一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

爺さんの携帯メール

2009-01-27 22:02:47 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日、実家の爺さんからカミさんの携帯に初めてのメールが届いた。
実は、義父は一人暮らしで高齢のため、二年程前から安否確認のため携帯を持たせていた。
当初、電話の使い方はなんとか覚えたが、メールだけはどうやっても覚えられなかった。
息子が実家に行ったとき、一日掛かって教えてもだめだった。
それが、どういうことか、いきなりのメールだ。
たしか文面はこんな感じだったと思う。
『こんにちはめーるおうつことがやつとできるようになりましたごきげんよう』
 メールを受け取ったカミさんは、一瞬固まっていたが、大笑いしながら返信すると、
『ちやくしんしましたおやすみなさい』
 と、すぐさま返って来た。
“を”が“お”になっていたり、“つ”、や、“や”が小文字になっていなかったり、単に平仮名が連なった文だが、83歳の優しい好々爺の姿がにじみでていた。
後で聞くと、冬の間、身を寄せている、義兄のところの姪が、何日も掛かって根気よく教えていたらしい。
成せばなる、成さねばならぬ何事も
ということか。
ふと、そう思ってしまった。


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