怪食一家 支店

食い散らかして経験値を上げていきます。
トライアスロン・マラソンを通じた肉の引き締めも同時並行します。

久々に食ラン以外で競馬の話なんか

2006-12-25 07:28:43 | Weblog

mixiでもなんにも書かなくなったんで、こういう類のことを記述するのは久々というか。そう、昨日は大団円のディープラストラン。横浜の高島屋の七階で、無音のプラズマで見ていましたけどさ。あまりの余裕の勝ちっぷりに、同伴の方が、「余力を残して引退ってかっこいいというかもったいない」とか、「1.2倍だったら10万円かけたら12万なんだ」などとおっしゃったんで、少しばかり突っ込みというか、まあ与太話を。

前者の方はそうむずかしくないというか、競馬知ってる人からしたら来年走らせる手は皆無というか、

・このまま国内で走らせて古馬重賞グランドスラムやったとしても、種牡馬価値の51億円は大して増えそうにない上、アップセットの確率も少なからずあり、その場合の種牡馬価値下落リスクを考えたらちょっとねぇ。
・凱旋門賞再度チャレンジといっても、一着賞金は1億7千万と日本のメインどころの古馬G1に並ぶ程度だし、大体凱旋門賞は3歳に有利な斤量(古馬59.5kg、3歳56kg)ということで、勝ち目は濃厚というわけでない上、どれくらいの価値があるかわからん名誉や賞賛のために、怪我や51億円の価値を賭けるわけには。、、、ねぇ。
・ちなみに、シンジケート以外の種付けは一頭1200万。シンジケートが60株持ってるんで、大目に見て総数240、でしょうけど、ざっくり60+150で210としたら(2006年キンカメの246頭から逆算)、余勢のみで1200万×150=18億。来年210頭種付けするこことで、18億。そこいらのG1を10こくらい取るのとおんなじ数字、です。

所詮経済動物だしさ。生涯成績見たらルドルフかディープか、って感じだし。引退もこれでいいんだよね。10年20年に一度の馬を三冠から古馬まで追っかけられたというだけで、ここ二年の競馬ファンは幸せでしょう。負けの少なさ、という観点であれば近年だとブルボンあたり、、、はマックとライスとで天皇賞戦ってほしかったなぁ。

で、単勝1.2倍の詭弁を突いてみる、、、というほど大きな話ではありませんが、少しだけ昔話を。2004年に戻って、。

ちょうど二年半前の三月。前年度のクラシックはネオユニ二冠で、三冠目はザッツが菊親子制覇。タップ大逃走のJC後は、有馬でクリスエスがリベンジという秋競馬。年が明けた春の盾はタップもクリスエスも出ないということで、ネオユニ・ロブ・ザッツ・リンカーンと4歳4強で争うというムード。その前哨戦の阪神大賞典(阪神3000m)では、菊花賞(淀3200m)一二着のザッツとリンカーン以外ありえないという雰囲気。4強の中でも特に長距離適正があると目された二頭の二本被りのオッズ。加えて、ただでさえ長距離レースは紛れにくい傾向にあるのに、、この阪神大賞典はこの前10年間馬連1-2番人気で決まったのが8回と、JRAレースの中で鉄板中の鉄板で知られたレース。

当時のkeihさんは、やってしまいました。この5-6のリンカーンとザッツの馬連10万円1点買い。オッズ1.5倍。確率論だと、1.5(オッズ)×0.8(鉄板確率)=1.2で、期待値が1を超える(※)からこれは買い以外ない、などとほざきながら、10万円を自動券売機に投入しました。

なんとなく、券売機のふたの閉まり方に一抹の不安を感じながら。

期待値1.2だといいながら、所詮は虚勢だよやっぱ。こんな安サラリーマンに10万円は大きすぎるよ。馬券をしまった財布を普段より強く握り締めながらファンファーレを聞く4時ちょっと前。

レースはスローで、よくわかんない馬がちんたら逃げる展開。馬券買った二頭は好位から追走。前目に付けるってのは券勝ってる立場からしたら安心だ、が、今日は違う。バクバクだ。四角を回って抜け出す二頭。このままだとぬくぬくだ。が、

残り200m。直線も最後というところで、忘れもしないファストタテヤマが脚色よく追い込んでくる。普段ならそのまま!とか叫べばいい競馬だ。が、

声が出ない、というか、体が動かない。フリーズしてるよ。時間の流れもなんかゆっくりというか、、、。ほぼ勝ちで間違いない馬連の馬券10万円が紙くずになるかどうかの20秒。

で、タテヤマがザッツを1/2馬身まで追い詰めたところでゴール。何とか紙くずにはならずにすんだ安心感からの虚脱感。結果的に5万円増えたものの、この3分間でのジェットコースターのような心の上がり下がりや、疲弊感からしたら、、、5万円増えたという実感もなくとぼとぼと家に帰ってしまったですがな。この5万円はどう使ったかは、、、覚えてないなぁ。

とまあ、人によって10万円の価値は全く異なるとは思いますが、少なくとも気の小さい私には玉が締め付けられるくらいの痺れる金額、でして、これ以降競馬には大きな額をかけなくなってしまいました。やっぱ、小市民のkeihさんとしては、難波のウインズ、いや、桜木町かいまは、100円がけでゴール前とかで「差さんかいコラーしねー」とか叫ぶほうが性にあってるね。うん。なので、今日10万張ってみたらと12だったいう方々、ぜひ一度でいいから一点10万張ってみてください。すごく楽しめるし、場合によってはいくばくかはお金増えます。この低金利の時代の中なのにさ。とはいえ、心臓と毛根が弱い方はあんまりお勧めできませんが。

で、この阪神大賞典の後、先の4強はロブが秋のグランドスラムを達成したものの、競馬界を引っ張る世代というにはいささかパンチの効かない世代となってしまい、重度に思い込みを入れることなかったのはよかったのかな。というか、秋のデルタの万券を最後に競馬勝ってないんで、自然と離れてしまいましたけどね。まあ人生のほうが十分ギャンブルさ。



***

(※)もちろん競馬の控除率とか遠くどこかへ行った計算ですし、生き物なんで0.8の確率なんていいかげんなもんです。期待値がうんたらってただのおばかさんですね。

コメント
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