拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

名も無き雑草にしかできないこと

2008-05-24 | 旅人のひとりごと
「なりたい自分」と「現実の自分」


たとえその距離は遠くても、なりたい自分に一歩ずつ近づいていく。

なりたい自分の姿を持つことはとても幸せなことだと、そう自分は思っています。


でも一方で、ふと気づくと現実の自分との距離感に焦りを感じたり、いらついたりしている自分がいます。


「いまの自分に満足できないことはとても不幸だ」


先日そんな言葉をごく近しい人から貰いました。


ずっと音楽をやってきた自分にとって、何も無いところから何かを生み出すことは最高の喜びです。

創作を志す人間は決して現状に満足してはいけない、そんな風にいつも考えてきました。

でもそんな自分の姿は、人から「不幸な人生」に映るのかと、その時はちょっとむきになって言い返し、口論となりました。



1人で旅をしていると、普段の生活でなかなか感じにくい沢山のことを学びます。

「幸せ」とは誰かに与えられるものや認められる類のものではなく、自分自身で「感じるもの」。

そうたった1個のおにぎりにだって幸せを感じられることは、旅の中で教わったこと。


自分自身の持つ価値観に、そして自分が思い描く進むべきその姿に自信があるならば、人から何を言われようと、どう思われようときっとにっこり笑って「僕は幸せだよ」とそう言えるはずなのに、むきになって言い返してしまうのは、自分自身に自信が無いからなのでしょうか。



今できることを1つずつ、前を向いて1歩ずつ歩いていく。


それが正しいかなど今の自分にはわからないけれど、今の自分に必要なプロセスであるとそう信じています。




今日よりも明日、明日よりも明後日に、なりたい自分に1歩でも近づけるように。


※写真:家の近所の草むらに咲いていた花(08年春)