I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

九千部岳登山(長崎県雲仙市)その4

2012年12月09日 | 山のお話

前回のちょっと変わった植物の正体は、キキョウ科のツルニンジン(蔓人参)でした~ 

 

最初に見つけたのはつぼみだったのですが、その後花が開いているのを発見し、その正体が明らかになったのです この花、とっても可愛いでしょう?釣鐘形の花といい、内側の模様といい、星形の萼といい、後ろ姿といい、どれをとっても私好みです スズランやドウダンツツジなど、釣鐘形の花を見るとテンションが上がるのはきっと私だけではないはず。どういう訳かこの形は女心をくすぐるのです 私の中でこのツルニンジンはこの日のMVP(=Most Valuable Player)ならぬMBF(=Most Beautiful Flower)でした

 

秋になるとキノコもたくさん姿を現してくれます 

再びシロヨメナに遭遇しました 下り始めて50分。空腹もピークを迎えます 早くお昼ご飯が食べたーい

というわけで、歩きにくいがれ場をどんどん下り、 

歩きやすい遊歩道をスタコラサッサと軽快に下山しますここまで来ればあともう少し! 

 

またまたツルリンドウ(蔓竜胆)を再び発見 花が小さいので見逃してしまいそうですが、私の高感度なflower sensorは見逃しませんよ~ 

こちらはキク科のオナモミ(葈耳)。私が幼い頃、このとげとげした実を採っては、友達とお互いの服をめがけて投げ、くっつけ合って遊んでました。でもこのとげとげの実は、子孫を残すためのオナモミなりの作戦で、動物にくっ付いて種子を遠くへ運んでもらおうという狙いがあるのです。幼い頃はそんなこととはつゆ知らず、たくさん実を採って遊んでいましたが、実は私たちもオナモミの子孫繁栄に協力していたのですね

 

九千部岳の頂上から約1時間50分で田代原キャンプ場に戻ってきました~なんと時刻は13:30。すでにお腹はぺっこぺこです キャンプ場ではとっても可愛らしいユリ科のギボウシ(擬宝珠)と満開のタデ科のミズヒキ(水引)が私たちを待っていてくれました 

キンポウゲ科のセンニンソウ(仙人草)もとってもきれいでした  他の木に巻き付いて、真っ白な花をたくさん咲かせていましたよ~

さてさて、お待ちかねのランチはキャンプ場の中のベンチにて頂くことに。頂上で食べるのも良いけど、たった今登ってきた山を眺めながらのランチもいいものです 

食後のデザートは、なんと隊長特製の豆乳プリン ほぼ毎回と言っていいほどスイーツを作ってきてくれるとっても器用な隊長は、トッピングの黒蜜ときなこまで準備してきてくれました 隊長、いつも美味しいデザートをありがとうございます

甘~いスイーツに合うのは、ほろ苦~いコーヒー これまた隊長がブレンドして朝から挽いてきてくれた豆を使っています アウトドアで淹れるコーヒーって何でこんなに美味しいんでしょうね~ 山に登って、美味しい空気を胸一杯に吸って、可愛らしい植物達にたくさん出合って、美味しいデザートを頂いて、今回も贅沢な時間を過ごさせていただきました

登山の締めは雲仙のよか湯にて温泉タイム~ 約2ヶ月前の登山ですが、写真をアップしたり、ブログを書いたりしながら「やっぱり山はいいな~」って改めて思いました。今月の定例登山は22日(土)に雲仙に登る予定ですが、どうやら変更になる様子。もしかしたら今月も行けないかも… ま、準備だけはしておこう!とりあえず、九千部岳登山はこれにて完結です!次回をお楽しみに~


九千部岳登山(長崎県雲仙市)その3

2012年12月09日 | 山のお話

辺り一帯を展望できる大きな岩のあった場所から再び山の中へ。頂上まであともう一踏ん張りです 

 

あともう少しで頂上なのですが、最後に急な上りが待っていました このコースはロープが下がっている岩場が多く、しっかりと足を上げて登らなければいけないので大変ですが、ずっとなだらかな道を歩くよりはるかに楽しいです

歩き始めて約2時間で九千部岳(1062m)の山頂に到着しました~ 九千部岳は雲仙岳の北西方向にある山で、温泉街やゴルフ場のある南山麓に対してこちらは奥雲仙と呼ばれ、ひっそりとした雰囲気を漂わせています。初夏にはヤマボウシ(山法師)の真っ白な花で埋め尽くされるそうですが、まだその時期に登ったことがないので、来年あたり初夏に登ってみようと思います

ブログのアップをサボっている間に季節はすっかり冬になってしまいましたが、この時はちょうどススキの花が咲き始めて、山登りにはもってこいの季節となっていました。でもこの後、10月は体調不良により不参加、11月は悪天候で延期になり都合が付かず不参加と、月一回の定例登山に全然参加できず、欲求不満が高まる今日この頃です どうか今月こそ山に登れますように

話は元に戻りまして、頂上でご飯…と思いきや、記念撮影を終えるとすぐに下山開始 時刻は間もなく正午になる頃でしたが、この日はスタート地点の田代原キャンプ場でお昼ご飯を食べる予定になっていたのです 私の食いしん坊なお腹の虫は今にも鳴き出しそうでしたが、もうしばらく我慢してもらうことにして、足早に山を下ります

向こうに見えるのは我々がよく登っている普賢岳(1359m)。いつも登っている山を別の山から望むとは、なんとも言えない趣がありますな

下山し始めて20分ほどで、田代原牧場の標識が現れました。ここからは行きがけには出合わなかったいろんな植物たちがたくさん姿を見せてくれましたよ~ 

 

まるで「から傘お化け」みたいなキノコを発見しかし、相変わらずキノコの名前は分かりません 傘がボロボロだったけど、スポットライトを浴びて気持ち良さそうでした右側の黄色い花はシソ科のキバナアキギリ(黄花秋桐)アキギリは紫色の花を咲かせるのですが、こちらは花が黄色いので「黄花秋桐」という名前になったようです。一ヶ所にたくさん群生してとてもきれいでしたよ~ 

 

左はキク科のシロヨメナ(嫁菜)で、薄紫色のヨメナに似ていて白い花を咲かせることから「白嫁菜」という名前が付けられたそうです。右はシソ科のアキチョウジ(秋丁字)で、秋に「丁」の字のような花を付けることに由来するのだそうですが、どこが丁の字形なのかよく分かりません。花の先っぽが丁の字になってるのかな?

ん?んんん!?これは一体何だろう?

つる性でピンポン球くらいの丸いつぼみらしきものが1つころんと付いていて、なんとも可愛らしい姿をしているこの植物。この時は誰もこの可愛げな植物の正体が分からず、みんなで「何だろうね?」って首を傾げていたところ、この後その正体が明らかになるのでした 果たしてこの植物の正体は

答えは次回発表しまーす

その4に続く