柏からイタリアニュース

イタリアの今をイタリアメディアの記事からお届けします。

Willy暴行殺人事件のその後 Bianchi兄弟とその家族とは

2020-09-29 10:19:15 | 社会
Corriere dell sera 26 settembre 2020 (modifica il 26 settembre 2020 | 14:00)

Omicidio Willy, l’autopsia: «Cuore e polmoni spaccati»
Calci al volto, alla testa, al torace, fino a spaccargli il cuore e gli altri organi interni. È la conclusione del medico legale che ha svolto l’autopsia sul corpo di Willy Monteiro Duarte.

(写真)殺害されたWilly Monteiro Duarte(21才)

ビアンキ兄弟に暴行を受けて亡くなったWilly Monteiro Duarteの解剖結果が発表された。検視をした、法医学医師で監察医のSaverio Potenzaによれば、心臓と肺は2つに砕かれ、顔面、頭、胸を強打され、心臓とその他の内臓器官が破壊されていた。それは途方もない暴力であり、ついには彼の心臓を止めた。この若いWillyを殺したのはMarco とGabrieleのBianchi兄弟と, Mario PincarelliとFrancesco Belleggiaの4人組だ。

検視医によれば、若者は最も強い攻撃であらゆる打撲による外傷の犠牲者だ。検視報告が検察局に報告されるとすぐに、検察局は発表。「傷害の度合いは足や手による、武器によらない防御だったかどうかも含め考えなければならない。」たとえ、報告された傷害内容の重さから、たとえ未成年であっても、棒や、太いこん棒などを使った暴行であるかもしれないことを排除すべきではない。

続く...

(本文)
https://www.corriere.it/cronache/20_settembre_26/omicidio-willy-medico-legale-cuore-polmoni-spaccati-a83f0ede-ffc6-11ea-a637-26d219cb3ec9.shtml

菅首相が国連演説で来夏のオリンピック開催を断言したという話

2020-09-27 00:04:00 | 日本関連
この写真は、国連演説のそれとは違うかも知れない。演説も10分程度続き、
さすがに数行で終わるようなものではない。ただし、Ansaの記者にとって、
???と感じたのがこの部分だったのだろう。

10分の演説は以下より
https://www.nicovideo.jp/watch/1601073783

===========================================

あ~あ。記者もあきれてこんな短い文章で報道。
訳す気にもなれない。写真も葬式ですかって感じ。なんとかならんか。

Ansa.IT 6 settembre 2020 10:04

Suga, Olimpiadi in Giappone la prossima estate
'Sarà la prova che il mondo avrà' sconfitto la pandemia'


Il neo premier giapponese Yoshihide Suga, intervenendo alla 75ma Assemblea Generale delle Nazioni Unite, si e' detto determinato a far svolgere i Giochi Olimpici nel suo Paese la prossima estate, nonostante la pandemia. "Sara' la prova che l'umanità ha sconfitto il virus", ha affermato Suga.

(本文)
https://www.ansa.it/sito/notizie/mondo/2020/09/26/suga-olimpiadi-in-giappone-la-prossima-estate_9f22b1cd-7068-4e60-b6b8-63621173def1.html


コロナ感染再拡大。昨日の新規感染1912人(検査数107千人)、死亡は20人。

2020-09-26 08:29:00 | 新型コロナ
La Stampa ULTIMA MODIFICA 25 Settembre 2020 18:09

Coronavirus, il bollettino di oggi 25 settembre: 1.912 nuovi contagi e 20 vittime, 107 mila tamponi
Boom di casi in Campania, Lombardia in testa alla classifica



(本文)
https://www.lastampa.it/cronaca/2020/09/25/news/coronavirus-il-bollettino-di-oggi-25-settembre-1-912-nuovi-contagi-e-20-vittime-1.39348725

国民投票で反対票を入れたのはどのような人たちだったのか?

2020-09-25 10:36:04 | 政治
Corriere della sera 22 settembre 2020 (modifica il 22 settembre 2020 | 21:03)

Chi ha votato no al referendum?
Chi sono, dove abitano e cosa pensano della politica gli elettori che hanno deciso di votare contro il taglio dei parlamentari?


国民投票で反対票を入れたのはどのような人たちだったのか?今回議員定数を減らすことについて、誰が、どこに住んでいる人が、どんな事を考えて反対票の投じたのか?

主要な都市について調べると、反対票が多かった地区はもっとも裕福な人々が暮らす地区と重なった。例えばトリノ全体では賛成票は60.7%。反対票が多かったのは1番地区と2番地区だけでそこでの反対票は57.4%だった。この地区はエイナウディ通り、トリエステ通り、ガリレオ・フェッラリス通りの含む地区で、不動産価格は1平米あたり3000ユーロ、60平米の部屋の賃貸料が月500ユーロ以上の場所だ。これに対し、北地区、例えばかっての船舶労働者が住んでいた地区(アパート賃貸料が中心街の半分以下)では、賛成票が72%を占めた。
だがしかし、同じくトリノで生活コストと国民投票行動のもう一つの相関関係が浮かび上がる。トリノの多くの地区で大卒者の割合が多いほど、議員定数削減に対する反対の割合が高いと言うことだ。You Trendとの協力調査では、大卒者の割合が20%を越える地区では、反対票が50%を越えることが判明した。大卒者が25%を越えると反対の割合は60%だった。反対に大卒割合が3~4%の地区では、反対票は25%に届かなかった。

所得(アパート賃貸料から推定)と富裕度(不動産価格から推定)と反対票の関係はミラノでも見られる。中心街(典型的な値として、l’Agenzia delle Entrateによれば、1平米8500ユーロ、賃貸なら月1500ユーロの評価額)では反対票が勝り56.5%だったのは、Municipio 1番地区だけだった。こうした地区の3分の1ほどの不動産評価額であるBicoccaの町では、賛成票が60.37%だった。この数字はイタリア全体の平均値と同じだが、ミラノ全体の平均値56.5%よりは高い数字だ。

ローマでも同様だ。ローマ全体としては賛成が平均60.1%だった。反対票がもっとも多かったのはParioli-Nomentano地区(副都心)で57%が反対だった。この地区もまた不動産評価が高い地区で1平米5000ユーロ以上、60平米のアパートの賃貸料が月1000ユーロ以上だ。その反対にCorvialeやPrenestinoやCentocelleと言った地区では、賛成票が60%を優に越えた。

一方、ナポリでは反対票が勝った地区はゼロだ。豊かなイタリア北部より南部では議員定数削減に対する賛成は概して多い。ナポリの賛成票は74%、パレルモは71%。比較的少ないのはFirenze (55.6%)、Milano (56.5%)、Padova (56.9%) 、Bologna (57.2%)。

今回の国民投票は、富裕者対貧者、エリート対普通人、古い体制対反政府という闘いで、後者が勝利したと言うことなのだろうか?少し違うように思える。反対票を投じたエリートは投票者の30%を示すだけで無く、今ある政治的な提案に欺かれたたくさんの選挙民に重なるように思われる。

Ipsosの調査によれば、とりわけ大卒者や専門職、マネジャー職の間では、最近の2年間で決まった政党が無いとか、既存の政党に対する不満から今後の選挙では投票に行かないという人々の割合が増えており、全選挙民の約10%にもなる。彼らは、経済成長を無視して再配分のことしか考えない政治を嫌い、右であれ左であれポピュリズムを嫌い、同じ考えであるにもかかわらず改革勢力に参加することを躊躇させてしまう個人主義の中でさ迷っている。

今日、こうした政治に欺かれ、賛否の判断も出来ないグループはイタリアの有権者の優に40%を占める。このグループは今日もっとも人気のある政治家を好み、町の裕福な人々が住む地区に住み、学歴も高い。そしてこうした人々が今回の国民投票で反対票を入れたのだ。決して自分の住みよい居場所を守るためではなく、ここ数年、数ヶ月というもの支配した政治的議論への違和感を示すための投票だったのだろう。彼らは将来エリートになるだろうが、決して少なくは無いものたちが、このイタリアの国にありながら政治とは離れた生活をしたいという感情に苛まれるのだろう。

(本文)
https://www.corriere.it/elezioni/referendum-2020/notizie/chi-ha-votato-no-referendum-cddff6a6-fce4-11ea-b4fe-6ee7d601be57.shtml

国民投票は7割の賛成で国会議員定数の削減が確定

2020-09-22 19:59:08 | 政治
La Stampa ULTIMA MODIFICA 22 Settembre 2020 12:09

Sì al referendum, Toscana e Puglia al Pd. Il voto blinda la maggioranza di governo
Il 69,64 per cento si è espresso a favore del taglio dei parlamentari. Il centrosinistra tiene anche la Campania. Al centrodestra Veneto, Liguria e Marche. Ma la spallata non c’è


国民投票は7割の賛成で国会議員定数の削減が確定。地方選挙ではトスカーナとプーリアで民主党が勝利し、政府の多数を確実にした。カンパーニャでも中道左派が勝利も、ヴェネト、リグリア、マルケでは中道右派が勝利。しかし、大幅な変化は無かった。

ローマ発:まず気づくのは、イタリア人の投票率は通常の投票と変わりなく、コロナの影響は無かったということ。投票率が53.8%ということは、国民投票が人々に家から外に出てでもやる価値があると認識したのだと言える。結果は予想に反したものだった。とくに州知事選挙が行われなかったところ顕著だ。おそらく平常状態への再出発を望んでいることの現れだろう。

国会議員数削減の国民投票の結果は、賛成が7割、反対が3割だった。これがまさに今日の主要なニュースだ。削減を求めていたDi MaioとM5Sの勝利だ。そしてこの勝利で再び元気になったのは、分裂した党内で争っていた民主党のZingaretti代表だ。党内ではたくさんの有力者が反対のキャンペーンをしていたのだ。Zingarettiはこの勝利を信じていた。そしてこの勝利を次の選挙改革につなげていきたいと考えていたのだ。彼は賭けに勝った。一方、サルビーニ(Lega)とメローニ(FdI)に対する支持がそうでも無かった。厳しい敗北を喫したのはベルルスコーニだった。

民主党党首のZingarettiにとって、この賭けは二重の意味を持つ。今回の勝利は投票の前日まで実現が困難なものに思えた。狙いは中道左派が優勢な地方である、トスカーナ、プーリア、カンパーニャ、マルケの守りに向けられていた。中道右派からの打撃は無かった。

トスカーナでは、かなりの接戦となったが、中道左派のEugenio Gianiが48.6%の獲得でなんとか勝利した。一方の中道右派のSusanna Ceccardiも40.5%の獲得だった。「一度も負けるとは思わなかったが、トスカーナの動向が国の動向に結びついているというたくさんのメッセージにウンザリすることはあった」とGianiは語る。

プーリアでもMichele Emilianoがトップで46.9%の獲得。一方のRaffaele Fittoは38.9%。Emilianoにとっては良かったのは、レンツィ派候補とM5S派候補がいたことだ。

カンパーニャではVincenzo De Luca(民主党)の後継者が69.6%と、Stefano Caldoroの17.9%を3倍も上回った。De Lucaは、この勝利は、人民の団結、積極的なエネルギー、健全な行動、生産的な社会のおかげと賞賛した。

最後に中道右派が勝利したのはマルケだった。FdIのFrancesco Acquaroliが49.1%、一方、中道左派のMaurizio Mangialardiは37.3%。これは本人にとってもMeloniにとっても強く欲していたし、意味のある勝利だった。と言うのも、これまで25年間にわたって中道左派が政権を担ってきたからだ。

リグーリアでは中道右派のGiovanni Totiが56.1%で勝利。対する民主・M5S連合のFerruccio Sansaは38.9%だった。Totiは民主・M5S連合の候補を破った唯一の中道右派だと正当に自慢してもいい。

最高だ。ヴェネトではZaiaが76.8%の得票率で勝利。彼の政策はLegaの公式政策とは相容れないものであり、たとえ言葉の上で否定しようとも、疑いなく、サルビーニに対抗していた。かわいそうなのは中道左派のArturo Lorenzoniだ。コロナの影響で活動を封じられ、かろうじて15.7%の得票だった。

Di Zaia(Lega)の最初の発言はサルビーニとは距離を置いたものだった。「ヴェネトのためのヴェネトの人々の1票だったとおもう。ここに何世代にもわたり住んでる者、移住してきた者、ヴェネトに生活の計画をもった最近来たばかりの人々などすべてのヴェネトの人のためだ。」 移民を含むすべての人々と言うことだ。

結局のところ、この地方選挙はとりわけ引退する地方の知事の支持によって決定づけられた。右派にとってそれは予見されたものとは異なった。Totiは語る。「中道左派に対する賛同が、私を個人的に評価してくれていた知事たちに、その真面目な政治的な取り組み態度ゆえ、向けられたということだ。De LucaやEmilianoたちのように。

もしもZingaretti(民主党)が喜んでいるなら、Di Maioはこの政府における勝利とは言えないグリッロ派の存在を弱める国民投票の勝利を取り戻すことが出来る。「今回の国民投票を政府に対する信任投票にすり替えようとしたものがいた。この結果を見れば、彼らはブーメランのように戻ってきて自らが打撃を受けたと言うことだ。」とDi Maioは語った。

(本文)
https://www.lastampa.it/politica/2020/09/22/news/si-al-referendum-toscana-e-puglia-al-pd-il-voto-blinda-la-maggioranza-di-governo-1.39335391