセリーニはLega党員であるにもかかわらず、新型コロナを恐れぬコロナ否定主義者に訴える。「コロナなんてなかったと主張する、犠牲者追悼式にも出てこない代議士のようなコロナ否定主義者に言いたい。この町に来て、町の墓地を見て欲しい。彼らだってなにか感じるはずだ。彼らの存在を考えると胃が痛くなる。2月21日から3月18日の間に224人も亡くなったんだ。いつもの年であれば、80~90人程度が普通なのに。」「イタリアで最初にコロナ感染源になったこの町コドーニョが支払った命の価値の大きさを忘れないでほしい。今や緊急事態に至るようなことにはさせないと断言する。」

「コロナはメディアが作り上げた作り話なんかではなかったんだ。」と市長は語る。6月2日にはコドーニョにマッタレッラ大統領も追悼のために来た。パッセリーニ市長は、サルビーニとボチェッリが数日前の集会でいっしょだった事については触れたくないようだ。市長は問われ、「サルビーニがマスクをしていなかったって?集会でどんな事があったのか、何人参加していたのか、どんなことが話されていたのか、私は知らない。」言葉短く語る。そして、「しかし、今は状況は変わった。病気に対する対応も変わった。感染検査も遙かに増えた。精神不安になることなく注意することが必要だ。」と語る。そして、コドーニョのコロナ感染第1号のMattia Maestriの38回目の誕生日のメッセージも忘れることは無かった。

コドーニョでコロナ感染が発生した2月21日以来、パッセリーニ市長は「私は常に言い続けてきた。マスク、手洗い、ソーシャル・ディスタンシングを徹底してくれと。いまではコドーニョの重症患者はゼロだ。2ケ月前から陽性者も出ていない。これから全家族に少なくとも1回感染検査を行う予定だ。こうしてコドーニョではトンネルの先に光が益々光り輝くように前向きでありたいと思っている。8月8日には野外ジャズコンサートを開催することも予定している。最大1000席を考えている。」と語った。


(本文)
https://milano.corriere.it/notizie/cronaca/20_luglio_29/sindaco-codogno-negazionisti-covid-vengano-vedere-nostro-cimitero-0ae985ec-d19a-11ea-9065-3ebb3245a97d.shtml

LegaのCovid反政府集会にボチェッリも参加

2020-07-28 11:11:17 | 新型コロナ
Ansa.IT 27 luglio 2020 21:50

L'emergenza non esiste, convegno anticovid al Senato. Galli: "Dalla Lega un messaggio pericoloso"
Salvini, mi autodenuncio, io do la mano

(写真)Legaの反Covid集会に参加したボチェッリと握手するサビーニ

コロナは危険ではない。Legaが上院議会で反Covid集会を開催。ミラノ総合研究大学の感染症学の主任教授であるGalliは「Lega による危険なメッセージだ」と批判。サルビーニはこれまでと変わらず人々と握手をすると明言する.

Armando SiriとVittorio Sgarbiが企画した、Covid対応についての反政府集会の間、サルビーニは上院議会の要請を無視してマスクを付ける事を拒否した。企画した2人の議員は、マスク派の人々からはボルソナロやトランプと同様の拒否主義者と呼ばれている。

ミネルバ広場の図書館での強い表現は、蜂の巣をつついたような抗議の嵐を引き起こしたが、この表現はもともとSgarbiが言っている「ウィルスはもはや存在しない」というレーガ党の主張に沿ったもので、法律にも反するものだった。集会の目的についてSiriが語る。「科学的な情報と権利の間で、イタリアにおけるCovidの問題とは、ここ数ヶ月の間イタリアでどんなことが起こったのか、健康と自由と言う基本的な2つの権利の間の対立にあることが、法律家と科学者の間での議論のおかげではっきりした。

またコンテ首相のとる対策に対し批判的な代表者のひとりであるSgarbiは、政府はこれまで耳を傾けてこなかった人々のウィルスなんてもう存在しない、グローバルな危機を煽るようなことはもう止めにするべきだという声に耳を傾けるべきだと訴える。集会には、直接参加、インターネット参加含め、医者や学者、レーガ党支持者、民主党の一部が参加。

集会にはボチェッリも参加していた。ボチェッリが語る。「招待を請けたので参加した。政治的な意味はない。ロックダウンのときには私もこうした難しい決断を受け入れようと考えていた。しかし、その後、時と共に次第に、重症患者が発生していないことに気づいて、これはなぜなんだと思うようになったんです。それから私は、外出を控えろという言葉に対し、なにか屈辱を感じ、それでむしろ反抗的に思うようになったのです。禁止であることを犯した事もあることを認めます。」

一方、ミラノ総合研究大学の感染症学の主任教授である、マッシモ・ガッリは「言われて来たことはすべて科学的な見地からはなんの根拠もないと考えている。明らかに危険な要素を持った、まったく不適切なメーッセージだった」と語る。 ガッリもサルビーニ、Sgarbi、ボチェッリと同席していた。
一方、保健衛生相でマスク派のスペランツァは、「マスクはコロナ感染拡大阻止のための基本だ。今のところ我々は最悪の状態ではないが、安全地帯にたどり着いたわけでもない。この点について我々は認識を一致すべきだ。」と語る。



(本文)
https://www.ansa.it/sito/notizie/politica/2020/07/27/lemergenza-non-esiste-convegno-anticovid-al-senato_d9e919ea-2984-441f-ab35-c3a176ff9d3c.html



Valle d'Aosta州を除く全州で感染者。新たな感染クラスターの拡がりが懸念される。

2020-07-24 11:29:52 | 新型コロナ
Ansa.IT 23 luglio 2020 21:34

Coronavirus: salgono i contagi in Italia, focolai piccoli ma diffusi
I positivi sono 306, complice il numero di tamponi, le vittime sono 10. Zero casi solo in Valle d'Aosta

(写真:ローマ)

昨日の新型コロナ新規感染者は306人(昨日は282人)。再び増加。新たな死亡者は10人(同9人)。Valle d'Aosta州を除く全州で感染者。新たな感染源の拡がりが懸念される。

感染者追跡ソフト、App Immuniも当てにはならない。改革相のPaola Pisanoによれば、17才から75才の430万人の内のスマートフォン利用者の12%しかソフトをダウンロードしてないからだ。また、オックスフォード大のここ数ヶ月の研究でも、このソフトの有効性は60%だということだ。

7月15から21日の1週間の新規感染数は1,408人。これは前週とさほど変わりないとは言え、検査数自体が少なかった中での新規感染数だ(だから実質増えていると言える)。問題は新たな感染クラスターが出ていることと国外からの持ち込みが再び始まっていることだ。前者で言えば、ボローニャ、ロベレート、トレンティーノで増えていること。後者で言えば、最近もっとも感染が拡がっているルーマニアからローマへバスで戻ってきた2人。ラツィオ州では現在の26人の感染者中、12人となる。また、モリ-ゼ州でも、7人のベネズエラ人とセルビアから来た5人が新たなクラスターとなっている。

政府が10月31日まで緊急自体宣言を延長することについては、州知事たちはMovida(バカ騒ぎ)や集まりを防ぐ対策として評価している。カンパーニャ州知事は客にマスクを付けることを求めない店の開店は認めない予定だ。「大変心配している。9月に学校が始まったら、感染の再拡大の恐れがある。もしもそんなことになったらまたロックダウンだ。」 保健相副大臣のSileriも、感染クラスターはが発生すればロークウダウンすることもあり得ると言明。しかし、それは最終的な意味でのロックダウンであり、まだそこまでの心配はしていない様子だ。しかし、ローマカトリック大の感染症医Stefano Vellaは、「感染クラスターが増えると、地域医療サービスが難しくなるだろう」と釘を刺す。

(本文)
https://www.ansa.it/sito/notizie/cronaca/2020/07/23/coronavirus-aumentano-i-contagi-306-in-24-ore.-dieci-le-vittime_2304d106-50e8-49e0-870c-c4995fa02685.html


昨日の新型コロナ新規感染者は282人。昨日は129人。再び増加。

2020-07-23 14:45:24 | 新型コロナ
Ansa.IT 22 luglio 2020

Risalgono i contagi in Italia, +282 nelle ultime 24 ore
Ieri se ne erano registrati 129. Le nuove vittime sono invece in calo. Aumentano di 74 gli attualmente positivi, 197 in più i guariti. Solo tre regioni senza nuovi casi, diminuiscono le terapie intensive

昨日の新型コロナ新規感染者は282人。昨日は129人。再び増加。新たな死亡者は9人で、減少。
Puglia、 Abruzzo、 Valle d'Aostaの3州を除いてすべての州で新規感染者発生。

最新状況は以下のとおり。
新規感染者数    282人(昨日129人)
新たな死亡者数    9人(昨日15人)
死亡者累計    35,082人
感染者累計   245,032人
現在の陽性者数  12,322人(昨日比74人増)
快復者累計    197,628人(同197人増)
昨日検査数    49,318人
現在集中治療者数   48人(同1人減)
自宅療養数    11,550人(同83人増)


(本文)
https://www.ansa.it/canale_saluteebenessere/notizie/sanita/2020/07/22/risalgono-i-contagi-in-italia-282-nelle-ultime-24-ore_32c0fe20-39ce-43b1-861c-c8346a6d61e0.html

聖フランチェスコの残した道を行く:フィレンツェからローマへの1ケ月の徒歩の旅

2020-07-23 12:40:10 | 旅行
La Repubblica 01 giugno 2020

Da Firenze a Roma. In un mese. Il cammino nel cuore dell'Italia sulle orme di Francesco
フィレンツェからローマへ1ケ月の旅。
聖フランチェスコの旅の後をたどる、中部イタリア徒歩の旅

(写真)グッビオの町にある、フランチェスコ通りに面した修道士の居所

驚きに溢れ、アッシジの聖人が残した祈りの場所に散りばめられた景色が続く450キロの道程。それはカマルドーリからバッレ・デル・レアティーノにいたる。ファブリツィオ・アルディートが最近その道を歩き、それについて最新刊の本で語った。ゆっくり楽しむツーリズムの再発見ブームの中で、語られる内容は殊のほか現代的に思われる。

「…私たちが歩んだ、とてつもなく貴重な夢を出来きる限り長く残そうとすること」。この本の最後の文章は本当に特別だ。著者は徒歩の旅を肉体と精神の両面で語る。その内容は、並外れたゆっくりとした歩みで旅することを愛し、またはいつかしてみたいと夢見ている者にとって、心にとどめずにおくことは難しいだろう。本の著者はファブリツィオ・アルディート。ヨーローパ徒歩の旅を語るもっとも著名なひとりだ。私たちを一歩毎に”聖フランチェスコの歩んだ道程”に導く。フィレンツェからアッシジ、そして最後はローマへ。中部イタリア地方の数々の素晴らしい自然と歴史を通して、旅の道程のほとんど汚れない風景が語られる。

200頁のこの本は私たちに単に旅の道筋をガイドするだけでなく、この特別でとても古い旅の仕方の感動的な魅力を紹介してくれる。「何週間にもわたる徒歩の長旅の素晴らしさは、聖フランチェスコの記録にあるように、毎日の極々些細な事の中にも、また豊かに広がる、驚くような複雑な側面の中にも見出される。」  450キロという旅の道程の中で、(アルディート曰く、)「風景は様々な顔を見せ、そうした変化に富んだ風景を十分に私たちに見せてくれるのがまさにゆっくりとした徒歩の旅なのだ。」 最初の針葉樹の木々に続き、”コケで光り輝くブナの木々”、太陽に輝くオリーブとエニシダ、そして柳の木々。”小高い山々、それをつなぐ峠道、そして滝、川、山の頂、それらがこの徒歩の旅の基本的な風景として心に刻まれる。“ もっとはっきり言えば、明らかに旅の中心をアッシジ(北からでも、ローマからでも)にした多様な徒歩の旅を、このガイドブックは(たくさんの回数と年月を掛けて)フィレンツェからローマにいたる、ユニークな道程としてまとめているのです。

そして、フランチェスコ。われわれはすぐに(もっとも優れたサンチャゴへの道のイタリア人ガイドである)アルディートから気づかされる。フランチェスコの道は、幾世紀にも渡りしっかり整えられた数々のルートが示された有名な徒歩の旅とはまったく異なることを。反対に、フランチェスコの道は「現代的なひとつの発見」だ。修道士たちが通ったたくさんの道や場所がひとつとなり、やがて修道士たちの師につながっていることや、修道士たちの歩いた道のいくつかは、素晴らしい経験であるばかりでなく、地理的な道標にもなっているということだ。しかし、この徒歩コースの比類ない魅力を理解するのを助けてくれるのはそうした違いばかりではない。徒歩であることの違いにあるのだ。「修道士たちが説教し、生活していた場所の多くに、いまでもフランチェスコ派信者や信心深い人たちが生活している。」 このことは、本の中でたくさん語られることでお分かりのように、旅人たちにとって、より本質的な魅力をいまも保っている。

さらに、この徒歩の旅の特徴を記しておこう。アルディートは本の序文でこう書いている。「この徒歩の旅はリュックを背負って道を1日歩き続けるという、これ以上はないと言う厳しいスポーツでもある。」 450キロという道程は、サンチャゴの道程のもっとも長い道のりよりも、体力的にかなり負担が大きい。フランチェスコとその修道士たちは“偉大なる徒歩旅行者だった”のであり、“山の尾根や山道を上ったり下ったりしながら”移動していたのだ。トスカーナ州やウンブリア州、平地の北部ラツィオ州にはそんな場所が少なくない。そして道程には1000メーターを越える高低差があることを心しなくてはならないことも珍しくはない。こうして自然と人々の中を歩くことは、フランチェスコの教えそのものであり、それを実感できるのだ。

カマルドーリの素晴らしさの話ではじめたフィレンツェから始まる行程の章の後、行程はラ・ヴェルナの修道院から始まり、トスカーナのアレッツォを通り、ウンブリア州(Citta’ di Castelloとグッビオ)に入り、アッシジに到着する。さらにフォリーニョからスポレート(フランチェスコは”私の谷の町、かわいいスポレート”と書いた)への小道をたどり、ヴァルネリーナを経由して、テルニ、そしてマルモーレの滝にたどり着く。それからラツィオに入る。レアティーノの聖なる谷の町には、グレッチオ、ポッジョ・ブストーネ、フォンテ・コロンボの修道院がある。そしてこのサビーナにあるこの町からローマをめざすことになる。

(前段の説明を受けて)そのような説明は、本の中で示された23の道程がどのように曲がりくねっているかという(地理的な)ことを知るためのガイドとしては物足りない。しかし、大事なのは徒歩の精神性だ。枢機卿のマッテオ・マリア・ズッピは情熱的な序章の中で語る。「徒歩で旅することは私たち自身を見つめさせ、私たちに馬の背から降りることを求めます。フランチェスコがそうであったように。私たちを無用な重い荷物から解放し、必要最低限のものだけを持ち、終いに、私たちは理解にいたるのです。たとえ信頼に足る旅行ガイドだと思えても、美しさや驚きを失わせる多くの旅行ガイドでは役に立たないことを。」 まったく核心を突いた言葉だ。「高速鉄道ならフィレンツェーローマ間を90分で結ぶ。徒歩ではそれがなんと30日掛かる。電車の旅の3分は、リュックを背負った徒歩の旅では3日ということだ。」 読者諸氏の皆さん、これが結論です。

(本文)
https://www.repubblica.it/viaggi/2020/06/01/news/monasteri_cammini_le_vie_di_francesco-258158381/