拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

乳香のテイスティング(マスカット/オマーン)

2008-05-21 | 旅フォト(中東)

オマーンのマトラスークでした乳香のテイスティングです。

市場では実際に臭いをかがせてくれたり、このようにテイスティングさせてくれたりします。

火のついた木炭の上に乳香や香木等をのせて香りを楽しみます。
(お香用の10個セットとかの小さな木炭が一緒に売られています)

高いものはものすごく高価らしいのですが、安いものは300円位からありますので、もしオマーンに行く機会があればぜひお試しを。

日本のお香も良いですが、オマーンの乳香もすごくやさしい香りがして、リラックスできます。

写真右下の白いやつが乳香だけのもの、左下の黄金色のものがジャスミンとのブレンドだったと思います。
(値段はどちらも同じ位)

オマーンでは高級ホテルへ行くと、ロビー等にすごくかぐわしい乳香がたかれていますが、我が家ではもっぱらベランダで楽しんでいます。
(安物だから煙がすごいのか???香りはいいんですけどね。)

2008年5月アラビアの旅をふり返って

2008-05-21 | 旅メモ&旅日記(中東・アフリカ)



これまでずっと「遠い国」であったアラビア。

「アラブを旅する」と言うと、日本人の7割以上の人達が「テロとか危ないんじゃない?」というリアクションが返ってきます。

今回わずか10日程ではありますが、アラブの国々を旅した印象では「敬虔なイスラムの国」ではあるもの、人々は優しく物価は先進国並み、石油に沸く現代のアラビア半島は、決して日本でイメージされているような「テロリスト支援国家」という感じではありませんでした。

ドバイやバーレーンなどは、オイルマネーを使ってインフラやホテル等を整備し、欧州向けの高級リゾート開発が進んでおり、場所によっては欧州よりも物価が高く、ホテルもレストランも高級過ぎて手がでないなんていうこともザラだと思います。

もちろん危険なテロリストやカルトな団体は一部にいるのも事実なんでしょうが、西側で報じられている「イスラムVS欧米」の構造などどこにも見えませんでした。

偶然自分が行った場所がよかったのか、それとも意図的に誰かがメディアの情報を操作しているんでしょうか。。。


今回の旅で1つだけ言えることは、自分にとってアラブが以前よりずっと身近な場所になったということ。


一期一会の旅で、その場所に息づく深いものなど見えません。

その時、その瞬間の事実に出会うことは出来ても、その土地の人々が抱える問題や文化、思い、、、そして真実に近づけたかどうかなど、そこを通り過ぎるだけのたかが旅人の自分にわかるはずもありません。


それでも音楽を通して、ほんのわずかな時間でも、国籍も民族も文化も超えて、人々が見せる笑顔やその素顔に嘘は無いと自分は信じています。


欧州に戻ってまだ1週間程ですが、なんだかまたアラビアを旅したいとそんな気持ちにさせられています。


日本を含めた西側諸国のメディアで流れる情報とは違った、「素顔のアラビア」をもう少し見てみたい、そんな気持ちでいます。


もっとも雑誌のグラビアが読めないアラブに住むことは、ヤンジャン愛読者の自分には、おそらく難しいと思いますけど。。。(笑)


※写真:欧州の自宅で楽しんだオマーン産の乳香と香木。
(煙が思ったよりもすごくベランダに出る。苦笑)

2008年5月10日(マスカット/オマーン)

2008-05-21 | 旅メモ&旅日記(中東・アフリカ)



9時 朝食後入浴

10時 荷物を整理

11時 ホテルでインターネット 1時間1RO(約280円)

12時 ホテルをチェックアウトし荷物をフロントに預けて移動。

タクシーで新市街にある日本食レストラン 東京太呂へ
タクシー代4RO(約1120円)

12時30分~15時 昼食

竹ランチBOX+水 8.4RO(約2400円)

かなり高級(パリで食べる日本食と同じ値段)だが刺身や焼き魚等がかなりウマイ。
ここオマーンは魚の素材はかなりレベルが高いようだ。

日本の漫画(ビックコミックオリジナル)があったので読む。
日本でも読んでいなかった釣りバカ日誌やあぶさんを久々に読む。
まさかこんなところでという感じ。(笑)

ビックコミックはグラビア等の無い雑誌だが、それでも女性の裸の絵が描いてあるところは全部黒色のマジックで塗りつぶされている。
ここオマーンでは、女性の半そで短パンの写真がポルノ扱いになるレベルらしく、さすがに取り締まりが厳しいようだ。

自分は今欧州に住んでおり、毎週日本からヤングジャンプを取り寄せているが、グラビアページに水着写真等があるので、これがアラブならおそらく没収だと思う。

旅ならまだしもヤンジャンすら読めない厳格なアラブの国に住むのはかなり厳しい???(笑)


15時30分 マトラへ タクシー2RO

殆どの店が閉まっているが、マトラスークを超えて奥まったところにある安食堂が開いていた。ここでスークがあくまでお茶にすることに。

コーラ0.1RO(約28円) 外の気温は45度強。店の扇風機が涼しい。


16時30分~17時30分 マトラスークをそぞろ歩く。

両替30EURO=16.5RO 一昨日よりレートが下がっている。マトラよりルイの方がレートが良いのだろうか?

歩いていて乳香のよい香りがあちこちで漂う。
扱っている店も多く、お香のにおいをかいでいると客引きに声をかけられる。
せっかくオマーンまで来たのでお土産に乳香を買うことに。

乳香入門セット 1RO(相場的に定価のよう)

ちょっと良質なもの?を個別買い
・オマーン製乳香+香木+木炭(10個入り)で2.1RO
(最初言い値が3.5ROだったがここまで値切る。適正価格かどうかは不明。約588円)


何か食べ物のお土産を買おうとお菓子屋さんへ。

オマーン製洋かんのオマニスイーツをためさせてもらう。
黒糖+生姜のみが1RO、サフラン入りのスパイシーなものが2RO。
サフラン入りはすこし癖があり好みが分かれると思い、1ROの方を2つ購入。

美味しいか?と聞かれると、面白い、変わっているというのが正しい評価。
仕事先のお土産にする。
(※後日談だがドイツ人にも日本人にもエライ不評だった。汗)


17時30分~18時 先日いった地元民向けパキスタン料理のニューレストランへ
キーマカレー+チャパティ 0.5RO(約140円)、コーラ0.1RO(約28円)

19時 タクシーで空港へ (片道40分)

通常定価だと8RO位だが、流しをひろい直接料金を交渉。自分のホテルへ荷物をとりによってもらって合計6RO(約1680円)

オマーンのタクシーは流しを直接交渉するのが正解のようだ。
(今更言っても遅いが)

空港の免税店で仕事関係向けにチョコレートコーティングしてあるデーツ(ナツメヤシ)を買う。3RO(約840円)
※後日談だがこちらも不評だった。アラブにはまともなおみやげがないのか?これならシリアやヨルダン、エジプト等北部のピスタチオ入りアラブ菓子の方がずっとウマイ。

MCT22:40/FRA6:00(翌11日) LH619(ルフトハンザ)


5月11日(日)欧州の自宅へ帰宅。


※写真:マトラスーク(マスカット)