I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

波佐見町散策

2008年11月28日 | 陶磁器のお話

バスケ仲間のshinoさんと波佐見町散策に行ってきました~ 

今月同級生のmichikoが波佐見出身の方と結婚するということで、披露宴で流すオープニングDVDを作ったのですが(かれこれ4作品目)、すでにご主人と波佐見で暮らしている彼女に完成品を届けるため、shinoさんに付き合ってもらって波佐見までドライブに行ったのです 今回はその道中で体験した波佐見の珍事を紹介しながら日記を綴っていきたいと思います。

波佐見の珍事その1 からっぽのカフェ

午前中はある試験を受けに行っていたので、お昼前にshinoさんと待ち合わせて、まずは波佐見でランチを食べることに。目的地は私がずっと行きたいと思っていたカフェ『モンネ・ルギ・ムック。前回訪れたときはちょうど定休日で、中に入ることすらできなかったのですが、今回は定休日を外して来たので絶対にランチにありつけるはず!…と思いきや、なんとカフェごと東京に行っているそうで(→詳しくはコチラ)、カフェのスペースはもぬけの殻となっていました ランチを食べに来たのにがっかり。ただ隣のギャラリー『モンネ・ポルト』は開いていたので、中に入ることはできたんですけどね。中は陶磁器に限らず、様々な分野の若手アーティスト達の作品を鑑賞したり購入したりできるスペースになっていて、古い製陶所のあとを改装して新たに生まれ変わった建物はなんとも味のある佇まいでした。

波佐見の珍事その2 雑貨屋さんに焼き芋!?

こちらは同じ敷地内にある雑貨店『HANAわくすい』。中に入ってみるとこちらにはおもしろい雑貨がズラリと並んでいて、たくさんのお客さんで賑わっていました。私達が雑貨を眺めていると、お店の中心に設えられた薪ストーブのそばに、私達に向かって思いっきり手招きをするおじさんが一人。え?誰?何の用?と思っていると、「ほら!こっちに来て焼き芋ば食べんね!」と言って、なんと薪ストーブの中から焼き芋を取り出して私達に振舞ってくれました どうやらお客さんみんなに焼き芋を配っている様子。ランチを逃しお腹が減っていた私達にはとっても嬉しい計らいでした。今年初の焼き芋、美味しかったなぁ~

ステキなギャラリーや雑貨屋さんを堪能し、思いがけず焼き芋にまでありつけてホクホクだったのですが、ちょこっと食べた焼き芋が逆に私達の胃を刺激してしまい、私達の空腹はピークに…。ギャラリーもいいけど、まずはランチだ!というわけで、他に食べる場所を数軒考えてみたけど、今日はどうしてもカフェの気分。あ、そうだ!確か中尾山の『三喜工房(さんきこうぼう)』の中にカフェがあったはず。そこで食べたことはないけど、とりあえず行ってみよう!…というわけで中尾山に向かったのですが、そこでもまたもや波佐見ならでは珍事が私達を待っていたのです。

波佐見の珍事その3 誰もいない町

ランチを求めたどり着いたのは中尾山の入り口付近にある『三喜工房』。着いたのはいいけど、なんだかし~んとしていて、全くと言っていいほど人の気配がありません。人の代わりにちょっと太った猫が一匹いるのみ私達が近づいてみると、「ニャー」と言ってまるで私達を店内へ案内するかのように階段を上り、「どうぞ~」みたいな感じで店へと誘うのですが、お店の中は真っ暗です。

私:「お店の人はどこへ行ったんだい?」

猫:「ニャー」

私:「今日はお休みかい?」

猫:「ニャー」

私:「・・・・。」

そうかい。お休みなんだね。わかったよ。でもここまで来たからにはshinoさんを私のお気に入りの窯元へ連れて行こうと思い、何軒か窯元を訪れたのですが、どういうわけかどこももぬけの殻で人っ子一人いません。おかしいなぁと思っていると、上の方から手に何かの景品らしき袋を提げた地元の人と思われる人たちがぞろぞろと下ってくるではありませんか。

私:「今日は何かあったんですか?」

おばちゃん:「今日は相撲大会があったけん、どこも出払ってるよー」

相撲大会??そうか、町をあげての相撲大会にちょうどぶつかってしまった訳ね。そりゃ誰もいないわけだ。うーん、残念。がっかりしながら駐車場へ歩いて戻っていると、酔っ払いのおじさんに「お姉ちゃん達!ビールとおでんがあるけん、ちょっと寄って行かんねー」って何人かのおじさんに声掛けられちゃいました。波佐見の人はどこまでフレンドリーなんですか!!と突っ込みを入れたくなるほどの人懐っこさ。そうそう、私が住んでいた時もそうでしたけど、ここの人たちって本当にマイペースで親しみやすい人が多いんですよね~。ま、それがいいところなんですけどね

波佐見の珍事その4 サラダ無しで500円

二軒目もだめだった私達はもうお腹がすき過ぎていたので、カフェ探しは断念して結局最初に目に付いた『館山(かんざん)』という焼き物屋さんの喫茶コーナーで食事を取ることにしました。そこにあったカレー(650円)を注文すると、「今日はサラダが無いので500円にしますけど、それでもいいですか~?」って…。500円でいいなら別にサラダ無くてもいいけど、そんなのってありなのね!?このゆる~い感じも波佐見の良さ。さすがにちょっと笑っちゃいましたけどね

その後、友達michikoと待ち合わせ、無事にDVDを手渡し、ちょっと立ち話をして次の目的地『紫明窯(しめいがま)』へ。以前長崎の夢彩都の催事場でそこの作家さんの作品に一目惚れしたので、ぜひとも窯元へ行ってみたいと思っていたのですが、たまたま友達が場所を知っていたので、その情報を元に『紫明窯』を訪れたのでした。

波佐見の珍事その5 誰もいないギャラリー

ちょっと奥まった場所にある『紫明窯』へは友人のお陰で迷わず辿り着いたのですが、表には車が4台くらい停まっているのに、中に入ると真っ暗で、『三喜工房』の時と同じく全く人の気配がありません。こんなに車が停まっているのになぜ!?と入り口でウロウロしていると、インターホンを発見!『ご用の方は押してください』と書いてあったので押してみると…、誰も来ない。うーん、一体どういうことだ!?やっぱ休みかな?諦めて引き返そうと思っていたその時、どこからともなく一匹のダックスフントが猛ダッシュで現れました。

ダックス:「(しっぽをふりふりしながら)わんわんわん!」

私:「(なでなでしながら)お店の人はいないのかい?」

ダックス:「(お腹を見せ、服従姿勢で)くぅ~ん」

私:「・・・・。また休みかな。」

と、その時若くてきれいなお姉さんが登場!

お姉さん:「すいませ~ん、今日は休みなんですけど、よかったらどうぞ!」

って、え?日曜日って書き入れ時のはずなのにお休みなの??お姉さんの話では基本的に窯元さんは日曜日はお休みらしいのです。この商売っ気のなさがまたステキでしょ(笑)。ちょっと登場は遅かったけど、お休みにも関わらずニコニコしながらギャラリーの中を案内してくださいました。さらにいろいろと話をしていると、彼女が私が好きな作家のHANAさんであることが判明!作家さん自ら案内してくれるってすごく嬉しいですよね。これがまた人懐っこくて楽しい人で、おしゃべり好きな私はすっかりHANAさんと意気投合し、そのうちお姉さんも登場して、女四人とダックスフントのポムぞうくんとでとっても愉快な時間を過ごすことができました 

こちらがギャラリーの看板犬ポムぞうくん。じっとしてないのでぶれちゃってます(笑)。ポムぞうくん、お出迎えありがとう!また一緒に遊ぼうね! ちなみに、『紫明窯』はHANAさんのお父さんの窯元で、HANAさんの作品が並ぶこのギャラリーは『GARALLY HANA』といいます。ちょっと奥まったところにありますが、ステキなギャラリーなのでぜひ探してみてくださいね

あ、そうそう。表にあった4台の車は全部HANAさんの家族の車で、お客さんの車ではなかったのでした。どうりで誰もいないわけだ。騙された~

珍事の多かった波佐見へのドライブツアー。人と自然と動物がゆったりとした時間の中で心にゆとりを持ちながら生活をしている。今回の旅でそんなことを感じました。本当に楽しかったな~。HANAさんが描いたミニ屏風やポストカードも手に入れることができたし。ちなみにカエルの屏風は最後の一枚で、即購入しちゃいました。本当はもっといろいろおもしろいことがあったのですが、今日はこの辺で終わりにします。あとは皆さんが波佐見に行って実際に珍事を体験してくださいませ~

 

『紫明窯』のホームページはコチラ!ポムぞうくんも登場してますよ~