一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

また一つ消えて行った

2019-08-22 19:13:27 | 日記・エッセイ・コラム

 先日のことだった。

 いつも行くスーパーで、夕方、カミさんと二人で買い物をしていると、きちっと揃えた白い口髭をはやしハンチングを被った眼光鋭い初老の男がいた。

 はっきり言って、周りから浮いて見えたのは、私だけではない。それは周りの買い物客からの空気からでも良く読める。

 私も普通に買い物に来た客ではないなと思いながら、遠目に見ていると、どこか見たことがある。

 ひょっとして、と思いもう一度見ていると、そう学生時代から通っている居酒屋のマスターに似ている。

 カミさんに、「あの人、◯◯さんに似てないか?」と言うと、「あっ、◯◯さんだ‼」と言う。

 すると向こうも、「よう‼」と右手を上げて返してきた。

「やっぱり◯◯さんだ‼」と言いながら、◯◯ さんの奥さんも含めて四人で話していると、居酒屋は一年半前に閉めたと言う。

 一年半前と言えば、丁度私達夫婦がおじゃました頃。あれから直ぐに店を閉めたようだ。

 聞くと、「70を越えて、もう体の中から沸き上がる物がなくなってきた」と言う。それはそれでわかるような気がする。

 この居酒屋は、私が学生時代から親友達と通い、結婚してからもカミさんと二人でちょこちょことおじゃましていた。もう45年位の付き合いになるだろうか・・・

そんなススキノの店がまた一つ消えてしまった。

その名は、居酒屋 古今亭。

 寂しいね・・・

 

コメント
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