こんなんしか政治家にならないわけ？

官製談合で再逮捕された前宮崎県知事の出直し選挙に名乗りを上げているタレントのそのまんま東氏が質問に答えて「一般談合も悪いと思うが、社会には必要悪というものがある。現実として、それまでなくしてしまったら中小企業はどうなるんでしょうか」と語ったという記事があった。

アホ？

法律で犯罪と規定されている談合について、だれが言いだしっぺかによって場合によっては「必要悪」であると勝手な法解釈を平気で披露する神経には驚くばかりだ。中小零細企業がどうこうっていうけど、談合しないと生き残れないほどたくさん企業が存在していること自体が問題で、淘汰されれば企業としての効率だって高まるだろうし、新しい技術への投資も出来る体力がつくのではないか？

「談合を厳しく取り締まることで業界の再編成を促し、同時に質を落とすことなく公共事業のコスト削減することを目指す」というような姿勢しかオプションがないような気がするんだけど。。。

談合でその負担を強いられているのは納税者だ。必要以上に高い公共事業のコストを負わされているのは納税者だし、その一方で最新の技術についていけているかどうかわかんない体力の弱い零細企業に公共事業を任せることは安全面で問題ないのか？とも思う。公共事業は失業対策とは違う。労働人口が減少する日本にあって、談合でしかなりたたない企業に労働者を抱えている余裕はなく、日本が強みを発揮できるところに才能を配分し、そういう企業での人材不足を解消するような対策をきちんと打たないと、日本の経済は絶対衰退すると思う。同じお金を使うなら立ち行かなくなった企業の人材を人材不足に悩む業界で採用できるようにする再教育の場・職業再訓練の場に対する投資でしょ！と思う。

納税者につけを払わせてることをなんとも思わず自分の事業に固執するような志の低い人たちに、税金を生命維持装置のように使われては困る。県市町村の長や職員もその生命維持装置のおこぼれに群がってるなんてやっぱり志が低すぎる。

とにかく来年の増税は凄い。今年半分のこっていた定率減税が廃止になる。そうすると所得税額の１０％と住民税額の７．５％相当の増税になる。年金も料率が上がるし、一定の所得のある高齢者は高齢者医療保険なのに3割負担になる。家計をどうやって防衛するか？っていうのが大変な課題なのに、一方で税金の周囲でおいしい思いをしている人たちがいるのは絶対許せないし、それを容認する発言をする候補者がいるっていうのはホントうんざり。

写真はasahi.comから拝借したアホな知事候補の図であ～る。