I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

ドンドン渕

2008年05月07日 | 五島のお話

          岐宿のドンドン渕へ向かう途中の風景

少し前の話になりますが、五島育ちのkaoriちゃんと岐宿にある福江島唯一の滝、『ドンドン渕』に行ってきました 

ドンドン渕と言えば、私の父が福江島に単身赴任していた頃に一度行ったきり。それももうかれこれ10年前の話なので、どんな場所だったかはっきりとは覚えていませんでした。ただ滝にしてはちょっと規模が小さいなぁ~という記憶と、車を降りてからドンドン渕まで結構歩いたような記憶がぼんやりと残っていた程度。こちらに来てからも何度か行こうと思ったのですが、「マムシが出るし、道がわかりにくいから行かない方がいいよ~」と言われ、なんとなく行きづらくなっていたのです。でもこの近くに夕日観音があると聞き、それを探しがてら久しぶりに行ってみることにしたのです。

        

とりあえず車で行けるところまで行ってみました。すると以前とは様子が変わり、道もきれいになっていて、新しい案内板まで設置されていました これならちゃんとドンドン渕へたどり着けそうです

         

ピカピカの案内板には、勢いよく水が流れ落ちる立派な滝の写真が載っていました。こんなに勢いよく水が流れてたっけか?と少し疑問を感じつつも、期待に胸がふくらみます。

        

矢印に従って森の方へ入っていくと、しばらくは人が歩いてできたような道が続いています。途中案内表示が二つあるのですが、それらの間隔はほんの数メートル程度。そこから先は表示も道も消え、遠くから聞こえてくる滝の音を頼りに道無き道を進んでいきます。そして・・・

出ましたー!どうやらここがドンドン渕のようです

しかしなんか案内板の写真と様子が違うような・・・

        

とりあえず裸足になって足をぴちゃぴちゃ。ちょっと冷たいけど気持ちいいー!滝壺(・・・というにはちょっと小さかったけど)の水は青く透き通っていて、メダカなどの小さな魚たちがたくさん泳いでいました。側に一本だけ生えているクワの木の新緑もとってもきれいです。もう少ししたらクワの実も黒く色づいてくるんだろうなぁ。

       

この時期山の中をお散歩すると、木々の緑がとっても鮮やかで本当に気持ちがいいです。大きな岩の上でごろーんと横になっていると、川のせせらぎに混じってカラスの鳴き声や小鳥のさえずりまで聞こえてきて、次第に自分の体が森の一部にとけ込んでいくような感覚を覚えます。その感覚が私にはとても心地よくて、やっぱり私達人間はこの地球から生まれ、地球の豊かな環境によって育まれ、そしてまたこの地球に帰っていく生き物なのだなぁーと実感するのでした。

しかし後から分かったことですが、本当のドンドン渕は私たちが行った場所よりもっと先の方にあるのだそうです。どうりで案内板の写真とも私の記憶とも少し違ったわけだ・・・。入り口の案内板はとてもきれいだったけど、途中の案内表示があまりにも不親切でわかりにくいので、できればそちらの方を整備していただきたかったです。でもここはここでとても気持ちが良かったですよ~。そろそろ日差しも強くなって水遊びが恋しい季節になってきたので、近々また本物のドンドン渕を探しに行きたいと思いまーす