◇パリ協定、SDGs(エスディージーズ)と、地球温暖化対策活動が活発化しています。
◇温暖化対策に挑む「地球人としての知識と教養」を高めると考えてもよい検定試験があります。
◇東京商工会議所主催の「エコ検定試験」で、全国各地の商工会議所との共催での展開です。
◇今後は、ビジネスでは勿論、様々な分野で活用可能な知識と教養だと思います。
◇そこで今週から、今年7月実施の「第24回2018年度7月試験」の解答解説をしていきます。
◇まずは、2018年7月試験の公表された受験結果データですが(出典:東京商工会議所)、
受験者12,250名、実受験者11,173名、合格者8,324名(合格点70点)、合格率74.5%(平均点77.5)です。
◇試験の内容は、東京商工会議所発行の「公式テキスト」から、ほとんどが出題されます。
◇テキストにない事項は、マスメディア等でもアナウンスされている、地球温暖化に関する常識問題です。
◇解説において参照するページを記載していますが、東京商工会議所発行「公式テキスト」のページです。
◇公式テキストは、本年発行済みのものを参照しています。
◇また、問題の原文は記述できませんが、解説と公式テキスト参照ページと照合することで理解できると思っています。
◇毎年2回開催されていますので、12月度試験に向けて、お役に立ちたいと思います。
第1問(各1点×10問):正誤式で、正しいものは①を、誤っているものは②を回答欄に記入します。
ア:誤り。日本の四大公害病を問う問題です。設問には、「足尾銅山鉱毒事件、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく」が提起されています
が、「足尾銅山鉱毒事件」が誤りで、正しくは、「新潟水俣病」です。(四大公害病:172P参照)
イ:正しい。パリ協定の緩和策「NDC」のことをいっており、各国が自主的に決定する約束草案「INDC」を、国連気候変動枠組条約「UNF
CC」に表明し、取組みを行う。(京都議定書61P参照、パリ協定の緩和策62P参照)
ウ:正しい。世界の漁業生産量について、頭打ちな「漁船漁業」に対して、伸び率が大きく、約44%まで伸びている「養殖漁業」との生産量比較を
問う問題です。(47P参照)
エ:正しい。IPCC第5次報告における、二酸化炭素排出量と世界平均地上気温がほぼ比例関係にあることを問う問題です。((4)気候変動に対す
る緩和策:57P参照)
オ:誤り。地球温暖化係数とは、二酸化炭素を「1」として、温暖化に影響する度合いを係数化しており、メタンが25倍、一酸化二窒素が298倍等で
す。従って、係数が最も高いという記述は、誤りです。では、二酸化炭素が緩和策の重点とされるのは、温室効果ガス(GHG)の排出量
の約93%が、二酸化炭素で、エネルギー起源の約87%を占めるからです。
カ:誤り。設問の文章は、バイオセーフティーに関する「カルタヘナ議定書」の説明をしており、「ワシントン条約」は、絶滅危機にある野生生物
の国際取引を規制する条約のことです。(カルタヘナ議定書:95P参照、ワシントン条約:94P参照)
キ:正しい。オゾン層の紫外線に対する性質と、人間などの生物に与える影響を記述した問題です。オゾン層保護のために、ウィーン条約(1985
年)、モントリオール議定書(1987年)が採択されている。(109P参照)
ク:正しい。国連食糧農業機関(FAO)による、現在の世界の森林面積と、減少傾向を問う問題です。(117P参照)
ケ:誤り。マニフェストの運用を問う問題で、設問は「自社内で使用する帳票のことをいう」としているが、これは勿論誤りで、廃棄物処理法で規
制され、排出業者、処理業者が、複写式帳票により、作業の公明性を図るものです。
コ:正しい。東京オリンピック・パラリンピック開催に向けての「みんなのメダルプロジェクト」による、都市鉱山活用対策の問題です。この問題
は、公式テキストでは確認できません。このように、新聞等による最新情報から出題されるものが、1問~2問あります。マスメディア
が発する、地球温暖化情報には、注目する必要があります。
第2-1問(各1点×5問):問題文の[ ]内に、語群から文言を選択して挿入する問題です。
公式テキストの114P、115Pの文章を組み合わせて、問う文言を[ ]書きで、語群から選択します。
ア:①硫黄酸化物(SOx)。酸性雨の原因物質である、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)を、問う問題です。(114P参照)
イ:④森林の衰退。酸性雨の影響として、世界で起きた現象を問う問題です。公式テキストの右欄の注釈に、問題の正答が隠れています。(115P右
注釈欄参照)
ウ:⑦東アジア酸性雨モニタリングネットワーク。長距離越境移動大気汚染対策の取組みを問う問題です。(115P参照)
エ:⑨黄砂。中国内部大陸からの長距離越境移動大気汚染には、何があるかを問う問題です。(114P参照)
オ:⑫PM 2.5。前記の設問の引き続きで、特に粒子が小さいものを問う問題です。(114P)
第2-2問(各1点×5問):問題文の[ ]内に、語群から文言を選択して挿入する問題です。
前問同様の形式の問題で、ここでは、リサイクル制度を問う問題です。
ア:①拡大生産者責任。リサイクル制度で必要な用語の定義の一つを問う問題です。廃棄・リサイクル段階まで責任を負うという考え方です。(124
P参照)
イ:⑥市町村。リサイクル制度の役割分担を問う問題です。分別排出は「消費者」、分別収集は「市町村」、再商品化は「事業者」という三者の役
割を決めています。(134P参照)
ウ:⑦再商品化。前問の引続きで、リサイクル制度の役割分担における事業者の役割が「再商品化」である。(134P参照)
エ:⑫シュレッダーダスト。用語の定義を問う問題。(135P右注釈欄参照)
オ:⑭購入。自動車リサイクル法による費用の分担を問う問題で、この場合は、購入時の預託金で賄う制度となっている。(135P参照)
2018年9月30日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
◇温暖化対策に挑む「地球人としての知識と教養」を高めると考えてもよい検定試験があります。
◇東京商工会議所主催の「エコ検定試験」で、全国各地の商工会議所との共催での展開です。
◇今後は、ビジネスでは勿論、様々な分野で活用可能な知識と教養だと思います。
◇そこで今週から、今年7月実施の「第24回2018年度7月試験」の解答解説をしていきます。
◇まずは、2018年7月試験の公表された受験結果データですが(出典:東京商工会議所)、
受験者12,250名、実受験者11,173名、合格者8,324名(合格点70点)、合格率74.5%(平均点77.5)です。
◇試験の内容は、東京商工会議所発行の「公式テキスト」から、ほとんどが出題されます。
◇テキストにない事項は、マスメディア等でもアナウンスされている、地球温暖化に関する常識問題です。
◇解説において参照するページを記載していますが、東京商工会議所発行「公式テキスト」のページです。
◇公式テキストは、本年発行済みのものを参照しています。
◇また、問題の原文は記述できませんが、解説と公式テキスト参照ページと照合することで理解できると思っています。
◇毎年2回開催されていますので、12月度試験に向けて、お役に立ちたいと思います。
第1問(各1点×10問):正誤式で、正しいものは①を、誤っているものは②を回答欄に記入します。
ア:誤り。日本の四大公害病を問う問題です。設問には、「足尾銅山鉱毒事件、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく」が提起されています
が、「足尾銅山鉱毒事件」が誤りで、正しくは、「新潟水俣病」です。(四大公害病:172P参照)
イ:正しい。パリ協定の緩和策「NDC」のことをいっており、各国が自主的に決定する約束草案「INDC」を、国連気候変動枠組条約「UNF
CC」に表明し、取組みを行う。(京都議定書61P参照、パリ協定の緩和策62P参照)
ウ:正しい。世界の漁業生産量について、頭打ちな「漁船漁業」に対して、伸び率が大きく、約44%まで伸びている「養殖漁業」との生産量比較を
問う問題です。(47P参照)
エ:正しい。IPCC第5次報告における、二酸化炭素排出量と世界平均地上気温がほぼ比例関係にあることを問う問題です。((4)気候変動に対す
る緩和策:57P参照)
オ:誤り。地球温暖化係数とは、二酸化炭素を「1」として、温暖化に影響する度合いを係数化しており、メタンが25倍、一酸化二窒素が298倍等で
す。従って、係数が最も高いという記述は、誤りです。では、二酸化炭素が緩和策の重点とされるのは、温室効果ガス(GHG)の排出量
の約93%が、二酸化炭素で、エネルギー起源の約87%を占めるからです。
カ:誤り。設問の文章は、バイオセーフティーに関する「カルタヘナ議定書」の説明をしており、「ワシントン条約」は、絶滅危機にある野生生物
の国際取引を規制する条約のことです。(カルタヘナ議定書:95P参照、ワシントン条約:94P参照)
キ:正しい。オゾン層の紫外線に対する性質と、人間などの生物に与える影響を記述した問題です。オゾン層保護のために、ウィーン条約(1985
年)、モントリオール議定書(1987年)が採択されている。(109P参照)
ク:正しい。国連食糧農業機関(FAO)による、現在の世界の森林面積と、減少傾向を問う問題です。(117P参照)
ケ:誤り。マニフェストの運用を問う問題で、設問は「自社内で使用する帳票のことをいう」としているが、これは勿論誤りで、廃棄物処理法で規
制され、排出業者、処理業者が、複写式帳票により、作業の公明性を図るものです。
コ:正しい。東京オリンピック・パラリンピック開催に向けての「みんなのメダルプロジェクト」による、都市鉱山活用対策の問題です。この問題
は、公式テキストでは確認できません。このように、新聞等による最新情報から出題されるものが、1問~2問あります。マスメディア
が発する、地球温暖化情報には、注目する必要があります。
第2-1問(各1点×5問):問題文の[ ]内に、語群から文言を選択して挿入する問題です。
公式テキストの114P、115Pの文章を組み合わせて、問う文言を[ ]書きで、語群から選択します。
ア:①硫黄酸化物(SOx)。酸性雨の原因物質である、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)を、問う問題です。(114P参照)
イ:④森林の衰退。酸性雨の影響として、世界で起きた現象を問う問題です。公式テキストの右欄の注釈に、問題の正答が隠れています。(115P右
注釈欄参照)
ウ:⑦東アジア酸性雨モニタリングネットワーク。長距離越境移動大気汚染対策の取組みを問う問題です。(115P参照)
エ:⑨黄砂。中国内部大陸からの長距離越境移動大気汚染には、何があるかを問う問題です。(114P参照)
オ:⑫PM 2.5。前記の設問の引き続きで、特に粒子が小さいものを問う問題です。(114P)
第2-2問(各1点×5問):問題文の[ ]内に、語群から文言を選択して挿入する問題です。
前問同様の形式の問題で、ここでは、リサイクル制度を問う問題です。
ア:①拡大生産者責任。リサイクル制度で必要な用語の定義の一つを問う問題です。廃棄・リサイクル段階まで責任を負うという考え方です。(124
P参照)
イ:⑥市町村。リサイクル制度の役割分担を問う問題です。分別排出は「消費者」、分別収集は「市町村」、再商品化は「事業者」という三者の役
割を決めています。(134P参照)
ウ:⑦再商品化。前問の引続きで、リサイクル制度の役割分担における事業者の役割が「再商品化」である。(134P参照)
エ:⑫シュレッダーダスト。用語の定義を問う問題。(135P右注釈欄参照)
オ:⑭購入。自動車リサイクル法による費用の分担を問う問題で、この場合は、購入時の預託金で賄う制度となっている。(135P参照)
2018年9月30日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
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