先週あたりから急に冷えこんで来たので花の開花が遅くなったことで夕方の花切りをやめると園長から連絡が来ていましたが・・・その後、気温が高くなる日もあったため完全にやめてしまうのではなくその日の咲き具合を見ながら収穫があるようなら夕方も切るというように切り替えたようです。
で、昨日は前日切った種類と切らなかった種類があったので収穫量はそれなりでした。
いつものように第三温室から切り始めて・・・切り終えたら第二、第一と移動して花を切ります。
第二温室を切り終えてから最後は第一温室ですが・・・中に入ると今までとは雰囲気が異なる。
えぇ、賢パパが担当していたこの部分の株が取り払われて新しい苗が植えられているんです。
植え替えを行ったのは今週の火曜日のことでしたが・・・植え替えをする理由はいくつかあります。
一つは株が古くなって来ると生産性が落ちて収量が減ってしまい利益が少なくなってしまう。
もう一つは世間の流行に合っていない品種を作っても値段が安いので人気のある品種を導入して利益率を上げるためです。
他にも栽培管理のしやすさとかの理由がありますが・・・早いものだと1年ぐらいで新しい品種に植え替えられます。
で、植え替えの作業には人手がいるので火曜日は花切りの後で賢パパもいつもより勤務時間を延長して手伝いをして来ました。
新しい苗は新潟の方の苗屋さんから宅急便で送られて来たのを園長が配送センターまで受け取りに行ったのでそれを待つ間に苗を植える苗床にたっぷりの水を与える。
それが終わったら園長が戻って来るまで仕事場の外を一回りしてみましたが・・・無人販売には柿がたくさん置いてあるので毎日のように買って来ます。
ここにはため池のような小さな池があったのですがいつの間にかシートが掛けられていました。
シーズンの最初の頃こそ蚊に悩まされましたがその後、出なくなったと思ったらこのお陰でしたか。
そんなことをしているうちに園長が苗を持って戻って来て
苗を箱から出して苗床まで運ぶ人とそれをこんな風に並べて苗床に置いて行く人と
更には置かれた苗のポットが動かないように串を刺して固定する人と手分けして作業をしました。
この日、植え替えをしたのが第一温室の4列と第二温室の1列で合計5列。
一列には300本の苗が入るので合計1500本の植え替えでした。
ちなみに新しく植えられた品種は全てがこの「スプレータイプ」という種類だそうです。
一本の枝からたくさんの花が咲くので輪ものに比べて値段が高いというのがその理由です。
経営的には良いのかも知れませんが・・・花切りをするのがやっかいな種類です。
それは・・・複数のつぼみの開花のタイミングがずれているから。
例えばこの枝ですが5つのつぼみのうちの一つだけが完全に咲いているのに対して残りの4輪が咲くのはまだずいぶん先のことです。
この枝にしたって開花のステージにはずいぶん差がある・・・ぢゃまいか。
以前は切るタイミングでずいぶん悩みましたが最近ようやく「こつ」がわかって来たので前よりは悩まずに切れるようになった。
この植え替えをした苗が無事に育って収穫が出来るようになるまでの期間が約100日ぐらい。
来年のバレンタインデーの贈り物として飛ぶように売れることを祈ります。