柏からイタリアニュース

イタリアの今をイタリアメディアの記事からお届けします。

(番外)イタリア各政党をロイターはどう見ているか?

2017-11-28 19:54:10 | 政治
イタリア政治事情を知るのに、イタリア紙以外の目を通してみるのも無駄ではないでしょう。
ロイターの記事を見つけたので掲載したい。

<<アングル:イタリア主要政党、軒並みポピュリズム政策乱発>>

(写真:11月14日、イタリアで来年5月までに実施される総選挙をにらみ、主要政党がこぞってポピュリズム(大衆迎合主義)政策を打ち出して支持獲得を競っている。写真は3日、パレルモの集会で演説する「五つ星運動」創設者のベッペ・グリッロ氏)

[ローマ 14日 ロイター] - イタリアで来年5月までに実施される総選挙をにらみ、主要政党がこぞってポピュリズム(大衆迎合主義)政策を打ち出して支持獲得を競っている。
ポピュリズムと言えば、大抵の人は反体制派の「五つ星運動」の専売特許とみなす。しかし各政党が現在掲げる経済政策を見渡すと、財政赤字拡大による500億ユーロの大減税から、かつての通貨リラ復活案まで出そろい、どの勢力が最もポピュリズム色が強いかを判断するのは非常に難しいほどだ。続きは以下サイトを参照。

https://jp.reuters.com/article/italy-politics-idJPKBN1DF0BE

M5Sのディ・マイオ議員とは...

2017-11-25 22:24:56 | 政治
M5Sの代表選でその名を知ったLuigi Di Maio議員についてItalia Wikipediaで調べてみた。

1986年7月6日、カンパーニャ州アベリーノ市の生まれ。政党はM5S所属。2013年3月21日下院副議長に就任。史上最年少(26歳)。建設事業家でイタリア社会運動の幹部、のち国家同盟の幹部を務めた父と、イタリア語およびラテン語の教師の母持つ、3人兄弟の長男。大学はナポリ・フェデリコ2世大学で当初技術系を専攻するがその後法学専攻へ。ただし、大学は卒業はしていない。2007年よりM5Sのメンバーとして活動開始。
2010年にPomigliano d'Arco市議会議員に就任。2013年の下院議員選挙でM5Sより立候補し、カンパーニャ州第1区で第2位で当選。
2013年3月21日、下院副議長に選出された。また5月7日からは欧州議会の議員を構成する16人委員会に選出された。このように短期間にM5Sの党の顔の1人になった。2014年に11月にはグリッロに選ばれた5人の議員によって構成された幹部の1人となった。2017年9月、来年の首相選挙の候補選びのためのM5S党内の党首候補になった。オンライン投票では投票者の82%の票を獲得した。党内では中道・穏健派と考えられている。

(原文)
https://it.wikipedia.org/wiki/Luigi_Di_Maio

来年の選挙に向けてM5Sの幹部がミラノに集まった。

2017-11-25 13:01:28 | 政治
Corriere della sera 17 novembre 2017 (modifica il 18 novembre 2017 | 23:44)


M5S, c’è una nuova squadra al timone
Grillo-Di Maio: meno piazze e sfide tv

Il garante: puntare sui temi, non personalizzare lo scontro. I criteri per le candidature
M5Sであらたな党首選が行われる。今回はグリッロとディ・マイオ(下院副議長でもある)の二人の闘いだ。「二人の個人的な闘いにするべきでなく、あくまでも政治テーマに注目すべきだ」と幹部は語る。

ミラノで3時間にわたって、今後の長い選挙戦の計画と最新の行動計画について話し合われた。この幹部会議は基本的な政治ステップでM5S内部での意見調整をするものであった。調査会社のCasareggio Associatiによれば、党首選はBeppe Grillo, Davide Casaleggio, そしてLuigi Di Maioの三つ巴となる。だが、ほかにも、Alessandro Di Battista、現実主義派のAlfonso Bonafede やRiccardo Fraccaroなどがいる。さらに下院副議長がConfesercentiやConfprofessioni(どちらも労働省所管の若者を意識した中小企業や専門職参入のための協議機関?)と話し合いの場を持った前後で、Stefano Buffagniの名も挙がっている。そんなわけで、ひょっとしたらあらたなM5Sの体制変化が見られるかも知れない。


Di MaioがTG1で口火を切った。「候補者一人ひとりが意見を持っており、誰になっても一緒一緒と言うことはない」と明確に語った。米国訪問の話、Pietro Parolinとの話し合いについて触れながら、今後の政治ステップを語った。各分野の団体や方向性を共にする人々と会う。企業の代表者、専門家、製造現場の人々とも。M5Sは産業界のと直接的な関係を築こうとしている。下院副議長は水面下で動いている。北イタリアでの活動も開始された。この活動は他地域にも広がるだろう。少なくともこのはじめの段階では、広場に集まってなにかをやるというよりは、今ある地域で徹的に中道右派や民主党から潜在的な支持者を引き剥がしてM5Sに引き入れる戦略だ。政治集会を頻繁に開くよりは、目標をはっきりとさせ、それを至る所で展開するのだ。一方で中小企業に目を配らせながら、他方で市民へのキャンペーンを続けるということだ。市民の収入アップやFornero法の廃止などを訴えて、左派のご機嫌もとる方向に戻った。

Parolinについて
幹部会議の席上、グリッロは「われわれには個人的な政治的な意見の食い違いを持ち出すことなく、われわれの目指すテーマに集中しよう」と語った。すなわち、近年のRenzitBerlusuconiの間で起こったような諍いを避けようと。「われわれの政策の支持者を確実なものとする必要がある。連立で問題になったような無用な質問の罠に引っかからないようにしなければならない。そして人々の興味のあることを話すのだ。」 Paolinとの会合の中身を問うグリッロはこう強調した。具体例として Di Maioと首相候補のRenzの一騎打ちは当初行われる予定だったにもかかわらず、Renziがそれを反古にしたことを批判した。

質的なメカニズム
最後に党首候補者選びの規則の基本も話し合われた。幹部会の出席者は新しい候補者選びのために、その定義は定かではないが、「質的なメカニズム」が必要だとして、今後数週間でさらに検討することとした。

(原文)
http://www.corriere.it/politica/17_novembre_18/m5s-grillo-c-nuova-squadra-timone-e472c088-cbdc-11e7-8d18-939169878a8f.shtml