Il Giornale Gio, 30/04/2020 - 10:01
"Ho avuto febbre il 22 dicembre, ora mi hanno trovato anticorpi al Covid"
La polmonite è stata curata con gli antibiotici, nessuno aveva sospettato il coronavirus. Solo uno pneumologo le aveva chiesto se era stata in Cina
「熱が出たのは昨年の12月22日でした。いま新型コロナの抗体反応があります。」肺炎は抗生物質で治りました。そのときには誰も新型コロナなんて疑っていませんでした。ただ1人の肺炎専門の医者が彼女に、中国に行ったことがあるか?と尋ねただけでした。12月の時点ですでにミラノで新型コロナの感染が拡がっていた可能性はあるのだろうか?イタリアで数ヶ月後にこんな事態になるなどまだ誰も考えていなかった12月というときに。
女性は41才、ミラノ在住。昨年クリスマスに体調を崩した。現在、血液検査の結果、新型コロナの抗体を持っていることが判明した。何があったのかもう一度振り返ってみよう。
12月22日、女性は37度を少し上回る熱を出す。しかし、クリスマス翌日の26日になると39度まで上がり、救急医を呼ばなければならない状態となる。その翌日27日、医師はすぐに抗生物質を投与、全体で3回投与。その後熱は下がったり上がったりをくりかえし、年が明けて1日からは肋骨に激痛も走るようになり始める。そのため、彼女は救急医を呼び、救急病院に担ぎ込まれる。肋骨にひびが入ったと感じる強い咳き込みがあり、そこで初めて肺炎を疑われる。
最初のレントゲン結果が届いたのは1月6日のことだった。しかし、画像はとても不鮮明で明確な診断を得ることは出来なかった。約ひと月後の2月5日、第3回目のレントゲンで女性の病気が治癒していることがわかった。その当時はまだ誰もコロナ検査などは行っておらず、ミラノで感染が拡がっているなど想像もしていなかった。その後41才のこの女性は仕事に復帰したが、その数日後の2月21日、コドーニョの町で最初のCovid-19感染者が発見された。女性に起こった事に関する限り、この年末に来た1人の肺炎患者は誰にも疑問を抱かせなかった。幸いにも致命的な結果にはならなかったが。こうしてこのときにはこの一件は終わった。
しかし、数日前女性は血液検査をしており、新型コロナ抗体があることが判明していた。ヘモグロビンのIgm値は陰性だったのでその時点では感染していたわけではないが、IgG値は陽性反応を示した。すなわち、女性は以前一度コロナに感染し、その後回復した事を意味した。女性は1月に回復してから特に問題はなく、他に悪い事はなかった。これらの事実から12月の段階ですでにミラノでは新型コロナの感染が拡がっており、女性が感染していたと可能性がある。しかし、その当時はまだ中国で新型コロナの感染が拡がっていることは何も知らされていなかった。初めて中国からニュースが届き始めたのは2019年末から1月15日のことだった。
ロンバルディア州によれば、1月末から2月20日の間に1200人が新型コロナに感染したと考えられる。しかしこの点については、こうした証言から感染者数はこれよりかなり多いかも知れない。すべては12月から始まっていた可能性がある。この女性が語ったところでは、1月時点で彼女に最近中国を訪問したかと尋ねたのはたった1人の肺炎専門医師だけだったのだろう。何が起きていたのだろう。新型コロナの感染を疑う唯一の質問だったのだ。
しかし、この女性が本当に新型コロナに感染していたのかどうかを断言することは出来ない。理由はいくつかある。ひとつは胸水の漏出はいつも肺炎の主患部を隠してしまっていたということ。第2に彼女は結局肋膜炎と診断されたということ。新型コロナの症状では胸水の漏出は滅多に起こらないからだ。そして第3に女性が症状のないままに感染していたらしいこと。そのため12月の病気となんら関係があるとは思われなかったことだ。
(原文)
https://www.ilgiornale.it/news/milano/milano-41enne-febbre-natale-adesso-trovano-anticorpi-covid-1859283.html
"Ho avuto febbre il 22 dicembre, ora mi hanno trovato anticorpi al Covid"
La polmonite è stata curata con gli antibiotici, nessuno aveva sospettato il coronavirus. Solo uno pneumologo le aveva chiesto se era stata in Cina
「熱が出たのは昨年の12月22日でした。いま新型コロナの抗体反応があります。」肺炎は抗生物質で治りました。そのときには誰も新型コロナなんて疑っていませんでした。ただ1人の肺炎専門の医者が彼女に、中国に行ったことがあるか?と尋ねただけでした。12月の時点ですでにミラノで新型コロナの感染が拡がっていた可能性はあるのだろうか?イタリアで数ヶ月後にこんな事態になるなどまだ誰も考えていなかった12月というときに。
女性は41才、ミラノ在住。昨年クリスマスに体調を崩した。現在、血液検査の結果、新型コロナの抗体を持っていることが判明した。何があったのかもう一度振り返ってみよう。
12月22日、女性は37度を少し上回る熱を出す。しかし、クリスマス翌日の26日になると39度まで上がり、救急医を呼ばなければならない状態となる。その翌日27日、医師はすぐに抗生物質を投与、全体で3回投与。その後熱は下がったり上がったりをくりかえし、年が明けて1日からは肋骨に激痛も走るようになり始める。そのため、彼女は救急医を呼び、救急病院に担ぎ込まれる。肋骨にひびが入ったと感じる強い咳き込みがあり、そこで初めて肺炎を疑われる。
最初のレントゲン結果が届いたのは1月6日のことだった。しかし、画像はとても不鮮明で明確な診断を得ることは出来なかった。約ひと月後の2月5日、第3回目のレントゲンで女性の病気が治癒していることがわかった。その当時はまだ誰もコロナ検査などは行っておらず、ミラノで感染が拡がっているなど想像もしていなかった。その後41才のこの女性は仕事に復帰したが、その数日後の2月21日、コドーニョの町で最初のCovid-19感染者が発見された。女性に起こった事に関する限り、この年末に来た1人の肺炎患者は誰にも疑問を抱かせなかった。幸いにも致命的な結果にはならなかったが。こうしてこのときにはこの一件は終わった。
しかし、数日前女性は血液検査をしており、新型コロナ抗体があることが判明していた。ヘモグロビンのIgm値は陰性だったのでその時点では感染していたわけではないが、IgG値は陽性反応を示した。すなわち、女性は以前一度コロナに感染し、その後回復した事を意味した。女性は1月に回復してから特に問題はなく、他に悪い事はなかった。これらの事実から12月の段階ですでにミラノでは新型コロナの感染が拡がっており、女性が感染していたと可能性がある。しかし、その当時はまだ中国で新型コロナの感染が拡がっていることは何も知らされていなかった。初めて中国からニュースが届き始めたのは2019年末から1月15日のことだった。
ロンバルディア州によれば、1月末から2月20日の間に1200人が新型コロナに感染したと考えられる。しかしこの点については、こうした証言から感染者数はこれよりかなり多いかも知れない。すべては12月から始まっていた可能性がある。この女性が語ったところでは、1月時点で彼女に最近中国を訪問したかと尋ねたのはたった1人の肺炎専門医師だけだったのだろう。何が起きていたのだろう。新型コロナの感染を疑う唯一の質問だったのだ。
しかし、この女性が本当に新型コロナに感染していたのかどうかを断言することは出来ない。理由はいくつかある。ひとつは胸水の漏出はいつも肺炎の主患部を隠してしまっていたということ。第2に彼女は結局肋膜炎と診断されたということ。新型コロナの症状では胸水の漏出は滅多に起こらないからだ。そして第3に女性が症状のないままに感染していたらしいこと。そのため12月の病気となんら関係があるとは思われなかったことだ。
(原文)
https://www.ilgiornale.it/news/milano/milano-41enne-febbre-natale-adesso-trovano-anticorpi-covid-1859283.html