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ツチイナゴ


日当りのいい秋の野道を歩けば、よくバッタに出会う。アスファルト道の上にもいる。近づこうとすると身構え、ピョンとはねて飛び立つ。
そんな中、すくっと伸びたタチスズメノヒエにつかまり風に揺られているバッタに何匹も出会った。体長は約6cmほど。胸から伸びた後ろ足は非常に太く、関節から先にはギザギザとした棘が付いている。翅にはヒョウモンのような丸くて焦げ茶色の斑点がある。横顔はなんとなくかわいらしく、大きな目は仮面ライダーを思い起こさせた。
このバッタ、トノサマバッタとばかり思っていたが、念のため調べればこれはツチイナゴ。知っていればすぐに見分けがつくはずだったが、複眼から下に伸びる黒い線等が特徴だ。

日本のバッタ類は卵で越冬するものがほとんどようだが、ツチイナゴはライフサイクルが全くの逆、成虫で越冬するそうだ。これから少しずつ寒くなる。冬場に注意して見ておきたい。
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