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ハイタカの死





ずっとずーっと以前のことだが、農道脇のミゾソバの上で死んでいる野鳥を見つけたことがある。初めて見る鳥だったが、大きさや羽の模様などからハイタカと結論づけた。なぜ死んでいたのかはっきりしないが、上には送電線が通っていたので感電や衝突も考えられた。
ところで、昨年暮れの子供会対象の野鳥観察時のことだ。講師を務めた野鳥の会会員が、一枚のパネルを掲げた。一羽のハイタカが生きるために、どれだけの食料が必要かという図である。それにはこうあった。シジュウカラが779羽、マツシャクトリ虫が97,375,000匹、そして広葉樹林が420haというのだ。驚きである。参加していた子供たちがどれほど理解したかはわからないが、話半分としても私にとっては大いなる驚きだった。今やメダカやウナギも絶滅危惧種であり、スズメすら環境省の絶滅危惧種の基準値を超えるペースで激減しているという。どうもこの調子で進んでいくと、我々ホモサピエンスも想像以上に早く絶滅していきそうな感じもする。
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