KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

いよいよ収穫期に入りましたっ!

2014-08-10 11:57:39 | 地域情報(Local Information)

屈斜路湖あたりを移動していると、

「これぞ、北海道」らしい畑の風景をご覧いただけるのではないかと思います。

 

弟子屈町内でもとくに、

屈斜路や川湯、札友内という地域は畑作が盛んなところ。

収穫の秋に向けて、農作物は着々と成長しています。

 

トップを切るのは麦!

暦の上でも秋を迎えましたが、麦秋の候、

刈り取りがピークを迎えています。

 

私がお邪魔したのは5町歩弱の畑。

ちなみに「町歩」は「ちょうぶ」といいます。

北海道に来てから初めて耳にした単位です。

坪に換算すると3000坪、平方メートルだと9900㎡です…。

さっぱりわからない方は、

「あっちからあっち」というカンジです、ということが伝わればよろしいのではないかと笑。

 

前部のヘッダと呼ばれる回転刃で穂先を刈り取って行き、

内部で脱穀されて食用となる部分はタンクに貯まり、それ以外の部分は後方から排出されるという仕組みです。

 

タンクがいっぱいになるとランプが点灯するので、

農家さんたちはトラックを近くに寄せます。

 

そして、横にたたまれていたU●Oキャッチャーみたいな動きをする装置

(アンローダという立派な名称があるらしい)をトラックの荷台に合わせたら、

一気に流し込むというわけです。

 

麦を積んだトラックは、貯蔵施設に向かって走り出します。

 

畑面積が大きければ収穫機械も大型にならざるを得ませんが、

当然、購入費用も大きくなります。

なので、近隣の農家さんたちが共同で購入し、作業を進めるのです。

 

大型のコンバインハーベスター2台が動き回りますが、

この日は夕方の5時から始まり、「(夜中の)12時ごろまでに終わるんでないかい?」ということでした。

 

たいへんな作業ではありますが、

合間の会話が楽しいんですよね~♪

 

農家Aさん:「この間よ、ウチの畑さ、おめー(=私)の好きなヤツ(=ヒグマ)がやってきたっけ、

電話してやろうと思ったけど携帯に番号入れてなかったんだな、わからんかった」

私:「うわーん! 残念!!!」

農家Aさん:「畳2枚分くらいのビート食べて行きやがった。おかげで今年は赤字だ」

私:「ヒグマに変わってお礼申し上げます」

農家Bさん:「うまく(=おいしく)なかったから畳2枚でやめたんだべ」

農家Aさん:「おめーのところは食われんくていいよな。よっぽどマズいんだべな」

 

麦が終わってからも、ソバ、ジャガイモ、ビートと忙しい収穫の日々が続きます。

( ↑ 白い花が美しいソバ畑)

 

【お願い】

見学や写真撮影は畑の外から!

防疫上、畑の中には絶対に入らないでください。

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川湯エコミュージアムセンター  http://www6.marimo.or.jp/k_emc/