一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

いつもと違う風景

2011-05-04 21:21:20 | バイクに乗って
 バイクを整備に出すのに、ミュンヘン大橋にあるレッドバロンに行ってきた。
バイクを預け、帰りはタクシーに乗ろうと思ったが、なんだか歩いて帰りたくなった。
 ミュンヘン大橋を渡り、トボトボトボトボと歩いていく。
藻岩山の麓まで来ると、山が少しずつだが青くなっている。
そう言えば、この辺は子供の頃、根っこ山と呼ばれ、スキー学習でよく滑った場所だった。
なんとなくマンションや病院の裏山に見覚えがある。
 私が子供の頃は、マンションも病院もなかった。
あるのは根っこ山と、その麓に広がる畑、そして小さな池だ。
冬はスキー、春はカエルやサンショウウオの卵を獲り、夏にはザリガニを獲った。そして秋にはススキやヤマブドウを採って遊んだ場所だった。
それが今では池も畑もなく、根っこ山もマンションや病院の陰になっている。
ちょっと寂しい気もしたが、懐かしく思って歩いていた。
 歩き続けていると、小さな蕎麦屋さんがあった。昼時のせいか、駐車場は満車になっている。
そして、もう少し歩くと、これまた小さなブックカフェがある。今までは分からなかった。
 いつも普通に通る道なのに、車やバイクに乗っているのと、全く違う風景が見える。
 どうしてだろう・・・?
 スピードのせい・・・?
 たぶんそうだ。ゆったりとした時間の流れが本当に良い。
たまには歩くのも良いものだ。
普段見えないものが、本当に良く見える。
 電車通りまで来た。だが、私は電車に乗らずに歩き続けた。
私の横を路面電車が追い抜いて行く。
電車に抜かれるのは何年振りだろう。
 電車通りにも新しい発見があった。
スープカレーの店。良いスパイスの香りが漂ってくる。
肉屋に併設されたラーメン屋。豚骨の匂いに思わず腹が減る。
車やバイクだと、ここまで匂いに敏感になれない。
 いつもと違う風景。その中をのんびりと家路についた。
たまには良いものだね。


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2 コメント

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久しぶりに吊橋を渡り、対岸の堤防をあるいた。 (十五島)
2011-05-05 18:45:54
久しぶりに吊橋を渡り、対岸の堤防をあるいた。
ほーけきょ ウグイスの鳴き声をはじめてきいた。
歩くと、小鳥の声を聞き、ツクシ、フキノトウを見ることができる。
返信する
十五島さん、こんばんは。 (Ken Owl)
2011-05-05 21:00:53
十五島さん、こんばんは。
たまに歩くのは良いですね。
ゆったりとした時間の中で、普段見ることのできない、聞くことのできない、嗅ぐことのできないものを感じることができます。
時間のある時は、歩くようにします。
返信する

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