柏からイタリアニュース

イタリアの今をイタリアメディアの記事からお届けします。

永年にわたりローマ市所有の賃貸アパートが格安だったという事件

2021-10-23 18:10:11 | 社会
Corriere della sera 23 ottobre 2021 | 07:13

Il bilocale in piazza Navona a 13 € al mese e la signora che dal 1978 non paga niente. Gli incredibili affitti del comune di Roma
ナボナ広場の2部屋のアパートがなんと月13ユーロ!! またある女性は1978年以来(40年以上も!!)家賃を払ってない!! ローマ市のそんなトンデモ賃貸の話し。



(本文) 動画を必視聴
https://www.corriere.it/video-articoli/2021/10/23/bilocale-piazza-navona-13-mese-signora-che-1978-non-paga-niente-incredibili-affitti-comune-roma/964d38c0-1ebc-11ec-a3d9-1b0f9767a5ab.shtml

ヴェルミチーノの井戸の英雄、アンジェロ・リケリが亡くなった。

2021-10-18 19:29:27 | 社会
Corriere della sera 18 ottobre 2021 (modifica il 18 ottobre 2021 | 12:10)

È morto Angelo Licheri, l’uomo che tentò di salvare Alfredino Rampi

(写真はAngelo Licheri氏)

1981年ローマ県ベルミチーノで発生した、子どもが64メートルの深さの井戸に落ちた事件で自ら井戸の中に入り助けようと奮闘したAngelo Licheri氏が77歳で亡くなった。事件は1981年6月10日に起こった。2019年週刊誌セッテのインタビュー記事の中で彼は当時の事を語っている。
「子どもは井戸の底64メートルのところにいたんだ。私は彼の目と口の泥をとり、話かけたんだ、やさしくね。彼は起こったことを理解していた。でも返事が出来ないんだ。ただゼイゼイするだけで。しかし、このこと自体が私にとっては彼の返事だった。私が話し掛けるのを止めると、彼はより一層ゼイゼイと息をした、なにか言おうとしてるように。いろいろと助ける試みをしたもののうまくいかず、最後に自分のきていたシャツを使って引き上げようとしたが、引き上げようとした瞬間、彼は耐えられずシャツから手を離してしまった。そして、私は彼にお別れのキスを送り、外に出たんだ。『さよなら坊や』と言ってね。」リケリ氏はサルデーニャ出身で当時は37歳、3人の子どもの親だった。ローマで印刷会社の配達員だった。当時子どもが井戸に落ちた事件をRAIは救出作業をノンストップTV報道してたが(当時の大統領サンドロ・ペルチーニも現地を訪れた)、6月12日の夕方、とても痩せていたリケリ氏は現場に現れ、自ら井戸に入ったのだ。
「消防隊長に言ったんだ。私は背が小さい、だから私に井戸の中に入らせてくれって。だけど彼は、君は感情的になりすぎている、病気がある、問題がある、と理由を付けてきてくれないので、遮って、言ったんだ。『聞いてくれ、私は健康そのものだ。ただ、井戸に入って救いたいだけなんだ。』てね。私の決意が最後には勝った。」
「彼は犠牲的精神の象徴だった。」 Rampiセンター館長のRita Di Iorioは語る。「彼とはこの間良く連絡を取り合っていた。だから私たちは彼が病気だったことを知っていたし、いつかこんなときを迎えることになるだろうと。しかし、ともかく本当につらい。彼はとても悔しがっていた。」


(原文)
https://www.corriere.it/cronache/21_ottobre_18/morto-angelo-licheri-alfredino-rampi-7f10cffc-2ff9-11ec-9d51-3a373555935d.shtml

今日と明日、全国1192のコムーネで地方選挙が行われる。

2021-10-03 19:27:05 | 政治
Ansa 3 ottobre 2021 12:20

Elezioni amministrative 2021: affluenza alle 12 al 13,72%
Si vota fino alle 23 e domani dalle 7 alle 15

今日と明日、全国1192のコムーネで地方選挙が行われる。投票者は12百万人の予定。今日は7時から23時まで、明日は7時から15時まで投票が行われる。本日12時時点で投票率は13.72%。前回2016年の選挙の17.99%と比べると低いが、前回は投票日は1日だけだった。

(原文)
https://www.ansa.it/sito/notizie/politica/2021/10/03/elezioni-amministrative-2021-aperti-i-seggi-piu-di-12-milioni-al-voto_dea260cb-3af9-4410-94d0-b73026451129.html

ロンバルディア州マントバに新たな原発か?

2021-10-01 15:10:04 | 原発
Corriere della sera 15 set 2021

Nucleare: nuovo impianto in Lombardia? L'ipotesi Mantova. «Ma servono almeno 10 anni»
原発:ロンバルディア州マントバに新たな原発か?「しかし、少なくとも10年はかかるだろう」



La mappa delle ex centrali nucleari in Italia

建設場所は地震の無いところで川がなければならない。川は原発で生じる蒸気の冷却をしなければならないからだ。もちろん、人口密度も低いこと。たとえ実現の計画が最終的に15~20年遅れたとしても、第4世代の原発になるだろう。核分裂に関する研究投資がされている最先端の技術は、核燃料のもっとも利用上の利点に優れたもの、すなわち生み出される電気エネルギー量が同じ条件で、放射性廃棄物が少なく、地下に埋めることが可能で(例えば地下4-500メートルに)ある技術だ。さらに将来はle ventrali a fusione(熱核融合技術?)というゲームチェンジャーの技術が期待される。

まだ詳細な計画は未定なるも、ロンバルディア州の関係筋の話しでは、ポー川に近接するマントバ近郊の地域を検討してようだ。この構想は古くは70年代中頃に当時の工業大臣のCarlo Donat Cattinによって、選択肢の一つとして発表されていたものだ。昨日サルビーニは、Legaは原子力について何のイデオロギー的な偏見は持ってないことを示した。「コストが下がる限りにおいて、ロンバルディア州に原発を作ることに何の問題があるって言うんだ。」 この発言は、2度のイタリア国民投票(チェルノブイリ大災害のあとのイタリア人の原発に対する不信や、2011年の日本を襲った壊滅的な地震に伴う福島原発事故への恐怖)にもかかわらずだ。

ロンバルディア州は常にこの件では関係が深い。現在イタリアに存在する4つの原発のうち、2つがすぐ側にすでに存在しているのだ。すなわち、1つはヴェルチェッリのTrino Vercellese原発、もう一つはピアチェンツァの Caorso原発だ。そのほかにヴェルチェッリにあるサルッジャ核燃サイクル施設や、アレッサンドリアにあるボスコ・マレンゴの核燃料生産のFn施設、ヴァレーゼのIspra-1研究炉も忘れてはならない。パドバ大学のエネルギー技術と経済、及び核施設の教授であるGiuseppe Zollinoは、試験に入るまでに少なくと10年は掛かるだろうと語る。施設の場所選定、すべての許認可の取得、そのうえでまったく新たな建設だからだ。

Zollino教授は著名な研究者だ。かってSoginの社長だった。Soginという会社は、核施設の廃炉と放射性廃棄物の安全な処分を目的とする会社だが、その目的を未だに実現できていない。経営コストの点でイタリアの大きな問題の1つだ。例えば2020年度、そのコストは40億ユーロだった。うち労働コストは25%で、元々3.7%といわれていたのに。また、2003年のバジリカータ州Scanzano Jonicoで起こった反対運動も忘れてはならない。住民たちは国による核廃棄物の保管に対し反対運動を繰り広げたことを。そしてそれは今でも続いている。そのことで、イタリアは何年もEU法の違反手続きが続いている。

イタリアではあえて議論の輪郭をはっきりさせないことで長い承認期間が掛かっているにもかかわらず、Zollinoは事前に選択肢を排除すべきでないと考えている。だがしかし、一基の原発でゼロ・エミッションで年8000時間電気を作ることができるのだ。すなわち、排出ガス削減目標に近づくことが出来る緑のエネルギーなのだ。「実際、原発が作られる国で設備の平均コストを考えた場合、電気生産コストは、例えば8000時間の運用で、1キロワットあたり5~6チェンティズモになると思われる。これは太陽光発電に比し若干高い。しかし、蓄電システムが必要なこの持続可能な技術(太陽光発電)と比較して、原発には継続的な発電が可能であるという利点があるのも事実だ」とZollinoは語る。

(原文)
https://www.corriere.it/economia/consumi/21_settembre_15/nuovo-impianto-servono-almeno-10-anni-vecchia-ipotesi-mantova-cc0779d6-165a-11ec-a86d-66613f8ffd7b.shtml