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交尾中のジョウカイボン






ン! なんだこの虫。地蜂かと思いながら一旦通り過ぎたが、気になって引き返した。とはいっても、ギャラリー軒下の縁石の上。
やはり引き返したのが正解だった。当初真上からみたので変な虫としか思わなかったが、よくみると二匹で重なり合ってナニの最中だ。ナニとはナニだ。つまり交尾の最中なのだ。といことでカメラにおさめることにしてゆっくり観察。
上に乗っかっているのが当然オス。メスの頭の脇を押さえるようにして励むのだが、メスは時々イヤイヤをするように這い始める。するとなだめるように頭の両脇を撫で撫で。そしてまた励む・・・・。そのくり返しだ。

この虫、何かと調べれば「ジョウカイボン」というたいそうな名前がついたカブトムシ亜科の甲虫。漢字で書けば「浄海坊」。一説には、平清盛の法名=淨海坊(じょうかいぼう)から付けられたとか。林の周辺や草むらなどいろんなところでよく見られるようだが、私自身は認識するのは初めて。幼虫も成虫も、他の昆虫を捕まえて食べる肉食昆虫だそうだ。

何枚か写真に撮ったが、途中で仕事にもどるため観察中止。そして一仕事を終えて、ひょっとするとまだいるかもしれないと思い、観察場所へ戻ってみた。するとまだナニの最中。最初見始めてから一時間は過ぎている。
ウーン!。人間様のオスは草食化しているようだが、子孫繁栄のために少しは見習うべきなのか・・・。
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