屈斜路湖あたりを移動していると、
「これぞ、北海道」らしい畑の風景をご覧いただけるのではないかと思います。
弟子屈町内でもとくに、
屈斜路や川湯、札友内という地域は畑作が盛んなところ。
収穫の秋に向けて、農作物は着々と成長しています。
トップを切るのは麦!
暦の上でも秋を迎えましたが、麦秋の候、
刈り取りがピークを迎えています。
私がお邪魔したのは5町歩弱の畑。
ちなみに「町歩」は「ちょうぶ」といいます。
北海道に来てから初めて耳にした単位です。
坪に換算すると3000坪、平方メートルだと9900㎡です…。
さっぱりわからない方は、
「あっちからあっち」というカンジです、ということが伝わればよろしいのではないかと笑。
前部のヘッダと呼ばれる回転刃で穂先を刈り取って行き、
内部で脱穀されて食用となる部分はタンクに貯まり、それ以外の部分は後方から排出されるという仕組みです。
タンクがいっぱいになるとランプが点灯するので、
農家さんたちはトラックを近くに寄せます。
そして、横にたたまれていたU●Oキャッチャーみたいな動きをする装置
(アンローダという立派な名称があるらしい)をトラックの荷台に合わせたら、
一気に流し込むというわけです。
麦を積んだトラックは、貯蔵施設に向かって走り出します。
畑面積が大きければ収穫機械も大型にならざるを得ませんが、
当然、購入費用も大きくなります。
なので、近隣の農家さんたちが共同で購入し、作業を進めるのです。
大型のコンバインハーベスター2台が動き回りますが、
この日は夕方の5時から始まり、「(夜中の)12時ごろまでに終わるんでないかい?」ということでした。
たいへんな作業ではありますが、
合間の会話が楽しいんですよね~♪
農家Aさん:「この間よ、ウチの畑さ、おめー(=私)の好きなヤツ(=ヒグマ)がやってきたっけ、
電話してやろうと思ったけど携帯に番号入れてなかったんだな、わからんかった」
私:「うわーん! 残念!!!」
農家Aさん:「畳2枚分くらいのビート食べて行きやがった。おかげで今年は赤字だ」
私:「ヒグマに変わってお礼申し上げます」
農家Bさん:「うまく(=おいしく)なかったから畳2枚でやめたんだべ」
農家Aさん:「おめーのところは食われんくていいよな。よっぽどマズいんだべな」
麦が終わってからも、ソバ、ジャガイモ、ビートと忙しい収穫の日々が続きます。
( ↑ 白い花が美しいソバ畑)
【お願い】
見学や写真撮影は畑の外から!
防疫上、畑の中には絶対に入らないでください。
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/